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2017安曇野自然農塾

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2010 安曇野自然農塾 第4節 
1日目6月26日(土)レポート 村田哲也

【前説】
東海地方では今月10日ころまで雨がほとんど降らなかったが、こうして梅雨らしく雨が降ってくれると何かほっとする。
曇り空時々小雨の中、安曇野へ向かう。
今頃畑や田んぼはどうなっているのか気になる。
肋骨2本骨折中ではあったが、怪我をおして今回も出場。
初日は、これまでの参加人数としては小規模。


【初日講習メニュー】
・芽かきと敷き草
・大豆などの豆蒔き
・誘引
・各自の畑作業


芽かきと敷き草----------------------
まだまだ小雨が降っている。
本来は畑作業自体は雨中では行わない。芽かきについても同様。
摘んだ箇所から雨水や泥にまぎれて雑菌汚染のリスクがあることなど、いいことはない。



苗のメインになっている芽を摘み、育てたい脇芽を残して横に生育させて、結実生育を助けるために行う。
この主幹の芽かきをすることによって脇芽が成長する。
これは植物が成長しようとして生命維持をしようとする自然の原理を利用するもの。



植物の葉っぱが横に伸びた分、葉の先端まで根が張っていると考えてよい。
つまり地下部と地上部とがリフレクト(対称)の関係になっている。
よって脇芽がどんどん伸びた分だけ根が張ってくる(張っている)。
苗の脇芽が伸び始めたら、主幹に先頭に伸びている芽の先っぽを摘んでやる。
ナス、ピーマンは必ず行うようにする。


まず作物の足元の草を刈る。
草の根元(毛根)のあたりを刈るようにする。
今後、脇芽が伸びてくるであろう、つまり地下部の根が張るであろうという範囲を刈る。
そこに敷き草をする。尚、瓜類の場合は根元まで空けずに敷いてやる。
草をかけたところに根が張ってくる。
根が張れば脇芽(あるいは子蔓、孫蔓など)が伸びる。
地下部を生育すれば、その分地上部が生育する。
この相乗効果、自然の競争の原理の手助けをしてやりながら生育させる。


大豆などの豆蒔き----------------------
今回はダイズは5種類、さらにエダマメ、アズキなど用意していただいた。
ダイズは黒千石、丹波の黒大豆など。
青大豆では味噌などを作るとおいしいそうだ。
豆には早生、中生、晩生がある。
丹波の黒大豆と銘うってはいるが、基本的には同じような気候で育ったタネを蒔くのが一番。



くさかんむりに「時」と書いて、これも「まく」と読む。
豆(タネ)も蒔きどきというものがある。
夏至以降に蒔くべきものがダイズ。
だんだん日が短くならないと実をつけないという特性があるため。
夏至の前に蒔いても実をつけるのがエダマメ。

我々の畑の横を通り過ぎてやや下った場所で豆を蒔く実習を行う。
自分たちの畑の様子はひとまず見なかったことにする。
豆蒔き実習用畑。
表面の草を鎌でさらって、豆3粒分くらいの深さの孔を鋸鎌で掘る。
3角形を描くように掘るとよいそうだ。
豆をそこに蒔いて、土をかぶせて軽くたたいてやる。
そこに敷き草をかける。
さらにこのあとに鳥よけとして麻縄を列に沿って張ってやると鳥よけになるが、今回は行わなかった。
株間30cmで、まず最初の1条に「フェジョン」(ブラジル由来)という黒豆をみんなで蒔く。
次の1条にはドイツ由来の品種を蒔く。この豆は白い色をしている。


誘引----------------------
トマトなどの株に支柱を立ててあるもの。茎を支柱に誘引させて支えてやる。
苗の主幹部分で、ひもをかけてやって上にずり上げてもずれない位置を見つけてやる。
麻ひもで茎と支柱を8の字になるように巻く。
ひもを支柱のところで反転させ結び殺しをして支柱で結束固定をしてやる。
茎部分で結ばない。茎はさらに生育するので動く余裕を持たせる。
固定具合の加減は、支柱のほうのひもをずり上げて調節してやる。




各自畑作業----------------------
さて、畑・・・・・・・・。
前回は本当に表土が砂漠のようにさらさらで、しかもティダカンカン(太陽かんかん照り)で、こんなことで大丈夫なのかと心配になるほどだった。

しかし・・・・・・・・・。
すごいことになっている。
大地から焔立つように植物生い茂る畑。
茎の径が4cm近くある背丈よりも高いひまわりがひときわ目立つ。
これだけで満腹になりそうな大きさ。
これらのひまわりも含め、草が伸び放題。
ああ、わたしの畑が、ぼくの畑が・・・・・・。
そう思った方がほとんどだったのではないか。

蝶や虫が舞う。
林の中では早くもニイニイゼミの鳴き声も聞かれる。
どれもこれも生命の営みのエネルギーを感じずにはいられない。

隣のみちるさんの畑は手際よくあっという間に草が刈られ、すでにコマツナが収穫スタンバイ状態に。
サニーレタスも見事。さすが2年生だな。



おいらの畑は春菊と二十日大根がここに玉砕す。合掌。
キャベツが虫さんたちから、まるで機銃掃射を浴びたような感じになっている。
中玉トマトがたくましい茎で育っていた。

明日にまた畑に手を入れる目星をつけ、軽いショックを覚えてから本日の作業終了。
近くの温泉に向かう。


【その他】
鳥よけ
大麦が育っている畝に鳥よけがしてある。
穂の高さかそれ以上くらいの棒を四隅に立てて、そこに約15cm間隔の高さで3段テグスを張ったもの。
こうすれば、鳥は作物を食べようとしても翼がからまったりして抜けにくくなってしまうので、妨害の効果がある。

【夕食】
いつもの温泉から帰り夕食。
裕子さん手作りの今回もすばらしいお料理
御献立
サラダごはん
 玄米のご飯にサラダを盛ってその上から特製ドレッシングとナッツを砕いたものをまぶす。

じゃがいもと小豆のサモサ
 特製ケチャップをつけて食す。
 何となくカレー風味も利いて美味。

破竹とシイタケの煮物。
 とても柔らかく煮込まれている。
 この世でシイタケだけは超苦手の私でもおいしくいただけた。

小松菜ジェノベーゼ
 小松菜をパスタ系と組み合わせて使う妙技を知り、自分でも試したい。

菊芋のたくあん おかか和え
 お酒のつまみにもよろしいかと。

お味噌汁
 菊タマネギと小松菜
 さくさくとした食感で具沢山のお味噌汁。

デザート
豆乳と和三盆のパンナコッタ イチゴソース
 隠し味として生クリームを入れてあるそうだ。
 和三盆の上品でくどくない甘みの組み合わせが絶妙なツートップを組んでいる。


【夕食後】
ぐっさんギター最高。 前田さんもすごく上手い!


【締め】
毎回思うことではあるが普段人任せである、作物を育てること、畑や土に接することなど、自分自身が体験することによって、自分に毎回いろんなことが与えられるような気がする。
いつもと違った感じで月曜からリスタートできる。


2010/6/27(日)満月の翌日

雨もなんとかあがり、田植え日和となりました。
6:45にシャロムを出発し車に便乗して田んぼへ向かいました。7:00〜10:10過ぎまで田植えです。

米は、この漢字が現すように八十八の手間がかかる、と竹内さん。
自然農の川口由一さんも天然農法の藤井平司さんも、1,2年目はうまくいかないが3年目以降から徐々によくなるとおっしゃっているそうです。
自然農とはいえ自然に任せて放置するのではなく、いかに手をかけて育てるかが大切なのだそう。

今回の自然農の田んぼは、
@水がはっていないこと
A冬草である大麦の株やれんげが枯れたままになっていて耕していないこと
が大きな特徴です。
@は陸稲にするわけではなく、田植え時には水を入れず、苗を植えた後に水を引き入れます。
早朝に水を入れると、昼間の太陽でその水が暖まり稲の生育を助け、1日をかけて水がはけるので、翌朝また水を入れる、というサイクルを行うそうです。
またAについては、冬草である麦やれんげが朽ちて、夏の草である稲が大きくなる時期なので、冬草を丁寧に取り除く必要はないそうです。

さて田植えですが、4月に作った苗床から、5-10センチに育った農林48号、黒米、いせひかりの苗を1本ずつにして田植えします。
通常の田んぼでは6-8本をまとめて1つの株として植えます。
これは1株あたりのお米の収穫が多くなることや、1本が病気になってもそれだけ枯れるので被害を少なくすること等がメリットだそう。
この場合、一緒に植えた苗どおしが助け合うため結果として分けつ(分蘖)が少なくなるそうです。
自然農では苗を1本ずつ植えてめいっぱい分蘖させます。(寒冷地では2本ずつ植えて稲どおしを助け合わせるとよいそうです。)
分蘖=一粒万倍
どれだけ稲が分蘖してくれるか、収穫がとても楽しみです。


■苗
苗床の10センチくらいの深さのところに地面と平行に鍬を入れ鍬を持ち上げて20センチ×20センチほど苗&土をはぎます。
そのかたまりから草やひえを抜き、稲だけを選別して、根っこに土をつけたまま、根をいためないようにゆっくりと1本ずつにわけます。

稲にそっくりな風貌の草がひえです。
ひえと稲の違いは2つ
・ひえは根元が赤い
・稲は葉が出ている節目の部分に細かい毛がはえているので、毛がはえていないのがひえ
(ただし黒米、赤米などは色がついているので違いがわかりにくい。)
稲を植えるときも、苗を良く見て稲とひえを選別し、もちろん稲だけを植えます。

■苗植え
畑での苗の定植と同様、植えたい部分のわらを手でよけ、草を刈って、土をあらわにします。
鎌で苗の大きさに合わせて三角形の穴を掘り、土つきの稲の苗をその穴に入れ、土を戻し、苗の根元をしっかりと押さえて土となじませます。
そしてよけた草やわらを苗の周囲に戻します。

■皆で並んで田植え
田んぼが面している道路に平行に、30センチ間隔の結び目のあるロープを使って、30センチ×40センチに1本の苗を植えます。
ロープをはり、全員が一列に並んでいっせいに苗を植え、終わったら全員が後ろに下がり、ロープを40センチずらして固定し、
その列の苗を植える、という手順で、淡々と植えていきました。
その際、モグラなどのせいで土が盛り上がっている部分は、できるだけ平らになるようにならします。
後で水を入れたときに、土が高い部分には水がいきにくいためです。
また、稲は風で受粉するため、同じ種類を固めて植えたほうがいいとのこと。道路側から農林48号、黒米、いせひかりの順で植えました。

水をはっていないので泥に足をとられてしりもちをついて泥だらけ、というようなことはありませんが、粘土質の土に植えるのに手間取りました。
ブランチの10:00になっても田植えが終わらなかったため、ブランチをはさんで13時まで、作業が続きました。



三角形になっている田んぼの土地の三角の頂点まで稲を植え、最後に水口から水を入れました。
周囲と真ん中の溝を伝って水が田んぼにしみわたるように流れると、これまでの重労働がここちよい疲れに変わりました。
天気は曇りでしたが時折晴れて湿度がとても高い中、自然農の田植えを体験できて、とても幸せでした。
これからの稲の成長が楽しみです。



田んぼから戻ると、各自のクライガルテンの手入れです。
すぐ横の農家さんのスイカ畑では大きなスイカがごろごろなっていましたが、
クライガルテンではスイカの苗の定植をしました。



■スイカの定植の仕方
スイカは乾燥が好きなので、それを考慮し、以下の2点がポイントになります。
・ポットの土の表面を1センチほど、地面からもりあげて植えること
・植えた後に敷く草は、苗の根元ではなく、根元から少し話したところに置くこと(今回は草の上に米ぬかもまきました)



スイカは栄養の度合いを自分で見極めて実の数を自分で決めるそうで、花を摘む必要はありませんが、
メロンはそうではないので、1番の芽を摘むといいそうです。
そのほかゴーヤの定植もありました。

■さいごに
自然農の田植えを体験できたこと、そして、
小さな種が土や太陽など自然からのエネルギーを受けて大きく成長する様を見たこと、
が大きな収穫でした。
皆様お疲れ様でした、ありがとうございました。来月もまたお会いしましょう。       レポート馬渡裕子