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あずみのクラインガルデン自然農塾 2007.7

 【7月14日 一日目レポート】

みなさまお疲れ様でした!!(ホントに)

今回は台風が近づいていたのにもかかわらず、3連休にもかかわらず塾生達は安曇野に集結したのでした。

そして、雨ニモ風ニモマケズ無事に二日間を終えることが出来ました。

天候を味方にできるとは、みんな日ごろの行いが相当いいのでしょうか・・・? 

さて、今回は初めてシャロムを飛び出し「農業試験場」なる場所で(財)自然農法国際研究開発センターの藤田正雄課長の「土の生きものから見た土づくり」というテーマのお話を聞きました。
藤田課長は約30年前、有吉佐和子さんの「複合汚染」が新聞に連載されていた頃に自然農法のブームがありそのころからずっと自然農法を勉強・研究されてきたそうです。
藤田課長は土の中の生き物を研究されている人と組んで、☆どうして自然農法はいいのか☆なぜ手を加えなくても野菜は育つのかなどの研究実践をされてきました。
しかし、今でも本質的なところはわからないそうですが、そのわからないことひとつひとつ解き明かしていくという根気のいる地道な研究をされています。
以下、藤田課長がご用意してくださった資料とお話をまとめてみました。 

土の生きものから見た土づくり 

     身近な生きものの見方を変えてみよう

農地に病害虫や雑草が見られた場合「農地に作物を害する病害虫や雑草が発生した」邪魔者がいる!と考えるのと、「いろいろな生きものが生活しているところで作物を栽培している」それが当たり前なんだ、と考えるのでは、その対応の仕方が異なってきます。
前者では人間の論理で邪魔者を排除する方法を模索します。後者では野生生物の存在を認めて、共存できる方法を模索します。

後者の立場で私達の見方を変えると、この地球上にはさまざまな生物が人間と同じように息をしてものを食べて糞をし、そして周囲の様子を感じて反応していることに気が付きます。そこで私達がより持続的な生活を行うには生活の場である地球の仕組みを理解し、私達の周りの生きものの生活を理解することが大切になります。 

     栄養段階と物質循環−養分を生み出すしくみ

生きものの生活は、単独では成り立ちません。同じ種類の固体が関係した集団(個体群)をつくり、さらに色々な種類の集団が関係しあって、大きなまとまり(生物群集)の中で生活しています。森や林、畑、水田、都市の公園など、ある一定の空間が存在すれば、そこに何らかの生き物が生息し生態系が成立します。(生態系とは=生物群集とそれを取り巻く非生物的環境(無機的環境)をひとまとめにして、物質の循環やエネルギーの流れに注目してひとつの系としてみなしたときに使われる概念です。そこには動植物だけではなく、大気、水、土壌なども含まれます。)

さまざまな生態系の生物群集は大きく分けると、生産者(植物=非生物的環境から無機物―二酸化炭素・水・養分―を取り入れ、光合成などを通して有機物を生産する生きものをいいます)、消費者(生産者が光合成した生きた有機物を食べて生きている生きものをいいます)、分解者(土壌動物・微生物=動植物が残した糞尿、落ち葉、遺体など有機物を無機物へと分解する。代表的なものにミミズがいます)に分けることができます。それらは食物連鎖を通して互いに段階的に結びついています。(=栄養段階)

分解者によって無機化された養分は再び生産者に利用されます。その結果、生態系での物質循環が完結します。私達が生活している地球では、全体として物質が循環する 仕組みを作っています。私達ヒトもこの循環の中で生活しています。したがって作物の養分もこの循環の仕組みの中で供給されることを基本とすべきです。しかし、現状は化学肥料や農薬によって生態系、環境の汚染へと悪影響を及ぼしています。 

「食べる−食べられる」の関係(=食物連鎖)

例)シマウマ(植食者、一次消費者)は草(植物、生産者)と食べて、ライオン(捕食者、二次消費者)がシマウマを食べる関係。どの生きものも生産者、消費者、分解者のいずれかに属して地球上に生活しています。これが食物連鎖です。 

     食物網−害虫を抑制するしくみ

複雑な食物連鎖によって構成される食物網の構造はそこで生活している生き物達の密度の安定性を保っています。しかし、一般の畑地では食物連鎖は単純になりやすく、害虫と天敵の密度の変動はしやすくなります。そこで農薬に頼ってしまうのですが、はじめは効果はありますが、後、抵抗性の持つ害虫が現れたり農作物への農薬残留や野生生物への悪影響なども生じます。結局はその場限りの解決にしかなりません。

一方、土壌動物が豊かで安定した環境では複雑な食物連鎖を可能にして、天敵の密度を安定させ、害虫の密度を低く保つ働きが生まれます。 

     根圏での土の生きものと植物との関係

根圏では植物が土の生きものに積極的にはたらきかけ、食物自身の生長を促進するしくみを形成しています。

根−細菌−原生動物の関係

植物の根からは炭水化物などの滲出物が分泌されています。これは環境状況によって放出量が変動します。食物の根から分泌される有機物は根圏の細菌数を増加させます。細菌食のアメーバが接触のために集まってきます。アメーバ(原生動物)が細菌を種選択的に摂食することによって、細菌の中でもインドール酢酸(天然オキシドールで細胞伸長作用を特徴とする植物ホルモンの一つです)を分泌する種が増えます。このホルモンの作用によって、根はより細根を分枝して、さらに土壌中に多くの有気 物を供給するようになります、滲出液の増加によって、さらに細菌数が増加して、再びアメーバの働きを活発にして、土の生きものと根の共存・共生関係が継続していきます。 

     農地を生態系として捉える

自然農法などの環境の保全に配慮した農業を行うには、作物以外の動植物を排除する管理から共存・共生を進める管理への転換が必要です。さらに、生きものの力を食糧生産に利用するには、食糧生産の場としての農地に加えて、周りの環境と関係を持つ生態系としての農地の捉え方が必要です。 

自然農法への転換後に見られる畑の生きものの変化

農薬や化学肥料を使用した慣行農業畑を、自然農法に転換すると、そこに生息する土壌動物の種類や生息数に変化が見られます。

栽培法によってそこに生息する動物の種類や生息数が変わり、そして土壌そのものの性質も変わっていくのです。

しかし、ここではじっくりゆっくりの姿勢が大切です。農薬をやめることではじめは害虫や天敵が増えるが、そこで我慢することによってゆっくりと土が変わり生息する生物が変わり、豊かな土へと質的変化をしていきます。 

     土の生きものを豊かにする管理

(1)   不耕起栽培の継続が畑土壌や作物に及ぼす影響

@     土壌環境が改善される

不耕起の継続によって有機物が土壌表面に集積され、有機物に富んだ層が形成されました。この有機物の集積層は、土の生きものの餌であり棲みかとなります。そして、細菌などの 生物からミミズ、ヤスデなどの動物まで多種多様な土の生きものが増加することによって有機物の分解や土壌の団粒化が進みます。そして、植物(作物)が生育しやすい環境に土壌が改善されます。すなわち、不耕起栽培ではその管理が次年以降にも影響し、「生物による時間の蓄積」が見られ、継続することによってこそ真価が発揮されるのです! 

A 収量・品質は年々良くなる

  不耕起を継続すると、年々蓄積される有機物(養分)が、年々豊かになる土の生きもののはたらきによって、作物が利用しやすい状態になります。しかも、作物の利用量が増加したときには養分の無機化が進み、利用量が低下したときには余剰の養分を土の生きものが利用することによって再び有機化が進んで、養分の微調整が可能な土壌環境になります。したがって、作物の養分過多による病害虫の発生が抑制されるとともに、品質も向上します。

☆土の生きものが豊かになるとこんな生きものたちが!=コガネムシ類の幼虫(害虫)、それ以上にクモ、ムカデ、ハネカクシなどの捕食性動物(天敵)が多くみられるようになる。 バランスですね。 

B 異常気象に強くなる

 不耕起処理の畑では動物が開けた孔道や根穴などによって水はけのよい土壌になり作物への湿害が軽減される。 

(2)   緑肥作物による間作

緑肥間作(イタリアンライグラスと赤クローバの混播)を畝間に栽培して適宜刈り取って敷き草にすることで、餌となるさまざまな生物が増え、ミミズ、クモ、ヤスデ、ムカデ、甲虫などの大型土壌動物群集が豊かになりました。なかでもクモ、ムカデなどの捕食性動物が増加しました。

緑肥間作による利点は以下、4

@栽培環境が多様になり、土壌動物の餌や生息場所として利用される有機物が還元されるため、土壌動物群集が豊かになること。

A土壌動物群集が豊かになることで、有機物の分解が促進され、結果として主作物の収量が向上すること。

B生物群集が豊かになることで、害虫の被害が軽減されること。

C土壌に物理性が改善されること。

また、緑肥間作は主作物が利用しない養分を緑肥作物が利用し有機物として畑地に還元することができるという環境保全的な栽培法でもあります。 

慣行栽培とは異なる自然農法のシステム

自然農法は作物とそれを取り巻くあらゆる生物(動物、植物、微生物)及び非生物的環境との間で織り成されるエネルギーや物質の流れと、それらの相互作用がより複雑になったシステムです。

自然農法では、一般的に言われている「土づくり」のことを「育土」といっています。すなわち、土づくりとは、「土の生きものをはぐくむ中で、土が育つことである」と理解して栽培管理を工夫することなのです。

今後、有機農業促進法に即した取り組みを進めていく中で、農業を基盤とした地域の再生を図り、化石エネルギーに依存した現状の農業から、地球上で生活しているさまざまな生きものと協働した 関係に軸足を移して、日本の食料とエネルギーの自給率を上げていくことが必要です。それには、まず、農業を農地やその周りの環境に生息する生き物との関係において理解することが大切です。 

栽培技術(土づくり)の採用基準

 生きものの生活は効率化できません。私達が食いだめ寝だめができないのと一緒です。手をかけるところは手をかけ、ほうっておくときはほうっておく。何を採用して何を選択して何を利用していくのかが大切なのです。地球上には私達だけではないのです。私達は生きものをいただきながら生きているのだから、大きなものをはぐくみながら生活することが大切です。 

質疑応答

Q:低水分ストレスってなんですか?

A:ミミズなどによって団粒化した土は水はけがよく水持ちが良い土です。しかし、作物が手を伸ばしてもいつもそこに水があるとは限りません。作物自身も頑張ってちょっと手を伸ばすことで水を手に入れることができる(=作物のストレス)、それが低水分ストレスです。団粒を作ることでこのような環境を作ることができます。 

Q:太陽のエネルギーを使って作物をつくるのと、農薬を使って作物を作るのではかかるエネルギーの違いはどれくらいなのでしょうか?

A:農薬はコストとしては安いが、永久的な資源ではないことと安い外国産の農薬に頼っている現状ではその運搬料などというマイナスな面が多い。しかし、太陽のエネルギーというのは太陽が存在する限りそれ以外にコストがかからない。太陽のエネルギーによって作られた作物を食べている私達は言い換えれば、太陽を食べているということになります。すべてのスタートは太陽からです。そして太陽からいただいたものを私達は畑に返していけばそこに循環が生まれ、持続可能なものへとなります。それが本来のシステムだと考えています。 

移動して・・・

6年目の圃場

耕起(機械などで耕した)=緑肥間作あり、なし

不耕起(種まきのときに土の表面を水切りする程度)=緑肥間作あり、なし

4種類を比較研究するために栽培している圃場を見学させていただきました。やはり、不耕起で緑肥間作ありの畑は一番生きものも土も豊かだそうです。

ここで、藤田課長はとても素適なお話をしてくださいました。

「なんでもかんでも入れればいい(農薬など)というわけではない。こうすればこうなるではなく、もっと違うチャンネルを使うことが大切です。私は何もせずにただ畑を眺めに来ます。そうすれば、葉の色、作物の力が感じられ、こうすればいいんだというアイデアが出てきます。それを実践することで作物の姿が目に見えて変化し違いがでてきます、作物本来の姿が呼び覚まされていくのです。

私は栽培を通して色々教えてもらっています。本当の健康、本当の幸せって?というのは植物も人間も一緒です。自分が食べておいしい!と思えるものを作ることは大切です。そのことによって次はどうしようという工夫が続けることができるからです。

 作物を育てて土に返して・・・の繰り返しです。いいものを育て、それだけではなく周りから教わって続けていくことが大切なのです。」 

藤田課長、貴重なお時間を割いてお話をしてくださって本当にありがとうございました。自然農法は農薬や化学肥料が絶対だめ、というわけではなく、必要ならば使うという臨機応変なところと受け入れの広さ、懐の深さがあります。無理はしない。必要なものは取り入れて、続けることが大切なんですね。とても深く考えさせられるお話でした。ありがとうございました。

助手の大久保さんも休日出勤ありがとうございます!お陰様でたくさんの勉強をすることができました。

またまた移動して・・・

次は自給自足の休日倶楽部の会員さんの畑と、竹内農園の見学です。

会員さんの畑は2週間に1回ほどのペースでの手入れということもあってとても素適な畑でした。その畑も今年で2年目ということです。先輩達の畑にはズッキーニやかぼちゃ、トマトなどさまざまな野菜がセンス良く、また個性豊かに栽培されていました。畑に何を植えるかのプランや配置なんかも私はセンスが必要なのだと思っています。1m×5mの二畝の自分のクラインガルデンに本当に手を焼いているのを考えると、自給自足の休日倶楽部の先輩達の畑を尊敬のまなざしをこめて見学させていただきました。 

次は竹内農園です。

ひろ〜い畑にネギ、ナス、トマトなどなどさまざまな野菜が植えられていました。さすがは私達の先生の畑です。3年をかけて土を作り上げてきた畑には作物と草たちが元気よく育っていました。土づくりに励んだおかげで肥料に頼ることなくトマトが連作できているそうです!

また、「夏野菜の後はこれを植えて。来年はこの畝とこの畝の野菜たちをチェンジして・・・。」などの先を見越した構想も初心者の私にはすごい!と感心するばかりでした。 

そして、竹内農園で一番の衝撃は!!!

田んぼでした。

初めてです。田んぼという概念が私の中で覆されました。ワイルドの一言です。

20年間使われていなかった畑を田んぼにしたというそこは、草が生え、クローバーが生え、レンゲが稲の下草になり、なんと!長靴で入っても沈まない!まさに無理のない自然な形で稲が生長している姿がそこにありました。自然なだけあって水はけもいいそうです。ワイルド。

日本ミツバチの巣箱も見せていただきました。日本ミツバチさんはデリケートということもあって5人ずつ分かれて巣箱を 覗いてきました。中は見ることができないのですが入り口に働き蜂がブンブンと一生懸命羽を動かしていました。働き蜂が1匹一生かかって集められる蜂蜜はスプーン半分だそうです!地道に花の蜜を集めて、人間からみたらたったスプーン半分の蜜ですが、その真実に私は驚いてこれからはありがたく蜂蜜をいただこうと思ったのでした。 

夜学では自然農・自然農法で田畑をされてきた竹内さんが感じたことをつむいでいただきました。
(以下配布されたレジュメに沿って)

さまざまな無農薬栽培を学んで「一般の農業と自然農の違い」

1)足るを知る

@「無為自然」福岡正信さんの自然農法

「為スナカレ」・・・余計なことはするな!

何もしないことが大切。自然のまま、自然のリズムで余計なことはせず、自然に沿っていくことが大切。

A 命を大切にする自然農

「いのちの積み重ね」・・・草や虫を敵としない

命を大切にすること=自然農がもっとも大切にすることの一つです。

川口由一さん曰く「同じ命なんだから大きい小さいは関係ない。こうしなきゃいけない!ではなく、逃げ場を作ってあげることも大切」なのだそうです。

作物を通して人の命も虫の命も草の命も全部大切に思う懐の広さがすごいですね。

 2)病気が出ない自然農

@ 枯れる草 とける生花

たとえば、スーパーで買ってきたほうれん草は冷蔵庫に入れておくと葉っぱが溶けていることがあります。また買ってきた生花を生けておいてしばらくすると水がどろどろになっていることがあります。しかし、自然農で取れた野菜は溶けない!農薬を使わないで栽培したりんごを2年間とっておいても腐らないそうです!!(ミイラ化するそうですが)不思議ですね。

 Aアブラムシが教えてくれたこと

自然農ではアブラムシがでないそうです。

   たとえば、一般の畑ではソラマメとナスにはアブラムシがいます。どうしてなのでしょうか?

このソラマメとナスというのは肥料や養分が必要な植物のbP、2といわれています。ソラマメやナスが養分をたくさん吸い、過剰な分を体外に出しています。その過剰な養分を求めてやってくるのがアブラムシです。ということは、自然な生育をして必要な分の養分を得ていればアブラムシがつかない!ということです。

このように自然農では、虫からたくさんのことを学んでいます。なんで?どうして?来年はどうしたらいい?ということを自然界から答えをもらっているわけです。

B 種の営み(自家採種)

自然農では種選びも重要ポイントです。市販で買った種だとうまくいきません。自然農で使われる種は昔から使われている種もしくは、自然農をされている方から譲ってもらうほうがいいそうです。

昔から使われている種は地元の種が多く、それらが採取されるのは年1回程度です。安く買える市販の種の多くはアフリカやアメリカなどでそれらは年4回も採取できるそうです。それによってコストが安くできるそうですが、実際は運搬料といった資源の問題や海外に頼ることで、もしそれが途絶えたときにかかる負担の面を考えてもやはり地元の昔からの種がエコの面でも一番いいそうです。

 夜 学では竹内さんがいろいろ印象的なお話をしてくださったのですが、一番は竹内さんの特技、作物を食べただけでどんな肥料を使ったのかわかる!という驚異的な舌を持っていることが判明したことです。

シンプルに自然の声を聞いて生活しているからでしょうか。作物の味の変化を敏感に察知できるその舌は貴重です。圧巻です。いつも野菜の声を聞いて竹内さんもそれに声(肥え)をかけて教え教えられている姿が感じられました。

竹内さん、農園の見学と私達への指導いつもありがとうございます!

7月15日 2日目

6時起床。昨日にひき続き雨は降っていましたが、しとしと雨でした。台風4号が近づいていたのもあり、天気がどうなるのかとても心配でしたが、神様に感謝!!強い雨はなく、皆が畑にいる間はほとんど雨は小降りかやんでいました。

集合時間までの間、畑へ。それぞれ1ヶ月ぶり、12週間ぶりの畑とのご対面。しばらく大笑いです。まさにジャングル化したクラインガルテン!私は1週間前に草刈&収穫に来てはいたのですが、あまりの成長ぶりにまたまた驚愕でもありました。ひまわりは群を抜いてそびえていました。

今回は草も伸びてはいましたが野菜もがんばって大きくなっていました。

8:30

本日、田畑を見学させていただく、佐伯彰さんのお話を伺った後、6月に塾生で田植えをしたシャロム田んぼを見に車で移動。

皆で1本植えした稲は20cm.位に成長していました。茎は34枚だったのが9枚へと分けつしているところもありました。田植えをした時は細くて小さな稲が、なんだか心配でしたが立派な田んぼの姿に感動。この1ヶ月の間に臼井さんが 除草もしてくださっていました。

黒米の稲も畦豆も順調です。 

:9:00

佐伯さんの田畑へ移動。シャロム田んぼのご近所さんです。佐伯さんは穂高で自然農ををはじめて3年になります。その前は、代々農家を営んでいたけれども、農薬に疑問をもち、自ら自然農法をはじめた、 みさいずさんという方のところに3年いらしたそうです。

佐伯さんのお話。

「自然農をはじめるきっかけとなったのは、いろいろな経験をしてきた中で沖縄に住んでいる時、台風の影響で壊れてしまった家屋、看板などを数日の間で自分で元通りに直してしまう沖縄の人を見て、『自分は何もできない』と思った。当たり前に何でも備わっている世の中で、壊れた看板だったら、業者が直すというのが一般的。そこで『自分でも何かつくれることをしよう』という思いが生まれ、自然農をはじめた。自然農をしていて本を読んだりしても実際は、違うこともあり、こうしなければいけないというのはなく、田畑から教えてもらうことの方がたくさんある。自然には勝てないけれども、その中で、自分でできることをして、うまくいかない時は受け入れ、収穫できなければしょうがないと思い、収穫できたら嬉しい、そんな感覚が自然農をしていていいなと思える。」 

講師の竹内さんから、奥が深くやさしい方と聞いていましたが、数十分のお話からでも、佐伯さんの暖かくやさしいオーラが伝わりました。自然に対する考え方、感じ方、自分もそうなれたらいいなと、憧れます! 

田んぼ見学:不耕起の田んぼ。3日間位かけて手で田植えをされています。稲は2,3本植えです。   
水田にはしていません。 水が常にある状態は不耕起だと土が冷えてしまうそうです。土が乾いてきたら水をいれる程度です。はじめはれんげが咲いていた場所に草を踏んで稲を 撒いたそうです。3年目で草が生えてくるようになったそうです。稲のまわりの草は生えてきてもすぐには刈らず、草と稲が競争してくるようにのびたら、草を刈って稲の足元にひきます。草を早いうちに刈ると、土の元気がなくなるので、草を生やすことも大事です。田んぼの一画にはマコモものびていました。(中華料理にでてくるそうで茎の部分をたべる)昨年は大豆畑だったところの田んぼは、草がほとんど生えてません。どうしてかはわからないけど、畑で生えていた草がおさえられるのか・・      肥料は全く使っていません。佐伯さんは、必要なら肥料を使いますが、使わなくても育つからと。 

     

田んぼから畑へと移動。途中、大糸線の線路を通ります。スタンドバイミーの曲が流れてきそうです。畑の入り口の木陰には、ハンモックで昼寝できるようになっていて、佐伯さんのお気に入りスポットだそうです。

佐伯さんの畑は、はじめは草木の生い茂ったところで、それが「良い土でした」と。自然農を知る前は、草木でおおわれた土地が、畑をするのに肥えているとは、思いもよりませんでしたが、最近ではすんなり納得できますね。佐伯さんの農具はのこぎり鎌1本のみ。 臼井さんがよく、これさえあれば畑ができますと話されますが、本当でした!

土が痩せていると判断したところは、雑穀(雑穀は土にかえっていくので)土の肥えているところにはなす、トマトを。虫はこないですか?の質問に、虫はくるけれども、また勝手にいなくなりますと。手をかけずに、見守ること、何もしないのではなく、見守る、待つことの大切さを感じました。毎年土の状態が変わっていく中、土の力を維持しながら、土の状況をみる。春と秋の種まきは太陽の力が弱いので草はかけないそうです。畑だけでなく、自然界全体の観察も重要なんですね。なす じゃがいも トマト キャベツ すいか からしな 里いも ブロッコリー レタス きゅうりとうもろこし かぼちゃ にんじん ごぼう  たくさんの野菜が育っていました。ほぼ自給自足で、収穫したものから味噌、醤油、胡麻、カラシまで作っておられるそうです。自然をみつめて、自然から答えをもらって、美しくシンプルな佐伯さんの生き方が表れる田畑でした。

ありがとうございました! 

10:30

シャロムに戻り、ブランチ。腹ぺこのお腹にしみわたりました。いつもおいしくて食べすぎてしまいます。 

12:00

シャロム畑へ。6月に種からまいた大豆と小豆。1ヶ月で芽をだし葉を増やしています。まわりに生えていた夏草のカラスノエンドウは黒くなり土の表面で枯れていました。大豆は草に弱く、風通りが悪いとうまくいかないそうです。新たに生えてきた草のつけ根(草の成長点)を刈っていきます。 

途中、シャロム畑でトマトを採らせたいただき、その場でパクリ。少し青くても甘くておいしいです。ごちそうさまでした。

トマトは、へたの黄色の部分が星★になったら食べごろで、とる時は、茎の関節の部分を逆側にポキッと折ります。2時間位ひやして食べるとおいしくいただけるそうです。 

おとなりのなすも実がついています。他の実の成長を良くしたいときは、なすが親指くらいの時に実をとります。

竹内さんはその採ったなすから、塩漬けにし乾かし、フライパンでいって、粉にして、ハミガキ粉にするそうです。歯周病も治ってしまうとか。さわやかお口になるそうです。なすからハミガキ粉ができるとはびっくりです。なんでも無駄にしない心も素敵です。 

先月蒔いた泥団子から大豆ととうもろこしの芽が出て育っていました。

小麦刈り:

6月に鳥対策で糸を張った場所の小麦の穂を刈ります。乾燥した晴れの日の収穫がよいそうですが、梅雨のこの時期はタイミングがむずかしのですね。小麦は若いうちに(18歳)収穫します。雨の影響もあり、たおれている小麦もありました。穂が実の重みで垂れています。長い間の雨で芽がでている穂もちらほら。今回は、穂の部分だけを収穫。10本位の穂をつかんで、かまで刈ります。1本ずつ手で穂の先をとっていくのもいいです。これを乾燥させて、そのままひいたものが全粒粉、皮をとりのぞいてひいたものが小麦粉となります。皆で刈った穂は、新聞紙をひいた平らなかごへ入れ、ペンションの温室に入れて乾燥させます。8月にはうどんの予定です。うどんになった姿を想像すると、顔がゆるみます。楽しみですね。

 

シャロム畑のじゃがいもをほりました。じゃいもの葉は倒れていて、最終的にはテントウムシダマシが食べていました。じゃがいもの根元より少し前に、掘猫の手のくわを入れ土を掘り返すと、出てきました、おいもさん。アンデスは綺麗な赤色です。土を掘ると勢いのいいミミズが飛び出してきます。先月よりも大きなミミズばかり。一見、静かな大地のようですがミミズの勢いを見ただけでも、土が豊かで生命の源となっていることを感じます。 

そして各自のクラインガルテンへ。竹内さんに教えていただきながら、それぞれ草刈、誘引の補強、収穫をしました。ごぼう、じゃがいも、ズッキーニ。自然の恵みに感謝です。

 

14:00

臼井さんのはからいで、畑の前で休憩。空の下のお茶タイムは気持ちいいです。収穫して洗ったにんじんとじゃがいも。ツヤツヤに輝いています。

 

16:00

感想会

 私たちが畑で作業してる合間に、ごかさんが、掘ったばかりのじゃがいもをふかしてくれました。自然濃のじゃがいもは、クラインガルテン(有機リンリンが入っています)でとれたじゃがいもに比べ、小さめでしたが、味は「うまい!」 粋なおもてなしで、贅沢なひとときを過ごしました。ありがとうございます。
さらに、ゆう子さんからはブラウニーの差し入れ。いつもいつもありがとうございます。
西川ゆきさんのやっぱり「うまい!」が響いてました。
大満足の7月の自然農塾の感想を語らいつつ、胃袋も大満足になりました。 

愛知組は18時前にシャロムを後にしたのですが、車で少しぬけたら、雲と雲の間に鮮やかな青空がみえました。そして、大きな虹にも出会いました。虹にくわしい睦子さんがもうひとつ小さな虹を発見!自然の風景は理屈なく、心を潤してくれますね。虹のごほうびで車内はテンションが上がって、またまた楽しい道中となりました。

  

次回はまた、秋用の種まきができますね。とても楽しみです。 

メモのもれもあり、眠りかけの脳でつたない2日目レポートになってしまい恐縮です。 森秋子でした。 

8月14日

田んぼの様子です。