建築実習 チキンホットハウス

ホットチキンハウスの構想を考える事になりました。
PCのデザイン〜
1.コンセプトデザイン(ビジョン・基本構想)
2.システムデザイン(基本設計)
3.ランドスケープデザイン
4.アイテムデザイン

新しく3グループにわかれて、システムデザインを考えるとともに、ホットチキンハウスの他の要素とのかかわりも考えながら構想を練りました。
3
グループの中間発表です。
@「チキン本意、チキン御殿!」 育苗とチキンについて考える。 画期的自動水遣り。 ひさしの長さの利用。
A「ハーモニー」 育苗スペースとチキンの調和。
B「和の心」 和のtasteを生かしたチキンハウス。 人にも優しいつくり。 ソーラークッカーを置いたりして人が行ってもリラックスできる空間にする。

【建築実習】

玄関でノミのカツラあわせ。余ったツーバイフォーの木片を下敷きにして、かなづちでトントン、ドンドン、トントン・・・・。いつまでも音が鳴りやまず。みんな普段見せない真剣な顔をして打ち続けていた。 

【ノミのカツラあわせ】

1)ノミの上のリングをはずす

2)リングをはずした部分をヤスリで削る

3)再びリングをはめたら、かなづちで頭の部分を力強く叩く

4)叩かれた頭がつぶれて外側に押し付けられたら、完全にリングは取れなくなる

  

【ホットチキンハウスのデザイン】

ランチをいただいたあと、しばし昼寝。午後からは、森の広場(コンポストトイレに向かって左側)の建築予定場所でおおまかなイメージを確認してスタート。

<イメージ>ニワトリの熱が温室へ行くように境はアミ。大きさは1ケン1ケンくらいで。 

●グループワーク発表

3つのグループがそれぞれ自分たちの案が、いかに魅力的であるかをプレゼンテーション。各グループ、アイデアが重なり合う点も多く、「あっ、やられた」とか、笑いの中、進行。3人の名プレゼンターの抑揚ある話ぶりで、絶えず笑いが勃発。実際には、図を書きながらの説明。ここからは、ライブでレポート。 

Aチーム:ハーモニーハウス

コンセプトは森に調和するチキンハウス。材料を外から運んでくるのではなく、森にあるものを使おう、ということで私たちは自然調査に行ってきました。すると、ここに木が生えているんです。その木を切ってしまわずに、小屋の中に入れてしまおう、鳥と一緒に遊んでもらおう、と考えました。

 

ドアをつけて、産卵場所(トイレの方=東側)を確保して、砂遊びができるようにします。わらを全体に敷いて、ウンチしてもらったり、ひっかいてもらって、わらは他の場所でも使えるようにします。えさの場所は出入り口の近くに。そうじをしたり、タマゴを取る作業をやりやすくするために、入ってすぐのところへ置きました。 

温室は、ガラガラと横に開けられる戸。左からも右からも開けられるようにして、棚は2段、体を中まで入れなくても取り出せるように工夫しました。そして屋根はルーフトップガーデン。ガラスの屋根からといでまわして、トイレの方へ流れるようにします。腰を痛めるかもしれないけれど一番高いところで180cmくらいと考えています。といがトイレのといに合わせることは難しくて、別のといが雨水タンクのほうへ行きます。 

Q(以下、梅崎さん):木は年々太くなりますけれど、どういうふうになりますか。

A:木が生えたいように生えていきます。そこに調和させようと考えます。 

臼井さん:そのまま木が伸びていったら、ツリーハウスにできる〜。2,30年後に。どんどん上に上がっていって。(みんな、わいわい) 

Bチーム:ナチュラルハーモニー

コンセプトは和。日本の和と平和の和、つながるサークルの輪ということで調和。ニワトリと温室、植物がうまく調和がとれたハウスだから、ナチュラルハーモニーと名づけました。実はこの名前、ある自然食品店のパクリなんですけど。屋根にルーフトップガーデンをつくります。北側でニワトリが寒いと思いますので、ここに蔓性の植物を植えて下まで伸ばして、なるべく風があたらないように暖かくします。風避けと同時に、食べる楽しみがあるブラックベリーを植えようと思います。 

地面は土なので、雨だと水が流れてきて生活しにくいだろうから、土台は少し高くします。土を盛って水が流れるように、排水パイプを通します。ニワトリが中でも運動しやすい環境をつくるために籾殻を敷きます。鶏糞と籾殻をうまく混ぜ合わせて堆肥にしてくれます。産卵場所は、温室の隣で、床よりも高く。ここでニワトリが長い間温めてくれたら、温室のほうにより熱が伝わるだろうと考えました。 

ニワトリ小屋の戸は横にガラガラと開けられる戸です。この戸なら中にも入りやすいし、そうじもしやすい。温室は観音開きのもので、取り出しやすく。棚は2段。手を伸ばせば届くので非常に楽だし、温室のスペースを効率よく使える。中に人が入る構造にすると温室のスペースが少なくなってしまうので、観音開きにして取り出しやすく、かつ空間を有効に使える構造にしました。 

ルーフトップガーデンから流れる水は、トイレのタンクに流せるようであれば流して、もうひとつ、こちら側はもったいないので、外側の水飲み場と植物にあげます。ニワトリ小屋の方の水は、深さを変えて真ん中から引っ張ってきて少し低くして入りやすくします。雨が降ると溢れてしまうので、パイプを通して外へ出します。 

Q:ちょっと考えなければいけないのは、パイプを利用するときに、水位が同じになるので量によっては溢れてしまうこと。それは調整しなければいけない。雨が降らなかったときはどうするの?

A:自ら、水を供給しなければいけない。できるだけ臼井さんの仕事が少なくて済むようにと思う気持ちをくんでいただければ。愛を感じていただければ。 

臼井さん:ありがとうございます。「愛を愛を歌おう〜♪」(藤さんのテーマソングを歌う臼井さん)

 

Cチーム:ニワトリに優しい鳥御殿

構造はこれまでのみなさんとは違います。基本的に雨水はすべてトイレの方へ流した方が、臼井さんにも優しいかなと。日当たりも考慮してガラスにします。コンセプトはニワトリに優しい鳥御殿。今回、ニワトリさん、残念ながらいなくなっていましたが、安全面を考えて、特に強化した部分は基礎を深めにすることです。 

画期的な自働水供給システムというのを考えました。昔、理科の実験で、コップ2つ用意して、両方の水位を一緒にするには、下にチューブをつければ一定になる、ということをやりました。例えばコップの高さを変えてもチューブでつながっていれば、同じ水位になります。このしくみを使って、ハウスの外側部分に雨水を利用した水が溜まった状態であれば、いつでも水が飲めると考えました。しばらく雨が降らなかったら、臼井さんにお願いして水をやらなくてはいけないんですけど。雨降っているときの水遣りはいやですよね。ニワトリだって雨降っているのに飲めないのはいや。そういうことがなくなるわけですから、ニワトリも喜ぶ、臼井さんも喜ぶ、ということで、このシステムをぜひ、採用していただきたいと思います。 

Q:水の供給システムのタンクは、1回トイレの方に流したものをひっぱってくるということですか?

A:そこまでは考えていなかったんですが、例えばといを半分以上はトイレの方に流して、半分はこういうカタチでニワトリの方へやればいいかなぁと。 

梅崎さん:これでも水位の問題があるんです。結局、ニワトリ小屋があって臼井タンクがあって、水が少ないときは問題ないけれど、たくさん雨が降った場合、溢れてしまう。するとタンクの水位も同じところまで減ってしまう。どうしたらいいだろうね。 

臼井さん:トイレのタンクをもらってきたらいいよ。そうすれば全部向こうの水にホースでひっぱってきてタンクについていれば水が減れば、こちらも水が減る。 

梅崎さん:そうですね。さて、これまでのアイデアを1つにまとめたいんです。 

臼井さん:僕のイメージとしては、鳥小屋を在来工法にして、温室をツーバイフォー(2インチ×4インチの角材)の部材にする。ここに受けを作って、垂木を流せば、ツーバイフォーというカタチでの取り組みができると思います。そうすれば在来工法とツーバイフォーの両方をみなさんに理解してもらえるかな、ということで提案しました。もちろん、在来工法だけのやり方でもいいです。どちらでもいいです。みなさんが決めて、あとは2、3人のまとめチームが来月までにぎっと凝縮してきてください。 

梅崎さん:在来工法というのは、台に穴をあけて組み立てていく、いわゆる建前に見られるような骨組みを作って建てる方法。 

臼井さん:ツーバイフォーは釘だけで、在来工法は穴を掘ったり溝を掘ったりしながら作ります。ちなみに(レストラン横の)今工事中の建物は、下が在来工法で、上の方がツーバイフォーです。

 

梅崎さん:セルフビルド、自分で建てる場合、ツーバイフォーのほうが簡単なんです。

臼井さん:簡単。ずっと楽。釘だけ。ノミは在来法で使って、ツーバイフォーは叩くだけ、この両方を経験しておけばおもしろいと思う。 在来工法は日本の匠の技です。素晴らし技術だろうと思います。雨の多い日本では建て前の時に もう屋根ができる。雨がふってもだいじょうぶです。ツーバイフォーだと最後に屋根なので雨の多い日本では問題も多いですね。でも特別な技術が必要ないので素人でも立派な家ができます。 

質問:在来工法とツーバイフォーを組み合わせたときに、屋根の高さは変えた方がいいんですか?

臼井さん:変えた方が楽なんです。小屋と温室は独立したものと思ってください。そこに垂木受けというものをつけて、垂木を載せる。ここに釘を打っていけば完成です。

 

梅崎さん:両方やりたいな、という人どのくらいいる?全員ですね。 

臼井さん:材料は、新しいものを買わないで、どこかにあるものをみんなで捜す。 

梅崎さん:調整しなければいけないのは、水のこと、産卵場のこと、蓄熱の工夫。ペアガラスとか。例えば床面にコンクリートを打って、昼間の熱が蓄熱される。温床のこととか、もう少し考えてみましょう。砂浴び場とか乾いた土。あとは引き違いにするのか単戸にするのか。 

臼井さん:いらなくなったサッシを2つセットで4枚あれば、できる。それに合わせて図面を書けばいい。 

梅崎さん:なるほど、それがいい。引き違いにしましょう。ペアガラスはもらえそうですか。 

臼井:それはいっぱいあります。ただペアガラスはすごく重いんだよね。だからいらなくなったサッシをもらってくる。サッシの引き違いのドアにして、上はペアガラス。それも合わせてもらって来る。その大きに合わせて温室部分は大きくなったり、小さくなったりする。(一同、笑)。それ、いいよね。 

梅崎さん:それでは材料次第ということで。 

臼井:うちにも余ったサッシがあった。小さいの。今思い出した。 

梅崎さん:温室のほうに、並べておけるようないらないブロックはありますか。下に2段、3段と積み上げておくだけでも違いますね。 

臼井:ソーラという考えがありますね。ここの温度は高いわけですよね。その温度を利用して蓄熱層をつくるわけです。そしてファンを1個つけるだけで、空気が流れる。それをソーラっていうんです。日が照っているとファンは回る。それで多少は放熱することもできないわけではない。枕木があります。枕木を埋めれば、それだけで基礎になるんです。そうすれば、蓄熱帯としても使えるし、砂浴び場としても使える。そのことによって、コンクリートの仕事をしなくても済むんです。ただ、型枠でコンクリートをやってみたいという人が中にいれば・・・・(2人、手があがる)。やってみたい? 

梅崎さん:それじゃあ、温室部分だけコンクリートの型枠にしましょう。

臼井:わかりました。温室部分だけコンクリートの型枠でやりましょう。(手形をつけてみた〜いという声)。本当にできるの〜、あと何回あるかわかってる〜? 補講だよ〜。 

問題は、水遣りのときに水が漏るんです。野菜を植えるでしょ、ここに水、ここにニワトリがいた場合、問題点がでてくるんです。それだけが疑問。

梅崎さん:防水シートをかければ。 

臼井さん:それも1つ。あるいは、トタンをやりさえすれば問題は解決。あとは今の意見を取り入れながらまとめれば。

 梅崎さん:コンクリートを蓄熱材として使う場合、外との断熱を考えたい。例えば1枚板を入れると基本的には弱くなるんだけれど、断熱になる。 

臼井さん:むしろ型枠を作った段階で打ちっぱなしにする。型枠を作ってそのままはめるとコンクリートが固まってそのまま断熱効果になる。 

梅崎さん:そうしましょうか。みなさん、いいですか。 

臼井さん:何日、補講になるんでしょうかね。(きゃーの声)

梅崎さん:そうとう来ると思いますよ。ガラス面にウレタンを使えば断熱になる。途中にガラス面を1枚置いてあげるとさらに熱くなって効率があがる。後は今のアイデアをまとめる作業があるんです。来月はニワトリ小屋の在来工法の方をやります。アミをどこまでやるか、という問題が若干あって。 

臼井さん:それは作っていく間でいくらでも変更できる。最初のビジョンさえあれば大丈夫。 

6■ 建築実習

詩さんの講義の後はホットチキンハウスの施工図の制作実習です。

 ホットチキンハウスは鶏小屋+温室の建設から、とりあえずは一間(6尺)四方の鶏小屋のみの建設となりました。(温室はあとから増築予定ということで)

 まずは家づくりの基本である番付表(大工さんの設計図)とホゾ(組み立てるときの凸凹部分)の説明を聞きました。「いの一番」でみんなうなずきです。

 早速、土台、柱、梁のグループに分かれて施工図作りに取りかかりましたが、ほとんどみんながホゾの組み方をイメージすることや尺貫法で図面をひくのは初めての作業だったので、何をどうしていいのか???な状態でした。やっと各自分担された場所の施工図をひけるようになってきた頃に、建築実習は終わりになり、図面をひき終わった人、居残りした人、宿題にした人とさまざまなようです。今回の2日間の中で一番の難関でしたが、次回の続きが楽しみです。

  

テーマIII:ホットチキンハウスの柱作り(墨付けと長さ切り)
 
《前回から設計変更があったので、柱や土台の図面が変わりましたが、なんとか3寸角の材をむだにせずみな必要な長さに切ることができました。その後は一人一人自分の材木に墨いれをしました。》
 
ポイント; のこぎりは、墨の線を本体に残すようにして切ること。

 

 

矩(かね)尺のこぎり ノミ 金槌 を入れたデイバック この姿で電車に乗るのでしょうか。アッチャンの後ろ姿です。
前回刻んだ3寸角の材を運びいよいよ今日の建築実習が始まります。
今日の講師は大工経験ウン十年の大杉さんが指導してくださります。

   

今日の段取り 打ち合わせ

 水遣り 大矩づくり 基礎工事  土台据え 建前 上棟 タル木打ち 野地板打ち付け 破風 鼻隠し ルーフィング これが今日の作業です。

まず水遣り 遣方 やりかた これから建てる建物の正確な位置を決めるために設けるもの。

まず建設場所を決め周囲に水杭を打ちます。これに同じ高さの印を付けます。 またその都度巻き尺で測るのは面倒なので尺棒(一尺ずつ印を付けたもの)を作り長さを測るときは尺棒を使います。
同じ長さを何回も測るときなどは馬鹿棒(長さに印を付けたもの)を使うといちいち巻き尺で計らなくてもいい。これも現場の知恵です。

@水の水位を利用する方法 これはバケツなどに水を入れてホースの水位が一定になる性質を利用して水位から何センチ下がりで印を付ける方法
A水準器 レベルで決定する方法 レベルを水平に据えて中心線から何センチ下がりの所に印を付ける

   

印を付けたところを上端にして水貫を打ち付ける。まず1本水糸を張る。この交点を直角にする。

    

直角をだすために大矩(かね)づくりをする。四分一の材に墨を打ち 交点に釘を打つ 3尺 4尺の位置に印を付け5尺を測ると直角がでる。

 

この大矩に合わせて交点の水糸を張る 寸法通りに釘を打ち 水糸から何センチ下がりで基礎の上場を決める。この時馬鹿棒を使うと便利です。
基礎部分を掘り下げ基礎を据える。今回は鶏小屋ということで基礎部分を枕木でやることに決まっていましたので枕木の20センチを掘り下げ半分地面から上にでるようにしました。ここにコーチボルトで土台を締め付けることになっています。 一般的には布基礎のアンカーボルトの位置を計り基礎の部分に穴を開け土台を据えます。

 

土台のいの1番を組み基礎部分の組み立てが始まりました。

  

祝い事は午前中ということで午前中に柱を1本立てて昼食  シェスタタイム 直角をだしコーチボルトで基礎の枕木と土台を留めました。

   

桁部分の垂木受けを刻みいよいよ棟上げです。 丸鋸で3分ほど切りノミで斜めに落とします。

感動の一瞬 棟上げです。掛矢を振るい ほぞに納めます。

   

建物のよろび(垂直)を確認 水糸を垂らして垂直か確認 角度が悪いと柱を押して垂直になった段階で筋交いを仮止めします。

   

垂木を45センチ間隔で斜めに釘を打ち付けます。垂木の先端 端(はな)の部分に墨を打ち切断

 

端(はな)隠しを打ち 野地板を打ち付けていきます。その上にアスファルトのルーフィングを敷いて完了

みんなで記念写真です。おめでとうございます。さあ上棟式の大宴会です。

翌日張ってなかった野地板を張り破風を付けて唐草を屋根の周りに打ち付けました。
これでいつ雨が降っても大丈夫です。                        レポート臼井健二

以下竹中恵実さんの感想

今回の建築実習は理解するのが本当に大変でした。小杉さんや臼井さんの口から出てくる謎の専門用語・・・。出てくる言葉がどんな漢字なのかまったく想像できず、何度も何度も確認してしまいました。

そんな難しい作業工程の説明については、臼井さんがレポートしてくださりました。本当にありがとうございます!!そこで、午後のレポート担当の私は、今回は感想を中心に書いていきたいと思います。

 ■水遣り

 レベルを使って測ったときと、ホースを使ったときがなぜかあわなくて、臼井さん、梅さん、小杉さん、やっさんが悪戦苦闘。欠陥ホットチキンハウスにならないために真剣です。ほかの皆は後ろから見守りました。

■小杉さんの墨付け

小杉さんはご自身の墨壺を使って墨付けをしていました。墨壺から伸ばした糸を長い材の上でパチッとはじかせると、あっという間にまっすぐにすみつけが出来てしまいます。墨壺のデザインもとても素敵でした。 

■大矩作り

 これは直角を出すためのもの。差し金を拡大したバージョンです。小さい差し金で角度を出していると、だんだんとずれてしまうので大きくしたものを作るのだそうです。頭を使えば作業も断然楽に、かつ正確になるんですね! 

■基礎部分の掘り下げ

 この作業は相当な重労働でした。しかも上に張ってある糸に沿って掘らなければならない、重要な作業です。写真にあるように、みんなで力を合わせて、シャベルを使って掘り下げていったのですが、木の根っこに当たってなかなか掘れなかったり、掘りすぎてしまったり・・・。でも、基礎の基礎がしっかりしていなければすべてが台無し。時間をかけて作業を進めました。 

■垂木受け刻み

 のみで垂木受けを刻んでいく作業の様子です。みんな真剣に作業中・・・「あー!」という声がちらほら。斜めに刻みを入れるはずがうっかり全部・・・。 

■棟上

ここからはどんどん小屋の全体が見えてきます。自分たちが刻んだ材が小屋の一部となり、組み合わさり、支えあって建っていくのを見るのは感動です。

屋根の上で釘うちの作業は、足場が確保しにくくて少し怖いけれど、普段経験することのない高さでの作業は、なんだかわくわくもしてしまいます。

朝11時から作業を始めて4時間以上。屋根の上にルーフィングをしたら、、とうとう今月の作業完了です!!

 

今回の作業、始まる前に臼井さんや小杉さんがいろいろと準備をしてくださっていたそうです。順調に進んだのもそれがあってのことなんですね。本当にありがとうございました。

また、現職の大工さんである、小杉さんにお話しを聞きながら、作業のお手本を見せていただきながら実習できたため、とても勉強になりました。まだまだ理解不足なところもありますが、今までまったくと言っていいほど知らなかった家の構造について学ぶことが出来、自分の家の柱や梁の奥の見えない部分はどうなっているのかなと想像しています。

4.建築実習(説明不可能なので写真をご覧あれ)

ホットチキンハウス、さらなる進化を遂げる!

 

 

 

やぎ部屋を作り、メロディ嬢も嫁入り前に、にわとりと同棲することになりました。もちろん育苗部分はちゃんとあります。2階建ての上の部分は、にわとりとやぎの体温で、人間が冬でも野外で過ごせるような構造になっています。というのは、うそでして、やぎやにわとりの飼料置き場になります。

ヒトコト:電動カッターで木を切るのは快感!家って案外かんたんに作れるのかも、、、と大勘違いしてしまうくらい、勢いよく、みんなで作ってしまいました。来月には完成してしまうのではないかというスピードでした。

 

<建築実習  ホットチキンハウス>


鶏小屋       ガラス屋根、ガラス窓、ドア、巣箱と卵をとる窓

ヤギ小屋      遊び場の増築、首を出せるドア

飼料置き場     壁、はしご 

私がお休みしていた1ヵ月半の間に、みんなが古くからの大工さんのようにてきぱき心得て働いているのにはびっくりした。柱の設計だけで目を白黒させていた仲間たちが、けんさんの注文をすぐ飲み込んで作っていくのにはほんとうにびっくり。それも、みんなに任せていざと言うときは必要なフォロ-をしてくれる、臼井さんの実力に負うところ大。

1 ヤギのサークル作り 束石柱をたて桁を載せて垂木部分を刻み野地板を打ち波トタンをはる  やっさん 稲子ちゃん

ヤッサンの落ち着いた安定感と稲子ちゃんの内助の功 もう増築はバッチリですね。
これに床と側壁を張れば立派な家ですね。

 

   

 

2温室部分のガラス屋根 寸法を計り切断 コーキングで接着 かよさん:美鈴:

4ミリ厚のがらすを上手に切って部材をそろえましたね。もうこーキングも固まってしっかりしたガラス屋根になっています。

   

     

3ヤギ小屋の ドアー 鶏小屋のドアーづくり あっちゃん:めぐみさん:

建具屋さんができてしまうのも凄いですね。蝶番の付け方戸あたりなどプロも顔負けです。

 

  

4 温室部分のガラス取付 えみちゃん:エミュウ

西側は固定に東側は取り外しができるように工夫して完成 廃棄物のペアーガラスが役立ちました。

5 壁面の板張り 詩さん 美鈴:

詩さん温室部分の三角形はなかなか難しかったですね。美鈴さんかっこいいですね。

      
  

6 産卵場作り 梅さん

芸術的な
産卵場ができました。いやはや素晴らしい 取り出し口は引き戸になっています。建具屋さんも顔負けですよ。

   

 7 はしごづくり 美鈴:かよさん

   はしご作りはあっという間でした。子供達が登ったり降りたりして終日遊んでいました。うれしかったのでしょう。

  

8 窓作り えみちゃん:エミュー  

鶏小屋の固定の窓作り 無料のペアーガラスに窓枠を付けました。
鶏小屋に取りつけましたよ。鶏小屋にペアーガラスの窓ですよ。断熱もOKですね。省エネ住宅 全てペアーガラスの鶏小屋なんて信州にはないですよ。

みんなで記念撮影 満足げな表情を見てください。

 

翌日ヤッサンと森谷さん私で細部の仕上げ 戸当たり みきり 窓付け ドアーの取っ手などを付けて細部も完成 
  素晴らしいできばえです。

 

 

■建築実習 ルーフトップガーデンづくり&仕上げ

朝食後は、いよいよ「ホットチキンハウス!?」のルーフトップガーデンづくりと仕上げ。ルーフトップガーデン班とペンキ塗り班に分かれて作業を進める。

ビニールをしいて屋根の端に10センチ角の鉄板の角材を止める。

     

この屋根に土をのせる。

一輪車で土を運びバケツにロープを結んで引き上げる

ルーフトップガーデン班は更に土運び隊と土盛り隊に分かれて作業。土運び隊はシャロムの畑から一輪運搬車(通称:ネコ)で土を運ぶ。重〜い土を載せて一輪車で運ぶのは、結構、至難の業らしいが、寒いこの季節、身体を温めるためにいいらしく、実は人気の作業となった。屋根上で土盛り隊となったのは、我らが隠れ師匠のやっさんとシブカズの友人 田中さん。ロープにつなげた2つのバケツを井戸汲みの要領?でバケツリレーしていく。そんなに大きくはない(4,5人くらいの人が寝れるくらい???)の広さの屋根だけど、思ったよりもたくさんの土が必要でした。ネコ車でどのくらい運んだんだろうね。

 

ほぼ土が乗って春の発芽を待つ。畑の土だったら問題なく草が生える。
草屋根には乾燥に強い草 すべりひゆ等が適している

 

一方のペンキ塗り班。といっても塗っていたのは防腐剤塗料。こちらは汗はかかぬがシンナーの香りとの戦い。気持ちよくなる前に適宜お休みが必要でした。何も塗らない木そのものの風合いも好きだけど、木を腐らせないことは木材を長く使うこと。すなわち限りある木材資源を有効利用すること。少し薄化粧した感じの「ホットチキンハウス!?」もなかなかの見映えでした。

そして作業することどのくらいなんでしょう?ホントに信じられないくらいの早さで完成。この裏では、臼井さん、梅さん、やっさん達が、見えないところで色んな準備や対応をしてくれていたからなんですよね。ありがとうございました。

と、そういえば、「ホットチキンハウス!?」ではなくって、名前、何になったんだっけ???

 

 

最後にメモリアルのサインをして完成 空き缶でエサ箱も作られました。