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 6月26日土曜日。時折小雨の降る、梅雨空です。
 
参加者13名。うち、単発での参加、3名。
 
今回のテーマは、アムチ小川さんを招いての、
      「チベット医学とは〜身近な薬草を知ろう 採取と利用法についてアジアの手当法から学ぶ」
 
13時すぎ、シャンティクティに着くと、すでにあちらこちらに興味深い(怪しい)品々が

13:30 オリエンテーション。二日間の流れの説明と、自己紹介ゲーム。
 
生まれ変わったら、何になりたいか、その特徴を10個、それぞれが紙に書いていく
二人ペアになり、それをもとに、お互いのなりたいものを当てていく
最後に一人ずつ、自分の選んだものをが何だったかを発表し、自己紹介
鳥や、樹、植物、動物、自然などみんな様々。想像しながら当てていくのが面白かった

14:10 チベット医学概論

講師  アムチ小川 (アムチとはチベット語で、お医者さんという意味です)
富山県出身。1970年生まれ。東北大学薬学部卒。薬剤師。
高校理科講師、山村留学指導員、薬草茶製造会社、薬店、農場、で勤務。
1999年1月よりインド・ダラムサラにてチベット語・医学の勉強に取り組む。
2001年5月、チベット圏以外の外国人として初めてメンツィ・カン(チベット医学暦法学大学)の
入学試験に合格する。
2008年11月、八万語に及ぶ四部医典の暗誦試験ギュースムを達成。
同時に学業を修了する。
2009年3月、1年間のインターンを修了し正式なチベット医・アムチとして認められる。

帰国後、越中とやまの配置薬・アムチ薬房を薬草が豊かな小諸に開設。
チベット医学とともに日本古来の伝統医療の紹介、普及に務めている。

小川さんのエッセイはこちらで読めます。  ヒマラヤの宝探し
http://www.kaze-travel.co.jp/kazenoyatteirukoto/yomimono/tibet-ogawa


 

いよいよ、今回の先生、アムチ小川こと小川康さんの講座の始まり
小川さんも、正装?に着替えられ、お話が始まった

 
チベット医学には、現代医学には失われてしまった、「物語」がある、という。
一年に一度、9月下旬の(日本でいう中秋の名月のころ)の満月の夜に月光の下で作られる月晶丸の話を聞く。雨が降ったら?「雨は降らない」がチベット的考え方
http://www.kaze-travel.co.jp/tibet_ogawa019.html
小川さんの、チベット医学暦法大学(メンツィカン)を受験したいきさつなど
農業がうまくいかず「なんとなく言い訳で出てきた」だからいつでも帰れる
チベット医学は、究極の薬剤師。分業ではなく、一人で全部やる
あえて泥まみれになる。薬草を採り続ける。そういうものにあこがれたとのこと
日本に必要なものは「野性的な部分」だそう
 
五感をフルに使うこと
ここで、小川さんがみんなにひとつづつ丸薬を配った
口の中で味わいながら、5種類の原料を当てる
答えはザクロ、シナモン、カルダモン、コショウ、ショウガ。どれも身近なもの
200種近くある薬の中でも、これはおいしいほう、とのこと
それから、壁に貼ってあったいろいろな薬草の絵から、それぞれ各自好きなものをひとつ選んだ
それぞれの薬草について、小川さんがメンツィカンでの薬草採り実習の時の話を交えながら、解説をしていく
その間は、ひたすら薬草を採り続けたとのこと
 
また、チベットの旗、タルチョについての説明
五色の色は、それぞれ地水火風空を表し、飾ることによって、調和させる、人と人とをつなぐ、意味があるらしい
http://ja.wikipedia.org/wiki/タルチョー

 
小川さんが、チベット医になった時、自分より、まわりの人々が変わったとのこと
現代医学との違いは、チベット医学には、チベット医を生み出すその伝統的なシステムが残っているということらしい
小川さんの、人をひきつけるユーモアあふれる話し方と、思わず笑ってしまうお話もあり、あっという間に時間が過ぎた
 
16:05 料理と畑についての説明
 
16:20 ダンボールコンポストを作る
ミカン箱を用意し、フタの部分は側面を上までガムテープで止める
新聞紙(朝刊二日分)を中に敷く


 

箱の下には角材などで足を置く。(通気性を保つため)
腐葉土5kg、米ぬか3kgを、混ぜながら箱に入れていく
ジョーロで水を加えながら混ぜていく。湿り気は適度に、ありすぎもダメとのこと
籾殻くん炭をいれてもよい 発酵しやすい

上に覆いをかける。古いTシャツなどでもよいとのこと
発酵してくると、70℃くらいまで上がってくる
生ごみと米ぬかを一緒に入れる
貝殻などは入れても残ってしまうので×
よくかき混ぜる。水分は多くても少なくてもいけない
 
16:45 畑と料理に分かれる。畑チームは虫除けスプレーを作る 
 
ビーカーにグリセリン2.5cc、無水エタノール2.5ccを入れる
スプレー容器に移す
ラベンダー精油4滴、ほかに、シトロネラ、レモングラス、ティートリー、レモングラス、ゼラニウム、ユーカリの中から好みで4滴、合計8滴を容器に入れる
特にシトロネラは虫除けによく使われるとのこと
精製水を45cc(もうすこし多めでも)加え、フタをしてよく振る
出来上がり。使うときにもよく振ってスプレーする
ルームスプレーとして作る場合は、グリセリンは入れない
私は、好きなゼラニウムを2、シトロネラ1、レモングラス1、で作ってみた
ちゃんとした精油が用意できれば、あとは簡単に手に入る材料ですぐ作れるので、自分でもまた作ってみたい

http://shalomusui.blog90.fc2.com/blog-entry-1022.html

17:00 畑での作業。雨は止んでいる
前回までに蒔いたり植えたりした野菜をはじめ、今の畑の様子をぐるりと見てまわる
ナスや、ジャガイモ。レタス。ダイコン
二十日大根は花が咲いていた
きぬさやがなっているのを、採ってそそまま食べる 生でもしゃりしゃり、すごくおいしい
シュンギクの花 ストロベリートマト ズッキーニ 藍
ティピのトマトのわき芽かき、誘引をする

雨の日は、病気の心配もあるので、トマトの作業をあまりしないほうがいいそう。
トマトのわき芽はそのまま地面に挿しておくと根がつくとのこと。
トマトの誘引は、ひもで支柱に八の字にゆるめにしばる。
キュウリの株分け。雨の日の後がよい。
なるべく元気そうなほうを残しておく。
種を蒔くときに広めにずらしておくと、株分けの時に傷つきにくい。
草刈りは、草を抜くのではなく、根元で刈って、寝かせておく。
全部刈るのではなく、成長のジャマになっているところだけにする。

最後に、たくさん育っていたホーリーバジル。
なんと好きなだけポットに移しかえて、お持ちかえりしてよいとのこと。
みんな思い思いの数、しっかり植え替えていた。

 
18:00 チベット料理の夕食

Ayurveda Cooking [TIBET]    2010/6/26 Tamiさん

チベットには、私たちになじみ深いうどん「トゥクパ」やすいとんのような「テントゥック」、などがあります。スパイスはあまり多くなく、体を温める効果のある山椒(イエマ)が良く使われます。チベットの乾燥している寒い気候に、具だくさんで山椒のきいた食べ物は大切です。今回は、山椒を取り入れたお料理を3品作りました。また、始めに生地を作り、テントゥックとザンツォの二種類の麺を作りました。

アムチ小川さんも参加して下さり、料理にまつわるチベットのお話も聞かせて下さいました。

     麺を作る*

小麦粉(地粉など中力)2cup・水1cup (水は加減して加える)

@     小麦粉をボウルに入れ、水を少しずつ加えながら、生地がなめらかになるまで練る。

A     全体がなめらかになる迄5分ほど練る。生地をまとめたら、表面にサラダ油をぬる。

B     ぬれ布巾等をかぶせ、10分ほど寝かせる。

{Thenthuk テントゥック〜平麺入りスープヌードル〜}

普段、チベットのお坊さん達も手作りして食しているそうです。

材料/生地・キャベツ・人参・玉葱・ピーマン・トマト・卵・青菜・ニンニク・しょうが・イエマ(花椒)・サラダ油・塩・ターメリック

@     にんにく、生姜はみじん切り、他の野菜は、一口大に切る。

A     鍋に油、ニンニクと生姜を炒める。

B     イエマと(すりこぎのような物で擦り、香りをひきだしておく)ターメリックと他の野菜を加えて塩をする。

C     水又は湯を野菜が、ひたひたになるまで加えて、沸騰したら塩で味を調える。

D     寝かせておいたドゥを細長く伸ばし、手で平らにおさえる。(巾2〜3cm)ちぎりながら火をつけたCの鍋に加える。5分煮る。

E     仕上げに好みで溶き卵を加えて、出来上がり!! 

{Zantso ザンツォ〜マカロニ状麺入りの炒め物}

ザンツォは海の意味があるらしい。イタリアパスタの起源になっていると思われる。生地を手で転がして、小さな貝の形の麺を作りました。

材料/生地・しめじ・玉葱・トマト・青菜・赤ピーマン・ニンニク・生姜・イエマ・塩・しょうゆ・サラダ油

@     麺を形成する。生地を親指先ほどに丸める。→手のひらに油を塗り、生地を押さえつけながら、手前から向こうにおしだす。→マカロニ状にくるりと丸くなる。

A     熱湯に@をいれて5分間ほどゆで、水気を切っておく。

B     フライパンに油、ニンニク、生姜、イエマを炒める。

C     一口大に切ったトマト以外の野菜を加えさらに炒め、(野菜から水分がでるくらい)トマトを加え、塩しょうゆで味を調える。

D     Aの麺を加えて軽く炒めて、出来上がり!! 野菜の彩りがとても綺麗な一品です。

 

{野菜と春雨の炒め物}

材料/厚揚・春雨・青菜・人参・玉葱・グルテンミート・イエマ・豆ち又は豆味噌・酢・唐辛子・ニンニク・ピーナッツ・水・塩・しょうゆ・サラダ油

@     春雨とグルテンミート(チベットやインドで使う肉の代用)は水に戻しておく。

A野菜は食べやすい大きさに切る。豆ちは細かく刻む。グルテンミートの水気を切りスライスする。(野菜をスライスのときは、陰陽のバランスを保つように、野菜の繊維に沿って切るようにすると良いです。)

Bニンニクはつぶしてから、みじん切り、油でゆっくり素揚げして、取り出す。

C Bの油でトウチ・豆味噌・唐辛子・グルテンミートを炒め、香りがでたら、Aの野菜を加え、塩を加え炒める。

D Cに水100CCぐらい加え、醤油・梅酢と砂糖を少し加える。

E Dに食べやすく切った春雨を加え、春雨に火が通るまで加熱する。小松菜も加える。
         →しばらく火を止めて蒸して春雨をプリプリにする。

F 春雨がプリっとしたら、酢をまわしかけ、火をとめ、揚げニンニクとピーナッツを散らす。出来上がり!!

タミさんの言葉

Cooking Yoga=行のヨガ 愛する人の為に、野菜の味に五感を働かせ、行いに専念しましょう。
                                        ずっと続けることにより、次のステップが見えてきます。

皆で、手で生地をこねたり丸めたりと楽しかったです。タカトモ/高瀬 知子
 

テントゥック(平麺入りスープヌードル)、ザンツォ(マカロニ状麺入り炒めもの)、野菜と春雨の炒めもの
小川さんのチベット式挨拶で「いただきます」

 
19:30 温泉タイム
 
希望者は近所にホタルを見に。けっこう見れたとのこと。
 
21:00 小川さんを囲んで交流会 (22:00からはキャンドルナイト)
 
プロジェクターを使って、小川さんのメンツィカン当時の写真や動画を見せていただく。
授業や、薬草採取、試験などの風景、寮での生活や、同級生の様子(人間関係)など。
お話の一つひとつがとても興味深く、聞き入ってしまった。
だんだん眠くなってきたところで覚えているいくつかの言葉。

「人間味がある」「社会が治す」「奪うこと」・・・。 

風の旅行社に寄稿した小川さんの文章。

患者を診断する医師(アムチ)自らが山に入り、薬草を採集し、精製して薬にして処方する。そんな医学の原点ともいえるチベット医学の姿に魅せられ、北インド・ダラムサラにあるチベット医学暦法大学(メンツィカン)を受験し、チベット文化圏以外の外国人としては初めて入学を許可された小川康さん。 神秘的な文脈で語られることの多いチベット医学ですが、チベット人自らも気づいていないチベット医学の本当の姿とその魅力を、ヒマラヤ山中に隠された宝物(=薬草)を探すように、小川さんが自らの経験を交えて皆様にご紹介します。

『ヒマラヤの宝探し』 目次
第1回●「ツェルゴン」青い花の誘惑
第2回●「ホンレン」ヒマラヤン・ノスタルジック
第3回●「ミンチェン・セルポ」聖水の奇跡
第4回●「タンクン」ヒマラヤの宿題
第5回●「ツェドゥム」風との出会い
第6回●「カタ」ダラムサラの道草
第7回●「パンゲン・メト」草原の宝石
第8回●「ボンガ・ナクポ」ヒマラヤの罰ゲーム
第9回●「キャンショッパ」信仰の力
第10回●「クムタ」ナイト・ジャスミン
第11回●「パルー」チベット人の死生観
第12回●「ルクル・ムクッポ」ヒマラヤの秘密基地
第13回●「シムティク」マナリに吹く風
第14回●「ウドゥンバラ」三千年に一度だけ咲く花
第15回●「ブーゲンビレア」メンツィカン入学試験
第16回●「アル・パル・キュル」究極の秘薬
第17回●「チャグー・スックパ」ヒマラヤのお尻拭き
第18回●「タワ」東西医学の融合
第19回●「ダオー」月夜の薬
第20回●「ド」ラダックへの旅
第21回●「メトマルポ」チベット医学への旅立ち
第22回●「リショ」ヒマラヤ大声コンテスト
第23回●「ベンドゥリヤ」ラピスラズリの都
第24回●「ヒマラヤ杉」日本人コミュニティー
第25回●「アワ」現代医学との交錯
第26回●「チャンマ」チベットの精神医学
第27回●「ケンカル」富山の売薬
第28回●「ソロ・マルポ」宇宙旅行の常備薬
第29回●「キングフィッシャー」ダラムサラの古時計
第30回●「ティクタ」脈診の神秘
第31回●「ティタサンジン」赤い実の誘惑
第32回●「ケルパ」世界の医学史
第33回●「リ」慟哭の上に散る花
第34回●「セワメト」薬草の主人公
第35回●「シュケン」異境に舞い落ちた葉
第36回●「マニ・リルプ」究極のチベット料理
第37回●「セドゥ」ペルシアからの贈り物
第38回●「ニェパ」三体液
第39回●「トンリ・スィルパ」風が日本を救う(上)
第40回●「ボンク」耳と鼻を澄ませば
第41回●「サルスベリ」ようこそメンツィカンへ
第42回●「チャ」子供たちの笑顔
第43回●「ダワ」わからない変わらないを生きる
第44回●「サクラ」仏教と柔道の融合
第45回●「ユンワ」薬草配合の真理
第46回●「ルクミク」ヒマラヤ・ラブストーリー
第47回●「ザティ」チベットの精神医学(下)
第48回●「ウッペル」ダライ・ラマ法王へ捧げる薬
第49回●「クルモン」ヒマラヤのタンポポ
第50回●「ペマ」観音様との再会
第51回●「イチョウ」暗誦の力
第52回●「リ・ガドゥル」アムチごっこ
第53回●「ヤク」肉が嫌いでごめんなさい
第54回●「デワ・ユチュン」幸せの小さなトルコ石
第55回●「パシャカ」代用品の歴史
第56回●「ダツラ」ヤブ医者
第57回●「ネ」チベットの赤いお守り
第58回●「ガキャ」春の養生法
第59回●「グンドゥム」良薬は口に美味しい
第60回●「ドッポ」本当の宝物
第61回●「ガンガ・チュン」風が日本を救う(下)
第62回・最終回●「ヒマラヤ」チベット伝統医療の力
第63回●「ケンパ」開店、小川アムチ薬房
第64回●「パチュ」〜変わらない風景〜
第65回●ムティク  〜限られた情報の中で〜
第66回●タナトゥク  〜医学の小さな物語〜
第67回●バクチャ  〜すくらっぷ・ブック〜
第68回●ドゥツィ・ンガ・ルム  〜甘露の五味浴〜

23:40? 片付け。
 
24:00 こうして、今回もまた、濃い一日目が終わった。
 
                                       一日目レポート担当 山口順子でした。
 

2日目のレポート

6:00〜
2日目の始まりは、お決まり「ともさんのヨーガ」で始まり。
外がぬれていたので、みんなでデッキに出て行いました。
しっかり1時間、体を使います。
寝転んで体を動かしていると、隣の人が動かない!!
リラックスしすぎて、眠ってしまったみたいでした・・・

ヨーガの後は、チベットのお茶をいただきました。
たみさんの作ってくれたお菓子やツユクサを食べつつのんびり。
ツユクサの意外な美味しさにびっくりでした。



7:30〜
そして、講座の始まり〜
今回は、小川さんの「薬草の世界にご案内します」の一言で、みんな興味津々。

見せられたのは一枚の絵。
「タンカ」といって、チベット医学の教典「四部医典」を絵で表したものだそうです。
描かれているのは「タナトック」という美しい都、
その周りには様々な薬草、動物、人々が登場しています。

 

南には「体を温める薬草」、北には「体を冷やす薬草」がのっていたり、
その世界観に触れることが出来ます。

http://www.kaze-travel.co.jp/tibet_ogawa066.html

そしていただいた「カリロク」という薬。
チベット医学の中で一番ありがたい薬で、苦・甘・渋・塩・辛・酸の六味が
全部そろっているものだそうです。
で、食べてみたのですが、苦いとすっぱいくらいしか分かりませんでした・・・

中心の薬師如来を囲んで城の中に描かれている人々は、ヒンドゥーや仏教の神々、
ヨガ行者などで、チベット医学を世界に発信したいと願っていた当時の思いが表されています。

その後も、小川さんが語るのはチベット医学の知識ではなく「物語」、
世界観として脈絡と受け継がれているチベット医学の奥深さを感じさせるものでした。

そしてお楽しみのブランチ。
畑組、食事組と分かれて作業をします。
畑と料理に分かれ畑チームは虫除けスプレーを作ります 

自然栽培の畑は耕さず 草や虫を敵とせず 持ち込まず持ち出さずを原則とします。
ブルーベリーやジューンベリー花に囲まれた畑 楽園です。

トマトの誘引 芽欠きの仕方を教わりました。



ちょうど梅雨の晴れ間に恵まれた今回は、外のかまどでアウトドアクッキング♪
何でもできる万能なべ、ダッチオーブンの登場です。

重ね煮料理は下の方から陰性のものを 最後に陽性の強い食べ物を入れていきます。
調味料はほとんど入れずに、野菜のうまみを引き出していきます。
メニューとレシピは以下の通り。

2日目ブランチメニュー

●パ・ペ・ノ・マイ
(意味は、順に炒める・辛い・鶏肉・筍)
*今回は鶏肉のかわりに油揚げを使用

材料:インゲン、油揚げ、筍、しょうゆ、砂糖

@にんにく、唐辛子を炒める
A筍炒める
B油揚げ、インゲンを炒める
Cしょうゆ、砂糖で味つけ
Dねぎを加えて、出来上がり!

●野菜の鉄火味噌
材料:ごぼう、人参、玉ねぎ、干ししいたけ(戻す)←すべてみじん切り

重ね煮の料理、ダッチオーブンを使用
@切った材料を、順に重ねていく
→下から、しいたけ、玉ねぎ、ねぎ、人参、ごぼう
A一番上に味噌をのせる
B水を少し加えて、火にかける
C煮えたら、混ぜて出来上がり!

●重ね煮スープ
材料:しいたけ、白菜、玉ねぎ、大根、人参←すべて千切り
   きび、ローリエ、しいたけ戻し汁、塩
@切った材料を、順に重ねていく
→下から、しいたけ、大根、玉ねぎ、人参
Aローリエ、戻し汁、塩を加えて火にかける
B野菜の水分が出てきたら、水を加える
C煮えたら、出来上がり!

●ヨーグルトサラダ
材料:リーフレタス、インゲン、さやえんどう、玉ねぎ、しめじ、ズッキーニ
   ヨーグルトソース(塩、ゴマ、ミント)
@レタス以外の野菜を炒める
Aヨーグルトソースをかけて、レタスに巻いて、出来上がり!

●ごはん(ぬかくど米)
材料:米、ぬか(もみがらのことをこう呼ぶそう)
@専用かまどに、ぬかをつめる 杉っぱで火をつける
A火が安定したら羽釜を火にかける
Bしばらくしたら出来上がり!全自動?です。パロマの全自動よりも素晴らしい



ぬかくど米は、周りにもみがらを入れた専用かまどに
火をつけるだけで、ご飯が炊けてしまうスグレモノ!
ちょうどいいご飯が炊けました。燃料も自給できるなんて素晴らしいですね。

ペール缶で作るぬかくどのページ
http://www.ultraman.gr.jp/perma/nukakudo2008.htm

雨のために張ったタープがちょうどいい日除けになり、
みんな所せましとテーブルを囲んで食べました。
野菜の鉄火味噌やヨーグルトソースも思い思いの食べ方で、
取れたての野菜もいただき、シャロムのパンの差し入れもあり、
大満足のみんなでした。

小川さんのチベット式挨拶 zzzzzzz で「いただきます

取り立てレタスに鉄火みそをのっけてご飯を巻いて食べるのは絶品でした。豊かなブランチです。 庭にはスイレンの花が咲いていました。地上天国ですね。



12:00〜
アムチ小川の案内する「薬草の世界 第2弾」

 

次のタンカは、チベット医学の3本の木。
健康になるための要素、病気になる原因などが枝葉にかかれており、
(説明してもらうと)とても分かりやすい。
アーユルベーダのピッタ、カパ、ヴァータに相当する3つの体質もあり、
その性質、弱点なども描かれています。

タンカは全部で80枚あるそうです。
でも、ジーと見ていると、ホントに描写がリアル!
裸で逆さにつるされている人がいたり、悪霊に取り付かれている人がいたり、
人間の手足が散らばっていたり、その精密さと、
医学の世界観を絵にしてしまう創造性には、脱帽です。

 

チベット医学の一番上にある目的は「幸せになる」=「悟りを開くこと」。
そのために、みな財産を得たり、長生きしたり、名声を得たりします。
でも小川さんは、チベット医学は、「今の世の中の価値観だとか仕組みが崩れたときにこそ」、
その真価を見ることができる医学だと考えているそうです。

今回、骨太のチベット医学にどっぷり触れた2日間でした。
しかし、小川さんのめりはりのあるお話には引き込まれました!
すごく遠くのものだと思っていたのが、ずいぶん身近になった気がします。

講習終わって、振り返り。

今回はぬらし絵ということで、グループで絵の具を使っての合作です。
男女の比率や性格の影響か、グループでずいぶん違った印象の
作品が仕上がったのが、面白かったです。
個人個人でも、素敵な作品が出来上がりました。


 

最後には一言感想をいって、第3回目、無事に終了です。
みなさん、今回もお疲れ様でした〜☆

    次回はホメオパシー ドイツのお医者さんアム先生を迎えます。

    7月24,25…病気にかからない為の予防やケアについて学びます。
          ホメオパシー、楽健法、アーユルヴェーダのセルフケアなどを学びます。

 

                                       レポート  鈴木 裕子 ---♪