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始めてみよう、自然農

2017安曇野自然農塾

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安曇野自然農塾7月のレポート 1日目

724日(土)

梅雨が明けたらいきなりの猛暑。連日の暑さに野菜たちがどうしているか、久しぶりの再会はちょっと緊張します。

今回初日は松本に集合。見知った顔ぶれにほっとし、塾が始まりました。

     (財)自然農法国際研究開発センター見学

センターに到着し、まずは座学となりました。

中川原敏雄氏より、「作物の自立力を高める」というテーマで自然農法の理論的な考え方を1時間ほど講義していただきました。

野菜の自律力を強くすれば、肥料にも農薬にも頼らずに健康的に育てることができるということ、もともと野菜に備わっている力をひきだしてあげること。自立力の強い野菜の育て方を人間の子育てに喩えた、分かりやすい納得のいく解説でした。

肥料をやりすぎの野菜と、いつまでも過保護な子育て。なるほど、どっちも自立できないわけですね。

かわいい子には旅をさせ、かわいい野菜には自然の厳しさにさらすことで強く育っていく。

育っていく過程の根の仕組みや、整枝・無整枝の効果など、とても興味深く聞くことができました。

 

そして実際に農地の見学です。

7反あるという広い農地に自然農法で育てられている野菜たちが整然と列をつくっていました。農地は草が地表を覆っているせいで青々として、とても気持ちがよい畑。暑さも忘れられそうです。

 

力強く育っている野菜を前にして中川原課長が解説してくれます。

強い品種を固定していくのに、野菜の成長にまかせておけば自然に生育に差ができて強いものが固定されていくこと。

トマトは無整枝で育てると倒れるけれども下の枝で自らの体を支え、実は上を向くこと。また、倒れたことで自分の根元を隠して乾かないようにしていること。

でも大玉トマトは少し整枝しないと倒れまくってしまうこと。

肥料を入れると育ちすぎてしまい、支柱が必要になること。

キュウリも無整枝で育てれば自分の葉で根元を覆い隠し乾かないようにしているのに、整枝してしまうことによってかえって病気が発生してしまうこと。

 

ピーマンの場所では敷き草をどかして土の状態を見せていただきました。たっぷりの敷き草を載せたところはミミズが集まってきて土を団粒構造にしてくれます。ピーマンは敷き草をたっぷり敷いたほうがいいそうですが、でもやりすぎるとミミズが増え、それをねらってモグラやネズミがやってきてしまうそうです。よかれと思ってやったことも、過ぎるとバランスを崩してしまうのですね。

 

解説を聞きながら野菜を見て思ったことは、野菜たちも自然界の調和の中に生きようとしていて、改めて生き物なんだなーって思いました。自分で生きる力を持っている、自立した存在でした。

そして、この広い農地の草刈り。

中川原課長、草刈りを披露。よく研いだ鎌で草の根元をさくさくと刈っていきます。速い!課長が愛用していた柄の長い草刈り鎌にみんなの視線が集中。「無理をしない、適当でいいんです。」

中川原課長への質問タイムの後、センターを後にしました。

     竹内さんの田んぼ、畑の見学

田んぼの見学

分けつが進んでいない田んぼと、分けつが進んでいる状態の田んぼを比較して見せていただきました。分けつが進んでいないのはイネミズゾウムシが発生してしまったためで、水を抜いてイネミズゾウムシの発生をおさえているところだそうです。根を食われてしまうと葉が育たないとのこと。先ほど講義で根張りと地上部の話を聞いたところだったので、葉を見て根の状態が想像できます。

もうひとつの田んぼはしっかりと根が張っていることを感じさせる青々とした稲たち。

田んぼの畦でサトイモとショウガを育てていたのが印象的でした。

最後に竹内さんの畑の見学。

広葉樹の林が目の前。ニワトリ小屋。いろんな作物たち。

耕さない場所、耕している場所、少し肥料を入れている場所、いろんな品種の野菜たち。

いろいろ試しながら畑をされている様子で、とても楽しそうな畑でした。

竹内さんのお話も弾み、楽しい時間を過ごしました。

いつもより少し遅めの夕食に、みんなおなかがぺこぺこです。

毎回楽しみなゆうこさんの夕食。今回は豆のカレー、ズッキーニの水晶煮、切り干し大根の春巻き、花が入ったサラダ、キュウリの冷たいスープ、などなど。いつもありがとうございます。

どれもおいしくいただきました。(個人的にはキュウリのスープが気に入ってます)

1日目の終了です。

 

2日目
今日の一番の仕事は、各自の畑で早朝草刈りです。
1ヶ月で畑が草、草、草で覆われ、作物がどこにあるかも分か
らない状態に唖然としてしまい、どこから手をつけて良いやら
、、でも朝6時頃からの草刈り、陽が出て暑くなるまでのほん
のひととき、朝の静けさの中で自然いっぱいの畑にいることが
できることが何とも貴重な時間に感じました。

草刈りが一段落すると、不耕起の田んぼに移動です。
ここでも草取りです。
稲以外の草を田んぼの中に入って取るのですが、ヒエなどは稲
と似ていてその区別が結構難しいものでした。



稲の見分け方ですが、稲には節と節の間にうぶ毛のようなもの
が生えているので、よく見ると分かります。でも間違えて草で
はなく稲を取ってしまったり。ゴメンナサイ。
草の取り方は、稲の根元を傷めないように稲と稲の間に両足を
入れるのではなく、一列の稲を真下に見て両足でまたぎながら
前に進みます。



取った草は畦に残さずコンクリートの上に置きます。
ヒエや雑草は田んぼの水の中より畦のほうが成育がよくなってしまい、
モグラなどに田んぼを荒らされてしまうからです。
水の分量ですが稲を植えてから水をひたひたにして、分けつし
てきたら多めに入れ、草の成育を抑える。草を取ったら、水を
引いて、穂が出たら再びたっぷり入れるという具合だそうです



稲はある程度大きくなると、最高分けつ期を迎え、これ以上根
っこの数は増えなくなります。更にアレロパシーという他の植
物の成長を抑える物質を出すことで、草の成長を抑えます。
シャロムが管理している畑のとなりの畑の方が小さい稲を取っ
て、稲の赤ちゃんを見せてくれました。
本当に小さいながらも、剥いていくと、、小さなお米の粒がで
きていました。
来月はまた違った姿を見せてくれるシャロムの田んぼを見られ
ると思うと楽しみです。

シャロムに戻る途中にソフトクリームを食べて帰りました。
暑い日の農作業の後にみんなで食べるアイスクリームは格別で
した。

シャロムに戻った後は、小麦の収穫です。
ポイントは根ごと刈らない。刈るときに刃を下に向ける。
両手でつかめる程度の刈った稲から草を取り除き、穂の高さに
合わせ、麻ひもで結び束ねる。

 


ちなみに今回の小麦は”青葉”という品種で味がとてもおいし
いのが特徴。でも最近では育てている所はほとんどないそうで
す。穂に毛のような”のげ”がないこと、味がおいしいことで
鳥に食べられ易い条件が揃っているからです。でもさすがはシ
ャロム。鳥に食べられなかった所を残し、シャロム製の青葉を
作ってしまったそうです。
種の取り方と共通する物があります。
ちなみにガラス色の粒はグルテンが多く強力粉で、白いものは
薄力粉だそうです。

美味しい昼食を食べた後は午前中に刈った小麦の脱穀です。



足踏み脱穀機という大変年季の入った機械の登場です。
電気を必要としないことから、畑の中で使える優れものです。
穂ごと飛ばないように足で踏みながら回転速度をmaxまであげ
ます。
穂を広げてまんべんなく機械に当てて、脱穀していきます。
一人ずつ足踏み係、脱穀係を担当します。



脱穀するときに、摩擦でスピードが落ちるので、足踏みを相当
頑張らないと、すぐスピードが落ちてしまいます。
まだ、完全に脱穀が出来ていないので、長い木の棒を使い、剣
道のような構えで叩いて更に脱穀したり、ビニールシートの上
から足で踏んだりして、ふるいにかけ、穂ごと残っているもの
は、手で揉みます。
新井さんの腰の低い剣士姿は様になっていました。



その後、唐箕(とうみ)と言われるハンドル回しの機械を利用
し、風力で余分な小麦の殻やゴミを飛ばします。
こうしてみると、脱穀するのも楽ではありませんが、便利な機
械に頼らず1つ1つの作業を丁寧に行い、色々な行程を経てい
くことにより、自然と食べ物を大切に扱う気持ちを養えるとい
う事が素晴らしいことだと思いました。
これを挽いたもので再来月に信州名物おやき、うどんを作るそ
うです。
今から楽しみです。



草のあまりの多さに、草を刈っている時にやみくもに行いすぎ
て作物の茎を鎌で傷つけてしまったりという失敗がありました

最後に感想会の時に、草に興味を持って草を知ると、どれが草
なのか作物なのか自然と分かるようになる。五感を頼りにして
、触れた時の感触で草か作物か分かるようになる。
最もだなあと思いました。
そして、草にも小さな生物が暮らしている姿を見て、草を刈る
ことをためらってしまったり。やっぱり自然界には何も無駄な
物はなく、それぞれが一生懸命に生きているということをここ
では教えてくれます。
改めて自然農の素晴らしさを知ることができた充実した2日間
でした。
ありがとうございます。
竹内さんの畑でのびのび暮らしている鶏さんの卵は、きれいな
レモン色で、とっても美味しかったです。