市民タイムス紹介記事　２０００．５．１５掲載

松本市浅間温泉三の神宮寺で１４日、「いのちの祭り２０００」ブレイベントが開かれ、フリーマーケットやライブ、ヨガ教室など多彩な催しでにぎわった。
近づく２１世紀を人間と動物、自然などが真に共生できる世紀にするため環境、エネルギー、経済など多角的に考えようと有志が呼びかけて開催。
フリーマーケットには四賀村の知的障害者更生施設「四賀アイ・アイ」など県内外から約３０店舗、ライブには十組のアーティストが集まった。
薬師堂では市内中山在住の春のうららさんがろうそくの明かりのなかで、絵馬などを幻想的に描いた。
梓川村在住の上野玄春さんはヨガ教室を開催。
集まった老若男女は、思い思いに自分の意思を表現する世界に触れていた。

主催する実行委員会事務局の西村健さん（４８）松本市深志三は「八月におこなう”まつり”の前段です。場所や日時は未定ですが、きょうのエネルギーを再結集して実りある祭りにしたい」と意欲を話していた。

フリマやライブで交流深め思い思いにくつろいだ１日

２1世紀に向にて「いのち」や「環境」を身近に引き寄せて考えてみようと１４日、松本市浅間温泉の神宮寺（高橋卓志住職）で、県内外のアーティストが出濱するライブステージやフリーマーケット、ヨーガ体験などを盛り込んだイベント「いのちの祭り２００神宮寺」が開かれた。

フリーマーケットには３２店が出店。クラフトから自然食品を中心にした食べ物、アクセサリー、古着、民旗楽器、骨とう品などさまざまなものがあふれている。みんな品物の売買よりも、ライブステージに出演するアーティストや、出店者同土が交流を楽しんでいるという感じ。「元気が洋服を着ている」ような子供たちもはしゃぎ回って和やかな雰囲気が漂い、忙しさの中で忘れていた穏やかな気持ちを思い超こさせてくれる。
神宮寺という空間の、たとえば薬師堂への階段で、本堂の縁側で、日だまりの中で、思い思いにくつろぎ、お気に入りの「心地よさ」を見つける。
それはステージも同じ。チケットを買えばあとは出入り自由。
肌に合う音を見つけたらホールで浸り、そうでなければフリーマーケットをひやかし、新緑を見上げ、風に吹かれてぼーっとする。そう。

寺は昔、人と人が集うコミュニティーの中心だったのだ。
いのちや愛、自然について「考える」というのではなく、細胞に語りかけてくるような音、遠い昔に聞いたような不思議な懐かしさを持った音たちに囲まれた１日は、与えられたことを当たり前にしか思わなくなっていた「いのち」の尊さ、いとしさを思い出させてくれた。

神宮寺でのイベントは、松本地方の有志を中心に８月に開こうと準備をしている第２回「いのちの祭り」の前触れ。
この日、参加者一人ひとりの胸によみがえった「いのち」への思いを、８月につなぐことができたら、きっと、今日よりももっと温かく、心に残るイベントになることだろう。第２回「いのちの祭り」は８月上旬に県内で開催予定。
問い合わせは事務局の西村健さん（電話0263-33-7420）へ。
                                          （フリーライター金井奈津子）

                                                            参加者の感想

６時間以上に及んだライブの最後は、