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あずみの自然農学習会 3月28日(土)のレポート

 

前日には10cmの雪が積もり朝にも雪が降ったという程の寒い日でした。

みんなみんな初対面。緊張と寒さで固まり気味の私達。

まずは、体と気持ちをほぐそうと言う事で、いくつかの簡単なゲームを皆でしました。
ヒュッテのオーナー臼井さんによるとこれを「アイスブレイク!」というのだそうです。
ちょっと氷解した気がします。

◆燻炭づくり

自然農塾講師の竹内孝功さんから籾殻の「燻炭」のつくり方を教わりました。

長野ではヌカヤキと呼ばれているらしい(竹内さん談)。
土に一割程混ぜると空気層が生まれ種まきに良い土ができるそうです。
自分で自然農を始めるなら最初は科学物質などで傷められた土からだろうから土を生き返らせる為に良さそう。

燻炭づくりは火事にならないよう風のない穏やかな日、また翌日や前日に雨が降るような日にするのがベスト。


@ある程度まで落ち葉や小枝などで火を起こす。
A燻炭用の煙突(一斗缶でも可)をかぶせて熱を篭らせる。

B煙突の先で落ち葉が燃える程温度が上がったらモミを被せていく。初めは空気の通り道を一箇所確保しておく。
C白い煙が立ち上り続けるようになったらしっかり火がついている証拠。あとはどんどん籾殻を被せて放置。

 この姿がなんとも可愛い。僕暖まってます、と言わんばかり。愛らしかったです。
 触ってみると表面がほんわり温かくなっているのが分かりました。

D黒い斑点が籾殻の表面に出てきたら攪拌の頃合。全体に熱を回す。焼き具合はミディアムがポイント。

  焼きすぎて灰になるとアルカリが強くなり野菜によっては嫌うし、生のものは土に入ると野菜にとってチクチクと痛い、らしい。

E全体が黒く焼けたら煙突をとって水をかける。この日は午後2時頃焼き始めて、夕方6時頃に鎮火。
  炭は再発火しやすいので水をたっぷり使って完全に火種を消すのが大事。

シャロムのエコツアーはシャロムヒュッテオーナーの臼井健二さんから。

建物、庭、自然農畑など、素敵な知恵のつまった様々なエコな事例を見せて頂きました。

 

◆里山と熱帯雨林の話

熱帯雨林は世界一豊かな生態系を誇る森ですが、実は土そのものは痩せているそうです。

気温が高いため分解が早く栄養がすぐ木々に吸収されるので土に栄養が残らない。

だから熱帯雨林の木を切ってしまうとあっという間に砂漠化してしまう。

対して日本の里山は土もしっかりエネルギーを蓄えていて、木を切ってもすぐに再生するそうです。

土が肥えているので木を切ることでまた新しい木が生えて森が若返る、そんな場所なのだとか。

その日本の里山は今あちこちで打ち捨てられ、熱帯雨林の伐採がどんどん進んでいる。
安さと効率ばかりを求めた結果の悪循環で自然と第3世界を犠牲にし、今の日本の経済成長があるという事。

実際、今の日本人の消費生活を全世界が行うと地球が2.5個、アメリカ人の生活なら5個必要というのだから、

いかに私達が不公平に消費して他を犠牲にしているのかが分かりました。

この悪循環を断ち切るためにも、地産地消の小さな経済にし、持続可能な世界を作ることが重要だという臼井さんに納得。

スーパーでの一つの選択が 熱帯雨林を切ることにつながっている。
安い豆腐 安いハンバーグ 個人の利益の追求にはそれでいいかもしれないが

それが原因で熱帯雨林の木が切られ砂漠化していく 無知の為に犯している自分の罪に反省です。
自分の生活が何の上に成り立っているのか、それを学び、またそれが見える範囲で生活したいと思いました。

◆野外保育 森の子

森の中での 保育園。「森の子」がそのままぴったりのネーミングで、本当に森の中にある野外の保育園。

子ども達はここで木登りや火起こしから料理まで、自分達の五感をフルに使って生きる知恵を学んでいくそうです。
子供がいたらこんな所に通わせたい、というか自分がこんな所に通いたかったと思わせる学び舎でした。

◆キッチンスペースのダッチオーブン、アースオーブン、ぬかくど

土で作ったアースオーブンではパンやピザを、ドラム缶を切っただけのダッチオーブンもいろんな料理ができるそう。
私が魅かれたのは、安曇野でブームを起こしている(臼井さん談)という「ぬかくど」。
籾殻を使った全自動炊飯器!だそうです。すごい。田んぼのものですべてが事足りるのは素晴らしい 
中東の石油がなくても生きていけそうですね。

 

 

◆コンポストトイレ

森の子幼稚園のトイレ。木で作られたなんとも可愛らしい小さな建物がそれ。

水洗トイレは大量の水の他にも、下水道工事、処理場施設と多くのエネルギーを必要とします。

このコンポストトイレで必要なのは、落ち葉と水分を分離できるバケツ、だけ。

落ち葉によって排泄物は分解され発酵し、良い肥料になります。

◆雨水タンク

コンポストトイレの裏にある雨水タンクの手洗い場。

ドラム缶の中で砂利、炭、砂が層になっていて一番下のドラム缶に蛇口がついています。

便利かつなんてシンプル。これは自分でもすぐ作れそうに見えたので是非やってみようと思います。

雨が降るのが楽しみになりそう。

今世界では深刻な水不足が始まっており、いずれ大問題になるのは間違いないようです。

そんな中、雨に恵まれた日本でこれを利用しないのはもったいなさ過ぎる。

 

◆チキンホットハウス

鶏を飼って良い点は何?と臼井さんに聞かれて、卵 肉 羽毛、といろいろ答えを考える私達。

最後に「あったかい?」という解答がでて私はびっくり。そうなのか、鶏ってあったかいんだ。

そしてその暖かさを利用して苗を育てる温室のような部屋を作ってしまったと聞いてまたびっくりでした。

だから「チキンホットハウス」。なんて多様な利用の仕方を考えるんだろうと、考えた人の知恵に感心しました。

 

◆コブハウス、森の家

自然に返るがコンセプトの家達。土の塊でつくったコブハウスの上はルーフトップガーデンになっていて、
屋根の上に盛られた土に草が生えてきていました。夏になって草が茂ると家の中が涼しいそうです。
そしてこれもまた見た目がとてつもなく可愛い。

森の家はコンクリの代わりにその土地の土に石灰をたして たたいて固めて作っています。

中にはロフトもあるよという臼井さんの言葉にみんなワラワラ中を覗きに。

こぢんまりとした気持ちの良さそうな空間でした。

 

◆メタンガス装置 

材料は豚糞(牛糞または人糞でも可)とドラム缶。糞が発酵するとメタンガスができ、ドラム缶にガスの元栓をつけて使えます。

サブシステムとしてあると便利。サブを持っておくというのは大事。


 

◆温室 床暖房
この日の夜シャロム周辺では停電が起き、思いがけずしばしキャンドルナイトとなったのですが、

薪ストーブの配管を利用した床暖房で屋内の暖かさは問題なかったり、

たくさんのローソクや廃油キャンドルなどが常備されていたり、

電気にばかり頼っていないシャロムヒュッテの素晴らしさを目の当たりに実感しました。

温室にもこの配管が利用されています。

 

 

◆ペアガラス

断熱効果に優れたペアガラス。高価なものですがシャロムに使われたこのペアガラスはタダ!無料!

ペアガラスというのは一旦切断してしまうともう使いまわしが利かないのだそうです。

そんな訳で町のガラス屋さんには設計変更などで出た使えないペアガラスが沢山あるそう。

棄てられる運命だったペアガラスをタダでもらってきたのですね。

有用なのに使われなくなったものは意外に多いのだそう。もったいない。

このもったいない精神(?)で、ビルの廃棄物など再生して売り出すNPO法人がニューヨークで今、大ヒットしているそうです。

日本ではまだどこもやってないようだから誰かやったらいいよ〜と臼井さん。

あげたい人とほしい人をつなぐシステムが充実すれば解消されるもったいないは、結構あるのでしょうね。

 

 

 

◆パーマカルチャーガーデン 

水道の場所から少し下った所に田んぼのスペース。

水道を使う度に排水が田んぼに流れて田の湿地が潤う。

こうして仕組みが見えると水の使い方も自然と気をつけるようになるのですね。

原因と結果が見えるよう仕組みを隠さないという事は、とっても大事な事だと思いました。

今の私達の生活はここが見えない為に想像力がなくなり、歪んでしまっている事が多いんだなぁ。

窪地をつくった土をそのまま盛った所がロックスパイラルガーデンや鍵穴の形のキーホールガーデンもあります。

こんもり土を盛って日向と日陰を作ったり囲いの形に窪みを付ける事などで多様な環境をつくり、
それぞれが影響しあっているようなつくりのガーデンでした。やっぱり大事な多様性 持続可能 調和

 

 

 

 

◆ストローベールハウス

藁と土と漆喰で作られた家。3匹の子豚では一番弱いとされた藁の家ですが、土や漆喰とつなげる事で

いろいろな特徴が交じり合い強くなるという、つながりこそ大事という見本のような建物。

屋根はコブハウスと同じく草の生えたルーフトップガーデン。

 

最後に自然農畑の見学です。

 

◆自然農畑 

自然農の畑を見て最初に思うことは、なんと言っても美しい!でした。

剥き出しの土はどこにもなく春の若々しい緑に溢れていて、

ふかふかの草の合間から覗く野菜たちは力強くも可憐で、見とれてしまいました。

オオイヌノフグリの中でツンツンと葉を伸ばしている麦とか!

草かと思っていたものが臼井さんに言われて初めて野菜である事に気づいたりしました。
実は麦も言われるまで分からなかったのですが。

草と食べる野菜の見た目の違いをまず覚えないと育てられないなぁ・・・。

でも草と野菜が並ぶ畑は何だか楽しそうで気持ちの良い光景でした。

 

 

自然農の基本は「耕さない」「持ち込まない、持ち出さない」「草や虫を敵としない」。

普通の農業では草や虫は野菜をダメにする天敵の筈ですが、

自然農では草こそが太陽のエネルギーを力強く大地に蓄えてくれる大事な仲間。

表土を覆い土の乾燥も防いでくれるし、微生物や虫達が土を豊かにしてくれる。

草の根が大地を耕し団粒構造で土をふかふかにしてくれる。

刈った草を積んでおけばその部分は陽が当たらず、草の生長を押さえる役割まで果たしてくれる。

特性を生かすことで邪魔と思われていたものが、使い方でこんなにも活躍するというのは、

農に限らずいろいろな場面で当てはまりそう。
自然農はいろんな事を考えさせられて面白いです。

木を植え草の中に雑多な種を蒔くというブラジル移民の森林農法の話からも、
自然をお手本にして自然の中で育てるのが結局一番理に適っているのだなと思いました。

自然の恵みって本当にすごいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆自然農畑への種の蒔き方

@種を蒔きたい部分の草をのこぎり鎌で根を切って刈り土を出す。

A草はそのまま隣に置いておき、草の種が残っている表土を1cm程削り平らにならす。

B種を蒔いて土を被せたら上からよく押さえる。これで土の下方から水分が上がってくるので水遣りも不要。

  ここで水をあげてしまうと水分を欲しがる手のかかる子に育ってしまうのだそうです。

C種のついていない刈った草を上に被せ水分の蒸発を防ぐ。

 

◆踏み込み温床のビニールハウス

ハウスの中に案内されると、外気とは全く違う暖かさに体も緩みました。

ここでは夏野菜などの苗を育てるそうです。

ここの暖かさはビニールで囲まれているからだけではなく、踏み込み温床のお陰。
踏み込み温床は落ち葉と米糠を踏んで発酵させて作ります。その発酵熱は50℃くらいになるそうです。

中は乾燥していましたが水遣りは基本的に1日1回で、乾燥しすぎていたら追加するそう。

あげる水もハウスの中のタンクに入れておき、冷たくないお水をあげていました。

電気も使わず自然の力でこんなに暖かい環境が作れるんですね。
自然の仕組みの数々に、もう感心しっぱなしでした。

◆自分達の畑

1M×5Mの畑2枚が一人分の割り当て。結構広いです!

ここで自分が野菜を育てていくのだと思うとワクワクしてきました。

 

あまりの寒さにここで予定をちょっと変更して、夕飯前に温泉に行こうという話になりました。

確かに予想以上に寒い日で体が縮こまっていたかも。

みんなホッとしていそいそと温泉の準備に帰りました。

 ところで、何の話の流れで言われたのだったでしょうか。
臼井さんが百姓ではなく百一姓になろうと仰っていたのがとても胸に響きました。

百姓は衣食住、生活の様々な事をこなす生き方ですが、そこにプラス一で、
自分の特技などを活かし、社会奉仕をするというのが百一姓。

講師の竹内さんが何度も口にされていた他への「感謝」の心とも通じるのかな。

多様性とつながりを大切にするパーマカルチャーと自然農から

生き方の姿勢のようなものを教えられた気がします。

 

温泉は早い時間だったため外の景色も良く見えて、しかも露天は雪見温泉でした!

雪景色を楽しみつつホカホカに暖まって温泉から戻ると、
近くの電線が切れるという事故でシャロムは停電中。

何だかんだでキャンドルナイトな夕飯となりました。

窓から入る夕暮れの光と蝋燭の灯りで頂くオーガニックのコース料理は、
それはそれでとっても素敵なものでした。
でも夕飯の仕度時のハプニングでスタッフの方々は大変だったと思います。お疲れ様でした。

 

◆作付け計画

夕食後は電気も復旧し、自己紹介をした後、これからの自分たちの畑に何を作付けしたいかを考えました。

野菜同士の相性(コンパニオンプランツ)があって、配置の仕方で育ち方が変わるというのが面白かったです。

自分の育てたい野菜にはどんなものが合うのか、どんな配置がいいのか、
みんな興味津々で講師の竹内さんは質問責めにあっていました。

どのような質問にも丁寧に教えていただきありがとうございました。

どんな畑になるのかな。これからが楽しみです。

 

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一日を振り返っただけであれもこれもと出てきて、
まとめるのが苦手な私はつらつらと長々しい読みづらいレポートになってしまいましたが、

思い返す作業は結構楽しく、新たな発見もあったりして私にとっては良い復習になりました。

 

スタッフの皆さんの温かい心配りと、やる気に溢れた仲間の皆さんに出会え、

これから一年がとても楽しみです。今後ともどうぞ宜しくお願いします。

 

小川(田島) 美保子

 


翌日から現実に戻り、相変わらず時間に振りまわされた毎日です。
ふっと脳裏に浮かぶは、安曇野での景色・出来事・スタッフ・塾生の皆さんの顔々々・・・
次回の塾の日、早く来い!

以下、レポートです。

朝7時から、二日目のワークが始まりました。
雪がくるくると舞う中、それぞれが夢見る作付け計画でコミュニティルームは静かな熱気を感じます。

もう、夢がどんどん膨らみすぎて、計画書はまとまらない。まとまらない。
各自、竹内さんや先輩ぐっさん、イッシーから適切なアドバイスをいただきます。
野菜同士の相性、作付け方位や環境、そして作付け時期など、様々なことを考慮して、10uの畑には、十数種類の作物がパズルのように並びます。


一般農業の常識では考えられないような私達の作付け計画書。
でも竹内先生はあたたかく受け入れて下さった!
自然農の種は、10代〜20代のハングリー精神に満ち満ちた種。
何がなくても生きていけるガッツある種!ということで・・・
竹内さんは、固定種の種を40種類ほど作って持っているそうです。
品種がよければ、技術はいらない。とも・・・

雪がやんできました。外に出て種付けの実習です。
昨日の寒さに皆凍みすぎて、完全武装でいざ出陣!?

◎育苗のための土つくり
・燻炭をふるいにかけて、落ち葉・木片・炭の塊などを取り除いておく
 (取り除いた物は、ポットの底穴をふさぐのに使う)
 ふるった燻炭は、全体の土の1割程を用意(粘土が多い場合は2割ぐらいまで)
・落ち葉のたまり場に移動
 落ち葉を除けて、土と触れて腐葉土となっている部分を掬い出し、ふるいにかける。
 


ふるった腐葉土も、全体の土の1割程を用意。
※腐葉土作りは米ぬかを加えたり、よく踏んであげると発酵しやすくなるとのこと。
・土の採取
 土の表面は、草の種などが混ざっているので除けてその下の土を掬い、ふるいにかける。
 自然農の土は、団粒構造。それだけでふかふかです。

@採取した土と約1割の腐葉土を混ぜ合わせる。
 竹内さん、土の匂いを嗅いで“うん。この匂いならいい土だ”
 う〜ん。やはり、違う・・・この方は・・・

A@の土に約1割の燻炭を混ぜ合わせる。
 ※手で握るとお団子状に固まるけれど、
 指先に力を加えると簡単にホロホロとくずれる位が水分14%のベストな状態の土。
 


種付実習の前に、すでに芽を出し始めている育苗箱の様子を見学しました。踏み込み温床のビニールハウスは本当にホッとする暖かさです。でも、昼間は太陽の熱もあいまって熱くなりすぎるので、ビニールを開けて風通しを良くするなど、心をこめて管理します。
 

 


畑の行き帰り途中の両側は気持ちの良い草原に見えるのですが、よく見ると越冬して芽を出した野菜たちがあちこちに・・
レタス・大麦・ほうれん草(?)・こまつ菜(?)・・・こんなに芽を出しているとは・・・ごめんなさい。アップされた写真を見るまで気が付きませんでした。。。


さて、さて、いよいよ種まきです。

◎ポットに土を入れる
・直径8cm程のポットの底穴に燻炭ふるいで残った葉を敷く。
・土をたっぷり山盛りに盛り、余分な土を落とす。
・平らなところでトントンとポットの底を軽く叩くと土が締まる。
・親指で土の表面を押し、平らにならす。(淵より約1cm位下になるように)

◎苗箱に土を入れる
・苗箱の隅々までしっかり土が入るように、たっぷりと土を乗せる。
・四方の角々にも土が詰まるように手で均し、ある程度しっかりと叩く。
・定規など(名前は忘れましたが専用のものが売っているそうです)で土を平らに擦り切る。

 


◎ポットに種付け(ミニトマトの種)
・種は使う分だけ、袋から出し小皿などに入れて使う。(土などで汚れた種・落ちた種は戻してはいけない。)
・指で5ヵ所ほど、種の約2倍の深さの穴を開け、その中に種を一つづつ入れていく。

(古い場合は二ヶづつ)
・穴を隠すように土をかぶせ、軽く押さえる。



◎苗箱に種付け(ピーマン二種・小布施なす・ストロベリートマトの種)
・定規などで、3cm間隔で筋をつけていく。
・筋に沿って1cm間隔で種をまいていく。
・筋穴を隠すように土をかぶせて、手で押さえる。(=ミズミチをつけてあげる)
※高温多湿を好むなど、同じ環境を好む種同士なら同じ苗床にまける。その中でも、それぞれの種の嗜好を考えて、苗床の中央が温かいのでピーマンを中央に蒔くなど工夫する。
※種が混在しないように、1種類の種を植え付けて残った種は袋に戻し、それから次の種を取り出す。

 


◎水遣り
・温室で温まっている水をジョーロに入れてシャワーの先が、当たるようにかけていく(霧状に水がかかるようにすれば、種が痛くない)
・土の上に水が溜まりだしたら、水が引くまで待ち、またかける。底穴から水がポタポタ出てくるぐらいまで。
・新聞紙をかけて、その上にたっぷりと水をかける。

◎発芽〜育苗
・温室で苗床を温めて、3〜4日間は新聞紙を乗せたまま保湿させる。その後、新聞紙を取り、お日様に当てて3〜4日すると発芽してくる。
それまでは、水遣りは控えたほうがよい。(種が寒い思いをする為)

※種について
採取した翌年の種は、竹内さんの経験上、必ず全てが発芽するとは限らない。むしろ、おととしぐらいの種のほうが、頑張って出てくるそうです。
種まきから苗の植え付けまでは、赤ちゃんを育てるのと同じこと。最初の一歩は丁寧に大切に思いを込めて育てます。
“種をまく時は、その種の先の先の姿まで思い描いて、意識をこめて蒔いていく”
竹内さんの、とても印象的な言葉です。


◎エンドウ豆(とエンバク)の種の直播き
去年のとうもろこしが立ち枯れしている畑に行き、えんどう豆の種を直播します。
あちこちに、先祖であるカラスノエンドウが生えています。
・とうもろこしの茎の根元に種をまく。腰丈以上のとうもろこしの茎が支柱となってエンドウが育っていく。
・支柱傍の草を直径20cmほど除けて、土に5ヵ所ほど穴を開け、種を1ヶづつ入れる。

・エンバクなど麦の種があれば、一緒に蒔いておくと麦の草に導かれて支柱に辿りつく

・土をかぶせて、軽く土を叩きならす。
・草をかぶせて、終わり。


◎畝立て
※畝立てをすることにより、水はけがよくなる。もぐらの往来を遮断する。より土が温かくなる。
・ノコギリガマで草を剥ぎ取る。ヨモギ・スイバなど根の張る草は根ごと取る。
・スコップまたは鍬を土に差し込み、根切りをする。
※肥沃な土地は天地返しの必要がないので行わない。
・ロープを張り、畑の区画を決める。
・ロープ外側の土を掘り通路を作る。
・掘った土は中に入れ、土の塊・草の根など取り除き、手の平・または鍬の背で土を叩きならす。
・先ほどはいだ草やワラを土のうえにかぶせ、土と一体化させる。


おいしいブランチをたっぷりといただいて、幸せな気持ちで午後の実習です。

午前中の畝立て実習を参考に、各自に割り当てられた畑の畝立てをします。
いかん!スコップに踊らされています。腰抜けです。
・・でも、だんだんその気になってきましたよ・・・


◎レタスの種の直播き
※レタスは、キク科の植物。種はとても細かいので、種の皮などと一緒にワーと蒔きます。
・鍬で草除け、根切りをして土を平らに均す。
・種を一握り取り、指と指の合間からこぼすように全体にばら撒く。
(1cm間隔が理想。ある程度密に生えたほうが、他の草を駆逐する)
・10cmほど深く掘った部分の土を種が見えない程度にかぶせ、平らにする。
  (レタスは光を感じて発芽するので、土は薄くかける。)
・草をかぶせる。(春先はあまり乗せない。直接光を当てて土を温める)
※水はあげない。根っこを充分に伸ばし自分の力で水を取り込む用意が出来てから発芽させる。


その後、DVD鑑賞と『安曇野自然農学集会』のテキスト読み合わせで座学後、
おいしいっ!竹内さんの奥様、祐子さん手作りの人参バナナケーキをいただきながら感想発表会(?)がありました。
初めて体験の方も多く、自然農の入り口を経験することでができて、今まで使っていなかった五感・筋肉が再稼動できた嬉しさでいっぱいでした。
先輩ぐっさんが言っていた言葉、“ここが必ず心の拠り所になる・・”グッときましたよ。

臼井様、ちょっとこわいけど(?)様々な温かい御配慮ありがとうございました。アップされた写真に導かれてのレポート提出でした。
とても良い勉強になりました。
種たちは皆元気で発芽しましたでしょうか?

作付け計画・・・私、改めて数えたら28種類ありました・・・いかがなんでも・・・ですよね。
いまだ、あーでもない・こーでもない・と楽しく頭を悩ませています。(きっと、夏はジャングルでしょうが・・)

                                                    ありがとうございました。       鈴木


3月20日畑の様子です。

踏み込み温床を作って夏野菜の芽ダシをやっています。

温室の中に20pくらいのミゾを掘ります。

 

そこに落ち葉を入れ米ぬかをかけて踏み込みます。ワラ米ぬか落ち葉というように層にして水をかけます。

土を載せてその上にビニールをかけてできあがり 発酵熱と温室効果で中は30度近くになります。昼間は換気して温度が上がらないようにします。

芽が出てきました。

 

畑は昨年からの野菜が育っています。今な花の収穫時期です。

 

小麦と白菜

有機の畑に堆肥を撒いています。