舎爐夢ヒュッテの日記とGUESTのページ

1999年3月31日 雪6度

深夜から雪が降り10p程積もりました。春の名残雪ですが子供達は大喜びで雪かきをそりにして庭を駆け回っていました。もうこれで雪はお終いでしょうか。

1999年3月30日 曇り15度

市野さんの子供達と天然酵母のパン作りをしました。干しぶどうをいっぱい入れて大きく膨らんだ焼きたてパンを食べました。

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1999年3月29日 曇り15度

4泊の市野さんグループは2回目です。 子どもたちがとてもかわいくいい兄弟です。食器拭きもお手伝いしてくれました。20年前居候だった裕子ちゃんが来てくれました。懐かしい限りです。

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1999年3月28日 曇り18度

友人の紹介という原田さん、半田さんパーテーに食器拭きお手伝いをしていただきました。パワー全開であっという間に片づいてしまいました。お疲れさまでした。朝は気温も上がり外で食べているグループもありました。

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1999年3月27日 曇り15度

春休みでここしばらく満室の日が続きます。一昨年の夏に来てくれた市野さんは4泊します。織田さん松浦さん食器拭き有り難うございました。家族連れの多い1日でした。

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1999年3月26日 晴れ22度 

吉江さんも 玉井さんも 寺田さんもホームページを見てご予約いただきました。すごい時代になったものだと思います。お茶を飲みながらの一時は楽しい時間でした。またお逢いしましょう。
今日スイセンが咲きました。梅も満開です。ノカンゾウ ノビル クレソンをとってきました。野は野草で満ちてます。食卓にも春の味が増えました。古漬けを整理して福神漬けも作りました。余った夏野菜が変身しておいしい漬け物に変わります。自然のありがたさに頭が下がります。

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1999年3月25日 晴れ18度

こんにちわ。私は、シャロムに魅了された一人の者です。
私がシャロムにお世話になったのは、もう10年前の高校生の時でした。両親と姉との家族旅行でシャロムに泊まり、本当に楽しかったことを、今でもよく覚えています。 先日、うちのだんな様(結婚してもうすぐ2年)とゴールデンウィークの計画をたてていた時に、昔、もう一度必ず訪れたいと思った宿を思いだし、ペンションの本で懐かしいシャロムのページを見てみました。そこで、ホームページがあるのを知りアクセスしました。ホームページを読んでいて、お便りしたくなったというわけです。今年こそ、シャロムへ!と、空き部屋状況をみてびっくり!5月の連休は、もういっぱいですね。さすがシャロム!ファンが多いなあと、感心してしまいました。シャロムはもちろんいつ訪れてもすてきな場所であるに違いないのですが、まわりの自然のおすすめ時期はいつ頃ですか?どうしてもだんなをシャロムに連れていきたいのです。お返事待ってます。
KEN said
「また来たい安曇野 好きな人とまた来たい宿」を目標にやっておりますので こんなメールが来ると舞い上がってしまいます。有り難うございます。是非ご主人とお出かけください。連休前後は安曇野が1番いい時期です。北アルプスの残雪と水の張られた田んぼに映る山々 若葉燃える季節 安曇野が1番光り輝く季節です。またお逢いできるのを楽しみにしています。

1999年3月24日 晴れ15度

暖かな春の日差しに春の雪もだいぶ解けてしまいました。いよいよ本格的な春がやってくる感じです。

1999年3月23日 晴れ10度

今日のゲストは8名 常連の柴田さん以外はインターネットを見てというゲストの方達でした。ひとり旅の小林さん おかあさんと御一緒の榎本さん、学生の成田さん。インターネットも市民権を得たと言うことでしょうか。我々中小の所にとってはホームページは有り難い存在です。夜は遅くまでいろんな話題で盛り上がりました。有り難いことです。またみんなで逢いたいナーそんな1日でした。宿冥利に尽きます。

1999年3月22日 雪 5度

2日続いた雪もやんで青空がでました。安曇野は今年1番の積雪になりました。20pほどの積雪です。春の安曇野が一転して冬に逆戻りです。昼間雪のために停電になり不自由な時間を過ごしました。電気がないということは大変だナーと再認識 電気に縛られない暮らしをしたいものだと思いました。

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1999年3月20日 雪 10度

朝から雪が降り始め積雪15pになりました。今年1番の雪です。このまま春ということはないと思っていましたが、ゆきもまた良しですね。真白な世
界は幻想的です。シャロムは今日から営業です。満室の日が2日続きます。なれないので少しどたばたとやっています。いつもご利用いただいている荒木さん家族は中央道小淵沢で雪のためチェーン規制で 遅れに遅れてついたのが夜の1時半でした。お疲れさまでした。

1999年3月18日 晴れ 18度

暖かな日が続いています。急に春になってしまった感じがします。スイセンの芽もすっかり伸びつぼみも膨らんできました。梅も花をつけ始めました。これから安曇野が一番きれいなときです。林の中も春を待ちわびた木々の芽が動き始めています。スキー場も雪がなくなって閉鎖するスキー場もちらほらあります。スキー場の積雪情報ご確認してお出かけください。鉢伏山の雁の残雪の雪型も姿を現しました。これたか雪型探しの旅も楽しい時期です。春を探しに安曇野に出かけてみませんか。

1999年3月17日 晴れ 19度

朝から開設に向けての大掃除です。普段やってないところを重点的になんやかやで1日が終わりました。後ベッドメイキングが終われば通常の仕事に戻れます。今日ホームページのアクセスが2万件を越えました。記念すべき日です。

1999年3月16日 晴れ 22度

とても暖かな1日でした。ベランダをなおしたり風呂用の板を削ったりと外仕事に汗を流しました。外で1日過ごし気持ちよい1日でした。夕方仁君が自転車で出かけてふきのとうをとってきました。早速ふきみそにしてはるの香りを戴きました。今年は例年よりか早いような気がします。

着々とサーバー開設の準備が進んでいます。

ネットワーク構成は以下のようになる予定です。

DDI ------ルータ--------FreeBSD(DNS.WWW.Mail.FTP)
             |
            ハブ--- FreeBSD--籾山ローカル
             |
             |10Base2地下埋設
             |
            ハブ--- FreeBSD--臼井ローカル

1999年3月12日 曇り 8度

もう少しでシャロムの休みもお終いとなるとやりたいことがまた増えてしまいます。開設にあったっての準備も必要ですし後1週間かんばらなくちゃ。
結局ホームページを1冊の本にまとめてみようと言う試みはセレクトしてまとめてみることにしました。100ページくらいの白黒です。

安曇野の大地から 発刊に当たって

信州安曇野 舎爐夢(シャロム)ヒュッテの20年

早いもので舎爐夢(シャロム)ヒュッテをオープンしてから20年になろうとしています。

たくさんの人に支えられて今を迎えられているのだなあとしみじみと思います。20年 決して平坦な道ではありませんでしたが、やってこられたのも皆さんのお陰と感謝しています。2度3度と毎年訪れてくれる方や、地域の勉強会や講演会の利用も増え さながら舎爐夢(シャロム)は公民館であり地域の文化センターでもあるようです。

拡大してしまったものを小さな世界に集めて循環のあるくらしの実践をめざしたいと思っています。農的暮らしを基本にしつつこれからも田舎から情報の発信をしていこうと思っています。この冊子はホームページの中から拾い出してみましたがご無沙汰している方にはこれを機会にまた出かけていただきたいと思います。

いま、水篶(みすずかる)信濃の安曇野は若草が萌えている。

その一隅に、神が放った光と風に祝福された1件の小屋があった。

小屋の名は「舎爐夢(シャロム)ヒュッテ」 ヘブライ語で平和という意味だ。

北アルプスの山小屋で小屋番をしていた男 その仲間たちが礎を築き

木を刻んで作り上げたものである。

造作は少し無骨でも、それには確かさと暖かさがあった。

昨今、人びとは額に汗し互いに協力し合って一つのものを作るということを

忘れかけているように思えるが、

その小屋は、それを訪れる人々を覚醒させ、さらには豊かな安息を与えてくれるのだった。

1999年3月10日 曇り 9度

ホームページをプリントアウトしたら500ページにもなってしまいました。WWWはやはりWWWで見るもので印刷して本とすべきものではないんじゃないかと思い始めました。紙の無駄ではないかと思うのです。データベースとして残っていればそれでいいと思えるようになりました。少し時間をおいて考えてみようと思います。

1999年3月9日 曇り 9度

朝起きると一面の銀世界です。唐松に雪が積もり霧氷のようになり幻想的な姿でした。春がやってきたかと思えばまた雪に覆われます。でも春の息吹はあちこちで感じられます。木々の芽も大きく膨らんできています。春はすぐそこです。

1999年3月8日 曇り 7度

ホームページを1冊の本にまとめてみようと思ってプリントアウトしています。まだ半分ほどですが結構の量になります。約1年半の成果です。ホームページにアクセスできない方に見ていただこうと思っています。乞うご期待!

1999年3月7日 曇りのちみぞれ 9度

鶴田さんsaid
おっしゃるとおり心が満たされるものは全てお金で換算できないものですね。
お金はそれ自体良くも悪くもなく、使う側の問題で、持っている人がいかにそれを
活かして使うかなのだと思います。私物化していって抱え込むところに問題が起こるのだと
思います。お金であれ、才能であれ預かり物で、それを与えられた人はどれだけ還元して
ゆくかではないかという気がします。多分私物化すると心は充たされないそんな構造に
なっているような気がします。いのちにしろ自分のものであって自分の物でなく預か
り物ですよね。

昨日ドイツ人の友人と森に出かけゆったりと過ごしてきました。
人生の事、哲学的な事、魂の事等々限られたボキャブラリーで話すのは限度がありますが
なにより より良い方向とは何か?良く生きるとは?といったことを共有でき、民族の違いや
言葉の壁を超えて出合える有難さ。新たな世界が生まれてくる実感があります。

ビデオの件お心を煩わせてごめんなさい。

>内なるものが外に外面が内面に反転するという考え方はうなずけます。

私もです。先日神智学やカバラの勉強をしている友人と久しぶりに会い話しました。
今は個が問われどれだけ自分の我や殻を手放し変革するかが大切で宇宙のエネルギーが
強いので自分の中に矛盾を抱えているとはじかれると言われているそうです。
個が個ありつながっていく時代とのことでした。面白い時代ですね。
お手数おかけします。楽しみにしています。
ご参考まで続けています感性論セミナーの要約お送りします。

芳村思風先生 感性論セミナー “99.2.4 要約

脱近代の理念と価値観

現在は有史始まって以来の重層的変化の中にある

崩壊が中に秘めている方向性を探る(新しい時代への予兆が含まれている)

新たな価値観の転換

●数万年単位の変化

  1. 戦争は悪 という倫理観を持ち、平和を理念に生きる。

宇宙から地球を見られるようになり地球こそ故郷、人類全世界は一体と

いう意識を持てるに至った。

生きていかなければならない。

  1. 支配は悪 という価値観から支配でなく、愛を原理に組織、生き方を考える。

自分の心の中から支配の概念を無くす。パートナーシップ、フレンドシップで

有史以来人間が人間を支配してきたが、生態系の研究から全ての生命は他とつながり、支えあっていることが分かってきた。

人間が人間を支配しない対等の関係の社会をどう作るか全世界で考える。

こそ社会性の根本原理

理性、理屈から起こる対立を越え、愛を 問題解決能力に鍛える。

  1. 競争は悪 競争原理で発展成長する時代は終わった。

いかに競争が人間の心を蝕んでいるかよく考える。

競争原理から創造原理に

会社は創造原理により発展する。

勇気を持って自分自身を変革する

対立、闘いを生まない高度な生き方が求められている。

創造力を誰もが発揮できる社会にして、平和という理念を追求する。

  1. 西洋の時代から東洋の時代へ 西洋的価値観の崩壊と東洋的価値観の隆盛

西洋:理性の合理性をよりどころに文化の高さを追求

変化しないものに価値を置いてきた。

東洋:感性の実感を原理に文化の深さを追求

変化するものに価値を置く。諸行無常、諸法無我

近代は人間の深みを忘れている。

宇宙は変化そのもの

自由・平等/権利・義務=西洋文明の骨格を成す理念と規範

平等の追求が本当の意味での人間の力をスポイルしている。

物質文明から精神文明へ

人間の全ての振る舞い、活動を本物の人間に鍛え、磨く為の方法・手段と考える

人間性をどこまで向上させるかに主眼を置いている。

自由=人間性を深める:悟道

道義と敬愛=互いに認め合い、許しあって生きる

  1. 文明の対立から世界文明へ

統合化の役割は有機的相乗効果を創り出すこと

負ける人を作る能力はいらない。

  1. 人間観の転換:二元論的人間観から一元論的人間観へ

人間のいのちは宇宙に開かれた開放系:外の世界と関わりあって存在している

理性を欲望の奴隷とせず、他人に迷惑をかけず感性の求める世界を創る手段とする

理性と感性を有機的に協力させる

対立し、競争し、勝つ時代から力を合わせ創り出す相乗効果で成長する時代へ

価値観の転換

平和を求め、愛の実力を形成して創造力を磨き統合的能力をつくる。

和道と悟道の理念を掲げ、道義と敬愛精神で人と関わり新しい時代を創る

文責 鶴田

1999年3月6日 晴れ 16度

kensaid
お金のない世界 wwwの世界はまさにその世界のような気がしますね。情報を抱えこむのでなく共有する世界です。そんな目で見るとけっこうお金を価値尺度としない世界があちこちにあることに気づかされます。親子関係 友人関係 農業 愛のある世界はお金のいらない世界です。そんな芽が社会のあちこちで育っています。21世紀は希望の持てる社会です。楽しみです。 

>臼井様 鶴田さんsaid

>ご無沙汰してます。いつもメール有難うございます。
>お雛祭りも終わりました。近くの公園の梅林が紅白咲き乱れてあたりが
>ピンク色にもやっています。ほれぼれと見ほれてしまいます。
>巡る季節のある有難さを実感します。
>最近ドイツ人の友達ができました。友人のパーティで出会ったのですが、
>ドイツでグリンピースのサポーターだったそうです。環境問題の話から意気投合して
>メール友達です。彼もお金の要らない新たな社会を夢見ていて、ほんの数時間一緒
>だったのですが長年の友人のような気がします。シドニーの友達に紹介されたポーラ
>ンド人も
>グリンピースの人でやはりお金の要らない社会を夢見ていてメール友達です。
>国を超え、民族を超えてつながりあえるのは今という時代だからだなぁと思います。
>同時代を生きる仲間として何か一緒にやりたいと思う人たちにインターネットという
>ツールが
>あるのは有難い事ですね。シドニーの友人も同じ想いを持った人達が加わってこられ
>るような
>大きなスペースが欲しいと言ってました。メールのやりとりをしているうち何か一緒
>にやって
>いかれるのではとも・・・
>時代が動いていますね。
>
>ほ・の・ま 鶴田 紀子

1999年3月5日 風雨 16度

自主保育の会でおやつ作りと昼食会です。オフのシーズンはシャロムをうまく使っていろんな人たちが出入りしています。むしろオンシーズンよりか忙しい感じです。最近は地域の人たちのたまり場としてシャロムが使われるようになりました。いい傾向です。

農的な暮らしとハイテクノロジーの先端グローバルなパソコンネットのある暮らし,バランスがとれててとてもいいと思います。バランスですよね。何もかもこの世で不必要な物は,ひとつもないという気がします。地域からの新しい広がりを期待するばかりです。 Think globally, Act locally.
今日は,また,シャロムで自主保育の楽しい集り,わたしは,家でおとなしくしています。よろしく。

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1999年3月3日 晴れ 15度

信州の遅い春ではモモは開花しません。花屋さんでひとえだ買ってきてお雛まつりのお祝いをしました。信州では旧暦でお祝いをしますので本当の雛祭りは4月という事になります。3月4月とお雛様を飾って楽しめます。

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1999年3月2日 晴れ 15度

いつもメールをありがとうございます。
長野の季節の移り変わりを、メールで楽しんでおります。

もう3月を迎え、寒い安曇野にも春の息吹が見え始めたのですね。
雪国の春はどうしてあんなに素晴らしいのかと思います。
厳寒に耐えた生命が春の喜びを満喫するかのようですよね。
それは雪国の人が春を迎える気持ちと同じだと思います。

雪国出身の私にとって、ここ神奈川県の春は味気ないものです。
人間から季節感がなくなることは、感性の喪失にもつながるのでは?
見るもの、肌で感じるもの、そして食べるものにも季節感がない。
これはとても淋しいことです。

その点、臼井さんたちの生活は、まさに天国ではないでしょうか。
どうか、これから日一日と彩りを変える自然を存分にお楽しみください。

ホームページを開設しましたので、暇をみて覗いてください。
内容は階段紀行です。最近の旅のテーマはそれ一筋です。
そのうちに長野県の社寺等の階段について紹介したいと思っています。

URLは次のとおりです。

http://www.asahi-net.or.jp//fw1k-kg/kaidan.html/

木賀一美 (Kazumi Kiga)

kensaid
HP見せていただきました。階段をこんな切り口で見るのは初めてで新鮮でした。ペー
ジ構成も良くまとまっており好感が持てました。
ちょっと気になったことですが写真もう少し軽くしてもいいのではないかと思いま
す。そのうちに写真だけで許容量を超えてしまいます。
これからも楽しみにしています。

1999年3月1日 晴れ 18度

いつのまにか3月になってしまいました。
吉田知雅子さんsaid
ここ三鷹もすっかり春です。道端に咲いているオオイヌノフグリの小さなあおい花を見ると、「ああ、春がきたんだなあ。」と嬉しくなります。自転車で満開の梅林のわきを走り抜けると、プーンと甘い香りが漂ってきます。
早春賦の歌詞にあるように「春は名のみの風の寒さよ。」というこの時期はとても好きです。 公園に行って、腹ばいになって本を読んでいると、風は冷たいのにおなかに地面の暖かさを感じます。そうすると、地面の下では虫達が春がきたのを喜んでるんだろうなとおもいます。早春賦の歌詞にあるように「春は名のみの風の寒さよ。」といったこの時期が大好きです。 これからの安曇野、いいだろうなあ。

kensaid
今年の信州はとても雪の少なく暖かな冬でした。もうおおいぬのふぐりも小さな花を付け始めました。安曇野にも春の足音が聞こえてきています。そろそろわさびの花も咲き始めました。おしたしにして食べると酒のつまみにはもってこいです。冬眠していたあちこちの施設も春を迎えて動き出しています。まだ重い雪が降ることがありますが春はもうすぐです。春を探しに出かけませんか。スイセンも小さな芽を出しています。早春賦のふるさと安曇野より。

「早春賦(そうしゅんふ)」

吉丸一昌作詞・中田章作曲

春は名のみの風の寒さや。
谷の鶯(うぐいす) 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず。
時にあらずと 声も立てず。

氷解(と)け去り葦(あし)は角(つの)ぐむ。
さては時ぞと 思うあやにく
今日もきのうも 雪の空。
今日もきのうも 雪の空。

春と聞かねば知らでありしを。
聞けば急かるる 胸の思(おもい)を
いかにせよとの この頃か。
いかにせよとの この頃か。

春は名のみの風の寒さや 谷の鴬歌はうたへど 時にあらずと声も立てず。 早春賦は遅い春を待ちわびる農民の心を鴬に事寄せて作られた物です。 吉丸一昌作詞、中田章作曲。 ここからの北アルプスの眺望は安曇野随一。

吉丸一昌
明治六年九月十五日、海添のフケに生れる。
東大国文科を出て、東京音楽学校教授となり、日本古来の歌曲の研究をする。
修身的な唱歌は、童心に不適であるとして、子どもを明るくのびのび育てることを念願する。
童謡を自作して、これを本居長世、弘田竜太郎等若い作曲者に作曲させて、「新作唱歌」十巻を作り、小学唱歌の新分野を開く。
「早春賦」などがよく歌われているが、日本童謡教育の提唱者である。
オペラにも志し「浮かれ達磨」等の作品がある。

大正五年三月七日没。

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