自然にかなった 地球や体にやさしい食事ともてなしが心にしみる

舎爐夢ヒュッテ         くらしの木 1991.7 

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アトピッ子にも安心のディナーのメニュー

杏のお酒、人参スープ、そば粉のクレープ野沢菜包み、グルテンミート森のソース、

ノンシュガーのアップルパイ 玄米コーヒーなど

 

安曇野を見下ろす落葉松林の端。そこに舎爐夢ヒュッテはあった。白壁の温かみのある建て物、のどかに草をはむ羊、ヒョコヒョコと少き回るアヒル、散歩をねだる犬、鶏舎には10羽のニワトリたち、ヨーロッパの片田舎の風情が漂うヒュッテは10余年前山小屋の支配人をしていたオーナーの臼井さんと山の仲間たちが3年がかりでて建てたものだ。建物全体に独特の素朴な味わいがあり、自分の田舎に帰ってきたようにくつろげる。

社会が効率を最優先し、専門分業化していく中で、物質面では確かに豊かになった日本。でも本当の意味での豊かさは失われてしまった。今真に豊かに暮らすためには、経済を肥大化するのではなく無駄のない自然循環のある自給自足の生活を送ることが必要だ。舎爐夢ヒュッテには、そんな自給自足への夢がこめられている。

エコロジーフイフを実践する舎爐夢ヒュッテ。その食卓に供されるのは、洋風の玄米菜食だ。

生命力を高め、旬の素材の甘さ、うまみを生かした健康的な料理が自慢だ。夕食は洋風のコース料理で、旬の味としっとりとおいしい玄米こはんが味わえる。しめくくりは玄米コーヒー。コーヒーさながらの味でしかもヘルシーだ。

朝食は、バイキング・スタイル。地粉と全粒粉で焼いた自家製の天然酵母パンと残り野菜を溶かして焼いた玄米パン、とれたての野菜のサラダ、パスタなどが並ぶ。戸外に出てすがすがしい空気の中で味わえば、一層おいしい。

いずれも自然食に徹していながら、抵抗なく食べられる。舌にだけ心地よい素性の知れぬ大量生産の食品とは異なり、かめばかむほど素朴なうまみが出てくる。素材もしっかりしたものばかり。野菜や果物は自分の畑や地元で無農薬、有機農法で育てられたもの。玄米は青森から完全無農薬のものを取り寄せているが、これから米づくりにもチャレンジするという。

肉は一切使わず、グルテンで代用。化学調味料や白砂糖、添加物を使わないのはもちろんのこと、塩、味噌、醤油も天然のものを使う。ダシをとるときも魚は使わず、昆布と干しシイタケのみを用いるという徹底ぶりだ。卵や牛乳も一切使わず、事前に連絡すれば大豆を抜いた料理も用意してくれるので、アトピーの子をもつ家庭も安心して利用できる。

 

 

●料金 大人−泊2食つきで9000円、子供料金は部屋のタイプなどにより異なるので、直接お問いあわせを

●交通大糸線穂高駅下車、車10分

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