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10月17日(土)、1日目のレポートです。

 
ひと月ぶりに訪れたシャロムです。

畑に着くと、気になっていた野菜たちも草や寒さに負けず、思っていたよりは元気で
した。

秋本番の野は、草もおとなし目です。



今日の予定は稲刈りです。雲行きが怪しくなってきたところで竹内さんの講義が始まりました。

〈一般的に言って、いったん乾いたものは、雨などに当たっても濡れにくく、またいったん濡れてしまったものは乾きにくいという性質があります。

稲刈りをする際は、一番水分の上がっている朝に行うのは避け、水分の少ない昼間に行ったほうがいいです。昼間は例え雨が降ったとしてもも朝よりは乾いています。

ただやはり、一番いいのは、晴れた日の昼間に刈って干すことです。



それと同じことが木を切る場合にも当てはまり、「月と農業」(中南米の農法)という本には、根元に水分が集中する新月の日に木を切ると長持ちします、ということが書かれています。

(・・・宮大工の西岡常一氏も、竹を伐るには旧暦の8月(現在の10月)の闇夜に伐ったほうが良い、月夜に伐ったら虫が入る、と言っていますね・・・。)

また、そばの収穫のときは、刈り取りは湿っていたほうが種が脱粒しにくいので午前中がよく、脱穀をするときは逆に昼間がいいです。〉


稲刈りに使う稲藁は、昨年刈ってから野ざらしにせずにしまっておいた、丈夫な藁を用意します。やわらかくするために、水を張った桶に藁の根のほうから入れて(この方が藁が水を吸いやすい)、引き上げてからたたいたり踏んだりします。

稲を刈るときの目安としては、穂軸と呼ばれる穂先の部分の3分の2が茶色になったときが刈り時です。

自然農の田の稲はまだ刈り時ではありません。耕した田の稲はちょうど刈り時になっていました。

耕さない田の稲に比べ、耕した田の稲は成長が早い分、スタミナが切れるのも早く、稲が倒れやすいそうです。

 
田んぼに着いた頃、雨が強く降ってきました。明日は晴れの予報なので、稲刈りは明日に延期となりました。

余った時間は、竹内さんの講義(座学)です。




〈化学肥料も農薬も使いたくないからという発想から有機農業を始めやすいのですが、化学肥料が病院などで行われる点滴のようなものだとすれば、有機物を点滴のように使うことはできません。

有機物を、「チッソ、リン酸、カリは3:3:2の割合で」というように計算することはできません。

農薬の代わりに何かを使う、あるいは化学肥料の代わりに何かを使うということではないのです。

農薬や化学肥料を使わない農業の場合、歯胃腸(はいちょう)モデルという考え方があります。

これは食物を消化するプロセスが、農業にも当てはまるというものです。

食物を噛み砕いて細かくする歯に相当するのが、有機物を土に返す役割のミミズ、ヤスデ、だんご虫などの小動物。

唾液の役割に相当するのが、落ち葉の下などに見られる白い菌糸の放線菌やミミズの消化管の中にいる細菌など。

胃液に相当するのが、植物の根が出している有機酸。有機酸を出すことにより、養分を根が吸いやすい状態にしています。


そして腸の中で活動する腸内細菌に相当するのが、例えばマメ科の植物の根に共生する根粒菌や、ほとんどの植物と共生している菌根菌です。

マメ科の植物は、酸素と光合成物質を根粒菌に提供し、根粒菌は窒素を提供します。

豆のさやができるときは水が必要で、この時期雨が少ないと、根粒菌に回す水分が足りないので、実りがよくありません。それで田んぼの畦に豆を植えるとよくできるのです。

また豆に肥料をやりすぎると、根粒菌がつかないので豆ができないのです。

枝豆には梅雨の時期に雨が必要で、大豆には秋雨の時期に雨が必要になります。

菌根菌は、例えばアルミニウムが付着した養分を根が吸収できないようなときに、それを分解して根が養分を吸収しやすくしたりします。

植物の根は、地表に出ていると枯れてしまい、また土の中でも水がたまりすぎると腐ってしまいます。

根を抜くと土が根にくっついてくるのは、土の中に微生物の粘液やミミズのふんなどによって団粒構造ができているためで、スポンジなどのように余計なものが溜まらず、必要な水分ははある状態になっているのです。

根は体を支える役割と養分を吸収する役割とがあり、養分を吸収する根は地表の近くにあります。

雨が降ると、根は雨水の中に溶けている酸素を吸収します。

腐植は水溶性なので雨に溶けA0(エーゼロ)層の下まで浸透していきます。その間に植物の根が養分(腐植)を吸収します。

 
土は地表から5センチほど下までをA0(エーゼロ)層と言い、その下にA1層、A2層、A3層と続きますが、上の層ほど有機物が多くなっています。

そしてA0層にはスプーン1杯の中に1億匹の微生物がいます。

A0層には落ち葉や虫の亡骸があります(ミミズはアミノ酸のかたまりなのですぐに土に返っていきます)。自然農は耕さないので屍の層がどんどん堆積していき、微生物もここで循環します。

細菌の中には発酵を促進するものと、腐敗を促進するものとがあります。

人間の腸の中には善玉菌、悪玉菌、日和見菌がいて、ヨーグルトや味噌など、有用な微生物が生きた状態の発酵食品などを食べることで善玉菌が優勢になります。また火入れなどで微生物の生きていない状態の味噌や醤油、清酒などを食べていると、悪玉菌が優勢になります。

畑にも悪いものを入れ続けると、悪玉菌が優勢になり、ネコブセンチュウの害が起きたりします。

いいものを入れ続けると、A0層が善玉菌のかたまりになっていきます。においがきつく臭いもの、水に濡れたときに臭いものは入れないほうがいいです。

 肥料や有機物を直接土に混ぜるのは、血液に食べ物を直接入れるようなもので、不自然です。

秋ナスの追肥として、剪定した根の近くに硫安などを入れますが、肥料が多すぎて根が張れません。追肥するなら前もって入れるか、上に置くかした方が根が伸びて地上部分も良く育ちます。

また生ごみを土に混ぜて失敗するのは、発酵していないからで、腐敗してメタンガスや有機酸ができます。

また鶏ふんは一番病気を起こす元だとも言えます。大量のアンモニアが地下水に浸透するためたい肥処理する必要があり、本来産業廃棄物になるはずのものです。土と混ぜて発酵させた鶏ふんでないものは悪玉菌が優勢になっています(鶏ふんは亜硝酸態窒素という青酸カリのような毒性があります)。また鶏の餌に由来する抗生物質や残留農薬も問題でしょう。

また自然界では動物性のタンパク質は2割なので、動物性の肥料を2割以上使うと味が落ちるという報告もあります。

EMをどんどん使うとか、酵素を使うとかは乳酸菌をがぶ飲みするようなもので、遠回りになるのでしょう。

余計なものを入れないのが自然なのです。たとえ一時的に収量が上がっても、弊害があるかもしれません。

土は作るものではなく育てるものです(育土)。肥料なしで育てると根が深くなります(根育)。

土が良くなると根も良くなり、その結果として無農薬で栽培することが可能になるのです。〉

そして温泉に行った後は、裕子さんのディナーです。

今日のメニューは、

 ジャガイモの春巻き、

 けんちん汁、

 かぶのふろふき、

 ちりめん冬菜とかぶ菜のおひたし、

 山東白菜のラーパーツァイ、

 かぼちゃのサラダ、

 春菊とわさび菜のサラダ、

 大倉さんちのりんごとルバーブのタルトです。

口をそろえてみんなが柔らかくておいしいといったふろふき。余った分を分け合って食べた春巻き。いかにも手間のかかりそうなデザートなどなど。


みんなおいしくいただきました。

ありがとうございました。

次回は、そばの店で夕食会です。新そばの他、各自の1品持ち寄りになります。

 夕食で盛り上がったあとは、情報交換したり、ヒーリングをしたり、有益な時間を過ごしました。

 
今日も有意義な一日となりました。スタッフのみなさん、ありがとうございました。

 
(まるけんレポート)


二日目のレポートです。
 
前日の雨も上がり見事な秋晴れ。
 
自然農学習会の朝はみんな早くから起きて畑に繰り出すのが恒例になっていますが、この時間は私がこの会に参加してから、一番好きになった時間です。
薄暗い空がだんだん明るくなって朝日を迎え少しずつ光の色を変える畑の中にいると、自分が何やら高尚な段階に登れたような錯覚さえ起きてしまう程です。日頃朝寝坊なもので。
今回も、神々しい真っ赤な朝日が雲間から昇るのが拝めました。

 
10月の早朝畑は秋深まって草の勢いもなく、皆のんびりと畑を見ていた感じです。
さつまいも組は、ねずみに食べられていたりちょっと時期が早いのか小ぶりだったりそうかと思えば大収穫の区画もあったり様々。
トマトがまだたわわに実っている畑も!
10月のトマトってどんな味かと思えば「甘い!」というヒロさん談でした。トマトって強いんだなぁ。
私は牛蒡堀りに夢中になってました。
牛蒡は家に帰ってからパスタの具にしたら、香りがとっても強く柔らかくて美味しかった。
 
私がお腹が空いてパンを食べに宿に戻っていた間に、朝のおつとめを終えた臼井さんが顔を出してくれていました。
畑に戻ったらみんなで輪になって話していたので何かなと思っていたら何やら愛について語っていたみたい。人類の愛について?
 
 
さて、日がすっかり昇って竹内さん登場。
みんなでシャロムの畑に移動です。
 
◎まずは先月みんなで種を蒔いた畑の様子を見に行きます。
 野沢菜、ホウレンソウ、大根の順。
 
◆前回ヤ〜ッと蒔いた野沢菜の畑。
 薄黄緑の柔らかそうな葉がいっぱい出ています。もう10cmくらいの高さ。
 間引きの説明をしながらムシャムシャと野沢菜を食べる竹内さんに倣ってみんなでムシャムシャ。
 ほんのり甘味があって爽やかな味。

 
 隣にあったモロヘイヤかは寒に当たって黒くなり霜焼けを起こして枯れていましたが、 野沢菜は霜にも強い。
 体内の濃度を高める事で自分を凍りにくくしているかららしいです。
 ガムシロップが凍らないのと同じ原理。
 霜から守るため濃度(糖度?)を高めるので甘くなり、美味しい野沢菜になる訳です。
 
 野菜が凍らない為の対策として野沢菜やホウレン草のように体内濃度を高めるという技の他、 放射冷却で逃げてしまう土の熱を逃がさないようにするという対策もあります。
 これは冬草(カラスノエンドウ、オドリコソウ、ハコベ、オオイヌノフグリなど)を生やしたままにして 土の表面を覆っておくという事。
 冬草が生えている場所は何もない場所に比べて平均温度が1〜2度高いのだそうです。
 
 ハコベなどを自分の畑に増やしたかったら、どこかで生えている良さそげなハコベを、 根のある部分の土ごと畑に移動させれば簡単に増えていくそう。
 
こぼれ話?@
白菜はチンゲンサイとカブが交配してできたのではないか?という説があるらしい。
先月だったかにも話に出たアブラナ科は交ざりやすいという話ですが、なんだってそんなによく交わるのかという疑問への竹内さんの考察。
種というのは純血よりもいわゆるハーフ、雑種の方がより強くなる。
アブラナ科は草に負けないよう強くなろうとして、雑種になろうとするのではないか?
例えば原始林の白神山地のような山と、人と共生しながら再生能力を高める里山の関係。
アブラナ科は里山系?
種の成り立ちからいろいろな事に思いが巡る、竹内さんならではの興味深い話でした。

 
こぼれ話A
美味しい葉物野菜の特徴
・早く火が通る
 火が通るのに時間がかかるものはあまり美味しくない
・ゆでた瞬間にパッと色が綺麗にでるもの
 
◆ホウレンソウの畑。
 まだ色の薄いふやふやした葉っぱがポワポワとたくさん出ていました。
 たくさん密集して種を蒔くので間引きも随時していきます。
 ホウレンソウの間引き菜は根っこの赤い部分の美味しさを逃してはならない、のだそうです。
 カブは葉っぱがおいしいけど、ホウレンソウは根っこが美味しいんだよ〜という言葉を信じ、 後日の我が家のお昼はカブの葉と根付きの間引きホウレンソウの生サラダでした。美味しかった!
 
◆大根畑。
 まだ双葉がついていました。本葉が5〜6枚程度。
 大根葉を食べるならこれくらいが一番美味しいそうです。
 葉と葉が触れ合ってきたら随時間引きをしながら育てます。
 間引いたヒョロヒョロの根を見ると茎に近い根本の青い部分から白い根が脱皮しているのが見えました。
 ここがこの先大きく太くなっていくのだそうです。
 
 
 
◎マメ3種の蒔き方
 エンドウ(つるなし)と空豆の蒔き方を教わりました。

 
今回は市販のエンドウと空豆、竹内さんの畑で自家採種した空豆(房州早生)の3種。
袋を開けるとギョッとするようなショッキングピンク(エンドウ)にエメラルドグリーン(空豆)。
農薬をコーティングし、蒔いた種を分かりやすくする為、市販の種にはカラフルな色が付いている事が多いそう。
対して竹内さんの房州早生は自然な茶色。小ぶりな空豆で薄皮も食べられます。

 
エンドウはの種蒔時期が一般に10月〜春となっているそうですが、春はすぐ暖かくなってしまうのであまり量が取れないそうです。
豆類は寒温性といって寒さに当たる事で種をつけようとするので、秋に蒔いて冬越しさせるのが良いのだとか。
 
竹内さん流エンドウの蒔き方のポイントは、麦と一緒に蒔く事。
それと巣蒔きにする事。
 
麦と一緒にするのは大きく育ってくると寒さに弱いエンドウを一緒に育った麦が防波堤のような役割をして守り、背の高い麦にエンドウがしがみつく様にしてどんどん成長できるから。
またムシが付きにくいという利点もある。エンドウにつきがちなアブラムシはまず麦の方につくので、エンドウの方にアブラムシが付く頃には、麦のアブラムシに吸い寄せられたテントウムシなどがやってきてアブラムシを食べてくれるというのです。
虫達の動きを良く観察した上での知恵なんですね。
 
◆エンドウマメ
 種蒔きは麦とエンドウを1:1の割合で混ぜ合わせ、
 軽く掘った穴にゴチャゴチャっとそれぞれだいたい5〜9粒ずつぐらいを入れて土を被せしっかり押さえる。
 土の中に入った種の状態が鳥の巣のように見えるので巣蒔き。
 巣と巣の間はエンドウと麦なら15〜20cm間隔ぐらい。
 
 土を押さえた後、いつもは避けた草を上に戻すのですが、今回はそのまま。
 土の黒い部分を出しておいて太陽の熱を吸収し温かくするためだそうですが、 あまり温かくても芽が出ないので、温暖な地方などでは草をかける。
 これは空豆や小麦でも同じ。
 
 麦が伸びてきたら挟む様にして2本糸を張って倒れないように支えても良い。
 
◆ソラマメ(市販の方)
 エンドウと同じく巣蒔き。巣と巣の間隔はもう少し空けて30cmくらい。 
 プクっとした黒い割れ目がある方(お歯黒)を下にして2粒ずつ蒔く。
 芽が出てくるお歯黒部分を下にするのは、この部分が太っているため、 上に向けていると芽が伸びる際に土の中で引っかかり真っ直ぐ伸びないという事故を防ぐため。
 次に蒔く房州早生はこの部分がそれ程太っていないので、特に下に向けるよう気をつけなくても良い。
 土の掘り方、寄せ方はエンドウマメと同じ。

 

◆房州早生(ソラマメ・自家採種)
 市販のよくあるソラマメより小さめ。一つの鞘に3粒くらい入っているので、 同じように3粒まく。後は上記の豆と同じ。
 
自然の状態では、豆は鞘に入ったままで枯れて落ち、鞘が水分を吸って時期がくると鞘の間から芽が出る。
まさしくこの状態が愛ちゃんの大豆畑で今回見られました。
生命なんだから当然の事なんだけど、自然に循環している姿を目の当たりにしてちょっと感動しました。
 
◎小麦の蒔き方
 小麦はその地方地方で土地に合った品種があり、関東では農林61号が多い。
 今回は千葉のアオバ(だったと思うんですが、メモは忘れていたので違ったら訂正して下さい)。
 茶色い部分がグルテン質で、これが多いと強力粉になる。
 グルテン質を上げるため、種を蒔く時にフスマやヌカを撒く方法もある。(但しこれらが葉に付くと発酵してしまうので、葉が出てきてからは撒かない。)
 撒き方には以下の3つの方法がある。
 @ばらまき: 一反で10キロ必要。数で勝負の痩せた土地に向く。簡単。
 Aすじまき: 一反で5キロ必要。 肥えた土地に向く。
 Bてんまき: 一反で3〜4キロ。 肥えた土地に向く。蒔くのにコツが要り時間がかかる。
 
ばらまきとてんまきをしました。
 
@草と土が混ざらない様に表面の草を刈り、一方に避ける。

A溝をつくる。小麦は小さいので浅めに。幅は10cmくらいでした。


B根切りをする。
C平らにならす。
 
 
D種を蒔く。 ばらまきなら3cm間隔。


 

 てんまきは20粒くらいをまとめ蒔き、それぞれの集団の間隔を10〜15cmあける。

 
ばらまきがお互いが邪魔にならないようゆったりめに間隔をとるのに対して
てんまきはまとめる事で種同士が仲間として認識し、一緒に力を合わせて成長するように促す蒔き方。
こうゆう話をきくと、種が人間の子どもに見えて一気に親近感がわきます。
どちらも元気に育ってください。

 
 
◎寄り道
 次のソバ収穫に向う途中、みっちゃんの畑に見事に実るゴマ達を発見。
 今にも爆ぜそうになってましたよ、みっちゃん。
 ちょっと拝借してみんなでゴマの実を見させてもらいました。
 実の中にぎっしり詰まったゴマ。金ゴマだ〜輝いてる。これを水で洗って(洗いゴマ)料理に使います。
 もちろん食べる竹内さん。私も残りをちょっともらいました。美味しいです。香ります。

 
 
◎ソバの収穫
 ソバを刈る時に気をつけたいのは、大事な実を落としてしまわない事。
 からまないように気をつけて刈るのは当然ですが、
 水分の多い午前中のうちに刈るのもコツ。実がしっかりついています。
 植物はみんな夜の内に夜露を吸っているので朝が一番水分が多いのだそうです。
 逆に叩いて実を落とす時は乾いている方が落ちやすいので、昼に行うと良い。
 ある程度の量になったら紐で束ねて横倒しにして2〜3日乾かします。
 こうすると茎から水分が抜けて危機感を持ったソバがより種にエネルギーを向けるらしい。

 
こぼれ話B
ここのソバ畑は草の間にばらばらと種を蒔きましたが、
ぐっさんは草を刈って筋蒔きで畑に種を蒔き、すぐに鳥に食べられてしまったそうです。
これに対して竹内さんは、朝種蒔きをすると必ずどこかで鳥が見ていて人が引き上げた途端やってくるから、暗いのが苦手な鳥目の彼らに見つからないよう夕方に蒔くと良いよと答えていました。
鳥の目を気にして夕方に種を蒔くというのが、なんだか微笑ましいような長閑なような気分になったのは私が農の素人だからなんでしょうが、何にしろアブラムシやらテントウムシやら鼠やら鳥やら、人間以外の生命の動向をいつも考えている生活というのが新鮮で、逆にそんな事を考えずに生きていた自分の生活がとても不自然な事のような気がしてきました。
太陽の動き、月の動き、動物の動き、植物の動き、微生物の動き、菌の動き、いろんな事を考えてこそ成り立つ自然農の生活が本当はもっとも人間らしい生活なのかなと、そんな事を考えさせられたぐっさんと竹内さんのやり取りでした。
 

 

◎ブランチの後、土曜日が雨だった為に順延した今回のクライマックス、稲刈り。
 
 まず稲を刈って3株ずつくらいに束ね、逆さにしてはざがけしていきます。
 
前日チラっと見た風雨の中の稲の風景も心がザワザワとして印象的でしたが、晴天の下キラキラ光る黄金色の田んぼもまた、溜息の出る美しさ。
こんな光景が見られるのも、ぐっさんが水の管理や草取りと、細やかに気を配っていてくれたお陰。
目の前に見えるものだけでなく見えない所でどんな事があったのかに思いを馳せる事も大事だと思うと、最後の感想会の時にイッシーが言っていたのですが、本当にそうだなと思います。
ぐっさんをはじめスタッフの皆さんに感謝です。
 
 
◆稲刈り
 最大の注意点は鋸鎌の刃を必ず下に向けて刈る事。
 うっかり指などに当たると血や肉や骨を見る事になるから、です。
 自分の骨は一生見たくないので刃の向きには充分注意して刈りました。
 
 最初はモタモタと刈っていたのですが、ぐっさんや竹内さんの指導のもと皆どんどん刈っていきます。
 コツは腕の力で切ろうとせず、体を後ろへ引く力を利用し刃を全部使うようにして一気にザクっとやる事。
 
 
◆刈った稲の置き方
 次の束ねる事とはざ掛けにする工程を考慮して、置き方にも工夫があります。
 3株を一つの束にし、はざ掛け時に7:3(だいたい2株:1株)の分量に割って掛けていくので 一株ずつ穂先を揃え、扇状に三株重ねて置いて行きます。
 そうすると束ねて7:3に分けるとき、簡単に分かれる。


◆稲を束ねる
 予め水に浸して柔らかくした藁を2〜3本使って3株を1束にまとめる。
 扇の重なった部分に藁を通してギュッと纏め、両側の藁を互いに引っ掛けて逆方向に引っ張る事でロックし そのまま藁を纏めてグルグル捩り更に縛りを強くする。
 最後に端を捻じ込んで、先を揃えて終わり。ああ、上手く説明出来ません。
 お手本をやって見せてもらって実際にやってみても、飲み込むのに私はかなり手間取りました。
 束ね方が緩いとはざ掛けをした時に抜け落ちてしまうので、しっかりぎっちり束ねるのが大事。

 
◆はざ掛け
 まずは稲を掛ける台を棒で作ります。
 足用の両端は支えを入れて3本、間は2本の棒をクロスして木槌で固定し紐で縛る。
 そこに長い棒を渡していってはざ掛けの台をつくる。
 
 束ねた稲を7:3に分けて7の分と3の分が交互になるように掛けていく。
 こうすると棒にかかる重みが最終的に均等になって倒れない。
 1束1束押し込むように押さえて、ギュギュウに詰めて掛けていきます。
 この時、束ね方が緩かったり、3株に分けてから束ねていたなかったりするとはざ掛けできません。
 不合格の稲束が出るたびに、自分がやったやつだったんじゃないかとちょっとオロオロ。
 後で聞いたら同じように思っていた仲間は意外と多かったようです。
 これはもう鍛錬あるのみですね。

 
 
だいたい一反(およそ100u)で60キロの米が取れ、ちょうど一人分/1年ぐらいになるそうです。
2〜3人の家族なら300uくらいの田んぼで良いのでは、との事。
それにしても初稲刈りという事を差し置いてもかなりの労働感でした。
(翌日、私はやっぱり右腕が筋肉痛を起こしました。力の入れ具合が変だったのと、日頃の運動不足・・・。)
疲れました。ここからまだ脱穀があるんですよね。
畦作りから始まり田植え、草取りと、田んぼの仕事のほんの一端を手伝ってきただけですが、
お米の貴さを改めて実感しました。

 

 
 

◎感想会

 
ゆうこさんの林檎のケーキ、美味しかったです。
土曜日の夕飯もご馳走様でした。
 
感想会でがんちゃんが、今までたくさん田んぼは見てきたけけど自然農の稲は匂いが違った、と言っていたのが
回りに田んぼのない中で育った私には驚きでした。
いい匂いだなぁと思っていましたが、他の田んぼとは違うんですね。
 
・採れた野菜への感想
今回採れた春菊を土曜日のゆうこさんの夕飯に倣って生のまま食べてみました。
やわらかいし甘いし程よい春菊のクセと鼻に抜ける香りの良さに家族みんなで感激です。
カブは小さなものは生でもとても甘くて、大きく育ったものは浅漬けにして食べました。
自分で採れた貴重な野菜たちが嬉しくて、利き酒でもしているかのように真剣に味わってしまいます。
自然農の野菜は香りも強く瑞々しくて、命を頂いているんだなぁと実感できる。
 
この塾に参加してみて良かったなぁと思うことの一つです。
 
以上、日曜日のレポートでした。
 
 
 
小川美保子