パーマカルチャー塾2012
6月23日(土)レポート  作成:わだひでみつ

6月のパーマカルチャー塾1日目は、いつもと場所が変わり松本市波田にある『自然農法センター』へ集合!
『自然農法センター』は、自然農法の技術確立、普及を目指して、試験研究、教育研修、国内外への普及活動に取り組んでいる施設(HPより)です。
http://www.infrc.or.jp/
今回は休日にも関わらず、特別に圃場を見せて頂くことになりました。
まさに私たちが今取り組んでいる「シードバンプロジェクト」に直結するテーマだけに、モチベーションも上がります!

現地へ到着するとと今回案内をして下さる研究員の中川原さんが温かく笑顔で迎えて下さり、
しかもお茶の用意までして下さっていて感激☆
センターの研究の貴重さが国にも認められ、公益財団法人に移行したお話を伺ってから、さっそく圃場へ。



圃場の草や野菜達は整然と並んで、力強く、たくましく育っているのが見てすぐ分かりました。
ここの土地は以前は何もない砂漠のような”やせ地”だったそう。
土質も水を保てない黒い軽い土だったそうですが、全面に牧草を撒き、ミミズ等の生き物を集め、時間をかけて土を良い状態にしていったそうです。

ここでの取り組みの目的について、
野菜はもともと(自然の中のの)植物から生まれたものだから、形の良さを求めたり、収量にこだわるような「ニンゲンの為の育種」ではなく、
「自然のしくみの中に上手くいれてやる=元の状態に戻してやることが大事。」と言われ、
そして、「それが意外と簡単だ(笑)」と仰っていました。
つまり、普通の育種はニンゲンの都合によって、野菜達の劣勢遺伝子を引き出そうとする為、大変な手間と時間がかかるのですが、
自然農法センターでの育種では、野菜本来のもっている特性(種としての強さ)をのばしてやる為、時間も掛からずに済むというのです。
※普通の育種だと7世代ほど掛かるが、自然農法では3世代ほどで出来るそうです。

  

又、お話の中で何度もキーワードとして出てきたのが「根性」☆
東洋医学ではニンゲンの脳を「天根」といい、植物のそれにあたる部分=根っこのことを「地根」というそうです。
ともに、”ストレスの影響を受けやすい部分”であり、”目に見えない部分が大事”という真理ともつながるそうです。
※以降、「根性」という言葉が、10期生の中であっという間に流行りになっていきます(笑)。

現代の科学的研究でも、根の研究はあまり進んでいないんだそうですが、
自然界では、「根の強いものが生き残るようになっている。」ということです。
葉っぱや実などの地上部が良く育つ条件と、地下部の根が育つ条件は違うそうで、
「種の保存」を目的としているゼンターとしては「根」が特に大事になってくるそうです。
「目に見えている部分は分かり易いが、目に見えない部分=根気や根性が大事。子育てと一緒です。」とのお話に一同納得☆

このように中川原さんのお話は、農法のことだけにとどまらず、人生訓や哲学にも通ずるところが沢山あり、大変興味深いお話ばかりでした。

ちなみに、ミミズの糞等で肥えてる土は表層の5〜10cm程度で良く、その下の土は痩せていたほうが根が良く育つそうです。
ここでも、”耕さないこと”が大事ということが分かります。

次にトマトの話を伺いながら、オススメの育苗法「ひだまり育苗」「ペット栽培」について教わりました。
「ひだまり育苗」とは、日中は温かい屋外に栽培ポットを出してやり、夜間はニンゲンと同じ屋内に入れて苗を育てる方法。
「ペット栽培」も同じく、冬は屋内で一緒に過ごし → 春は屋外 → 秋に種採りをして → 冬また一緒に屋内で過ごす栽培法のこと。
”人間の好む環境は野菜の好む環境である”ので、苗と寝食を共にして可愛がってやることで、良い苗が出来るそうです☆
冬の寒さも気温が5℃以下にならなければ大丈夫とのこと。寝室で一緒に寝てやるのが一番だとか(笑)。
その際、ポットに入れてやる土は、植えてやる畑の土を使ってやるのが良くそうすると根の固いしっかりした苗になり、
別に用意した肥料が入ったような床土だと、括着するまでに一度変色する等、スムーズにいかないそうです。

枯れそうになっている苗を指して「都会しか知らない子が、急に野に出て弱ってるんだわ。」とのお話に「オレのこと?」とドキッ…。
でも「まあ、そのうち元気になりますよ。」と言って貰えて救われました(笑)。

又、脇芽を葉っぱ一枚残した先で摘んでやることを教わりました。元から取らずに葉を残してやることで、その分根も広く張るそうです。
それも「牛を放牧に出してやるのと同じ。」だそうです☆

トマトは本来ミニトマトのように小さいものの方がストレスが少なく、ニンゲンの都合で大玉の品種等が出来ていったそうです。
ここでは中玉の少し大きめの品種を育てていて、「トマトが自分達で選んだ品種(自然に残ったもの)を、スカウトしてあげるだけ。」とのこと。
一番目の花芽は摘んだ方がいいですか?の質問には、「残しておいても大丈夫。多ければ3〜4花にして。」とのこと。
雨除けは9月いっぱいまでで良いそうです。
今から育てるのであれば、ブラジルミニという、関東なら6月に直播きして1月位まで採れる品種もあるらしい。夏よりも秋が美味しいそうです。

その後、ひだまり育苗で育てたピーマンやメロン、キュウリを見学。
間引きは基本的に葉が一番上に出ているものを残す。
キュウリやトマトなど、葉が茂って陰が出来るものは虫が集まり易く、土が良く肥える。
2年くらいで自然農法に適した土を作るのも可能だそうですが、あまり肥え過ぎるとかえって野菜の”根性”がなくなるので、
今度は麦やマメなどを作って、刈ったものを畑から別の場所に持ち出して調整してやるのだそうです。
ん〜、やっぱりその辺は奥が深そうです・・・。
ちなみに1年目に生やす牧草はオーチャードグラスやクローバーなどの永年草が適しているそうです。
普通は嫌がられる芝草ですが、ミミズや虫やモグラが集まります。

そして、次に見学したナスとピーマンの姿がまた衝撃的でした!!
5cm四方くらいの範囲に無数の苗が密集しているのです!
(少なくとも私は)こんな芽の出方は初めて見ました。



しかし、理由を聞けば至極納得。ナスやピーマンの実を、あるがままの姿で土に並べて埋めただけなのだそうです。
つまり、その密集した中で自然淘汰が繰り返され、強い種がきちんと残るのだそうです。
集団(一つの実の中)での競争があり、集団と集団の競争があり・・・。
また、育ちのスピードがそれぞれ違う事で、遅霜などがきた場合も、全滅はせずに、残る種が確保出来るそうです。
そして、その生き残った中から良さそうな種を選び今度はニンゲンが食べるのに適したものになるように育てていきます。
根の張りの良いものを選ぶコツは
@枝ぶりA長年のカンB目と目が合ったもの(笑)だそうです。
育てる人の気持ちが野菜の遺伝子にも伝わり、いつも望んだ通りの品種がきちんと出来るそうです。
極意は「人がブレちゃいけない。」!

ピーマンやカラーピーマンを埋める場合、10月中旬に霜が降りてから埋めると、4月下旬のサクラやモモの開花の時期に芽が出るそうです。

ここでも「将来、肥料など何もなくても農業が出来るようにしたい!」と
力強く”夢”を語られている中川原さんの姿に、私は感動しっぱなしでした!

この畑のミミズの糞で肥えた土は大変地力があり、両手盛り1つの土でキュウリが3つ育つとか。
昔はアワやキビなど雑穀のタネを、そういう土に混ぜて播種し育てたそうです。
又、ここの土ではタマネギ・ホウレン草・セロリ等は育ちにくいそうで、「あきらめている。」と仰っていました。
他にEM菌を使った試験等もしているそうです。
ちなみに、モグラやネズミの存在については「仲良くしたらいい。」「あきらめたら、ひどいイタズラはしなくなった。」と。



続いて、網で覆われた種採り用の小松菜のハウスを見学。
ハチの侵入を防ぎ、交雑を防ぎます。販売用のF!種を作っているところだそうです。
隣のトマトのハウスでは、受粉用に雄しべに赤い印を付けてありました。

最後に中河原さんの、実践コーナー!!
愛用の農具の使い方を実際に見せて頂きました!

 

(写真左から、小鎌、しょくりん鎌、大鎌、たち鎌)
どれも丁寧にタオルで包んで大事にされていて、刃も日本刀のように輝いています!
それもそのはず!なんと、15分くらい使っては都度研ぎ石で研いでいるそうです!一同驚愕っ!!
立ったまま草を刈れる大鎌の実演では、中河原さんがやると簡単そうに見えるものの、
塾生がやるとなかなか上手くいかず。
腹筋や体幹の筋肉を上手く使うのがコツのようで、「最近ますます元気になってきた。」と笑っておられました。
「腹筋がつくから、腰のシェイプアップに良いよ。」と言うと、今度は女性陣が興味深々☆☆
これで1畝、12〜13分であっという間に刈ってしまうそうです。
草を刈る高さについては、”トノサマガエルを傷つけない程度”とのこと☆ステキです☆

大鎌などの購入先:樺キ谷川熊吉商店さん
http://www.hasekuma.co.jp/

中澤刃物製作所(松本の鍛冶屋さん)
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/kurasi/sigoto/tokusan/notedproducts2.html

帰り道…
一般生産用の畑も見学させて頂きました。
実際の出荷に際しての栽培技術を研究している場所です。
化学肥料と有機肥料と無肥料の場合の違いを比較したり、
ぼかしや油カス、EM菌で発酵させた肥料なども試すそうです。
やはり、肥料は何にせよ、あげ過ぎると虫が寄ってきてしまうそうです。

 

ここではキャベツを見ましたが、
根を張るのに力を使ったものは固く、そうでないものは甘くなるそうです。
キャベツ本来の性質と、ニンゲンが好む性質は必ずしも一致はしませんが、
中河原さんはキャベツに「幸せか?」と聞くと言います。

その他、奥にはトマトやメロンと並んでエンバクやクリムゾンクローバーが植えられており、
アブラムシやセンチュウ除けになっているそうです。
大麦やライ麦などもありました。

  

センターへ帰ると…
集合した時には気付かなかったのですが、側溝にレタスが沢山生えていることにびっくり!
皆で「ど根性レタスだ!」と大喜び!
「ど根性ダイコンもあるよ!」と見せてくれたのは、
駐車場の裏手にアスファルトを砕いて立派に育ったダイコン!!
「こりゃ〜ど根性だ〜!!」と皆益々大盛り上がりでした!!

  

晴天にも恵まれ(毎年晴れているそうですが、今年は特に良い気候だった☆)、
学びの多い見学会になりました。
案内して頂いた中川原さん、本当にありがとうございました!!

※自然農法センターでは、不定期で野菜の直売もしているそうです。
同行していた妻は、その話に異常にくいついておりました(笑)。


さて、シャンティクティへ帰り・・・、
私とマリモちゃんはKENJIさんに教わって、庭のジューンベリーやユスラウメをつまみ食い☆
(あ、バラしちゃった…。)
お風呂組が帰って来て、待ちに待った夕食タイム!!!

本日のメニューは
@フィリピン風野菜のアドボー(甘酸っぱい煮物)
 ・黒胡椒をつぶして、ローリエ・ニンニクと炒めて煮る。あとは酢と黒砂糖と醤油で味付け。ソースのような味でご飯がすすむ一品。
Aタイ風春雨と竹の子の炒め煮
 ・タミコさんが密輸入した(?)レモングラスが細かく刻んで入っていて、風味が絶品!で、超大好評っ!
  タイ・ミャンマーの伝統料理で、今回は肉の代わりに竹の子を使い、えび味噌の代わりに豆味噌を最初に炒めているのが隠し味になっているそうです。
B塩豆腐
 ・豆腐と塩とごま油だけのシンプルな料理。でも、これが皆一番大好き☆☆あっという間に皿がはけていきました(笑)。
Cタイ風ひらたけと岩海苔のスープ
 ・私、これムッチャ美味しかったっす!優し〜味で、海を泳いでいるような、幸せな気持ちになる味でした☆
Dスリランカ風デザート
 ・ココナッツファインを黒蜜に漬けて吸わせ、生地で巻いたもの。生地はシンプルな地粉+塩+水だけ。焼いてすぐ巻けばくっつくそう。
  ロールしたものを今回は2cm程度に切って頂きましたが、本来はニョロ〜っと長い状態で食べるものらしいです。次回は是非それを頂きたいっ!!

 

食事の最初に、5分間の”食事瞑想”を行いました。
5分間、口の中の味や食感を集中して味わう瞑想法です。
同席してくれたポールさんからのアドバイス:
呼吸を感じて…味を感じて…あまり考えない…体リラックス…あと、エンジョイ☆

一同無言でモグモグ・・・しーーん・・・

タミコさんが合図を鳴らしてくれるまで集中して味わいます。
こんなに5分って長かったっけ?と思うくらい。
皆の感想:沢山噛むから沢山食べられない。ゆっくり食べると長く感じる。お腹いっぱいになる。いろんな味に気付く。etc

こういう瞑想もあるんだなぁ、と楽しみました☆


さあ、いよいよ宿題発表タイム!!
皆が調べてきた『日本のシステムデザイン』について
「エネルギー」と「有機物」と「水」のテーマ別にそれぞれが調べてきた情報&想いをシェアします。

最初にテーマごとに3〜4人の小グループに別れシェア。
次に小グループから一人ずつ集まり、全てのテーマが混ざり合う6〜7人のグループでシェアをしました。
※私が参加したグループの話と手元に貰えた資料の情報を中心にレポートします。

   

「エネルギー」
・日本は世界で5位のエネルギー消費国であるが、資源の96%は輸入しており、自給率は4%。
・エネルギーの内訳:原子力27%、石炭27%、ガス22%、石油13%、水力他11%、
・採掘寿命は石油63年、石炭119年、ウラン69年。今後再びオイルショックが起きる可能性もある。
・世界各国ではオイルショックを機に「再生可能エネルギーへシフトした国」と「原発推進になった国」とに分かれる。
・ウラン採掘が先住民(オーストラリア・カナダ)の生活や土地を奪っている。
・日本で唯一、自然エネルギーを地産地消し、発送電分離をしているのが、降水量日本一の屋久島である。
 水力発電を持つ会社が配電組合を通し、50年前から島民に電気を配っている。
・今後は地域に根ざしたエネルギーの自給自足が出来るようになっていく必要がある。
・太陽光発電や小水力発電、地熱発電に期待が出来る。
・なるべくエネルギーを消費しないような生活スタイルへシフトする。

「有機物」
・日本は国土の68%が森林だが、木材の自給率は26%。(1960年以前は90%あった)。
・輸入先はアメリカ、マレーシア、インドネシア、ロシアなど。
・海外から「自国の木を温存し海外の木を買っている。」との批判も。
・日本の森林4割がスギやヒノキ等の人工林。戦後植林されたが、輸入材の方が安くなり林業が衰退。
 (中間業者が間に入る為、値上がりしているケースも多いとか。)
 間伐などに手が回らず、森林が益々荒れていく。花粉症の原因とも言われている。
・間伐材を利用できるペレットに助成金があるらしい。
☆原村で「棒の木プロジェクト@八ヶ岳ファーム」を始める。原村に昔からあった木で、落ち葉が農業にも活用できる。
 挿し木で植林をしていく活動!!皆で応援していこう!!
・食品についても自給率が低い。多くを輸入に頼っている。
・日本は一人当たりのフードマイレージ(輸入の際のエネルギーコスト)が世界一。

「水」
・地球で人間が使用できる量は水分全体の0.0001%。
・日本は降水量は多いが、洪水等に多くが流れ有効活用出来ていない。
・昔の日本であれば、「里山→竹林→防風林→自宅→畑→田んぼ」というように無駄なく利用して循環するデザインが出来ていた。
・”仮想水(ヴァーチャルウォーター)”とは、農畜産物の生産に要する水コストのこと。
 日本は多くの仮想水を輸入しており、特に牛肉1sに対し水3.6tが必要で、アメリカ・オーストラリアから多くの水を輸入していることになる。
・シンガポールのニュープラントウォーター(雑用水処理施設)にも注目。
・都市部での水の循環も考えていかなければいけない。
・雨水利用、井戸の復活、排水の再利用なども大事。防災にも役立つ。
・水を汚さない生活をしよう!
・安曇野でも水位の低下が心配されている。田んぼの水の減少が原因とされているが、飲用水としての地下水の汲み上げ過ぎも心配。
・安曇野三郷地区で産業廃棄物処理施設が稼働し、水質汚染が心配されている。裁判も行っており、カンパを募る。
・海外の投資家が日本の水(土地)を買う動きもある。(世界では大手水企業が利権を握っている。)


【総括・感想】
「1グループ」
・どのテーマも資源の奪い合いになってしまっている。原住民や貧しい人達の生活を奪っている。
・資源は日本にも充分あるのに…大量生産大量消費がおかしくしている。
・全てがお金の為になってしまっているのでは…?
・昔の生活を”流行り”に。都会的な生活を”古いもの”にしていこう。
・東京へ戻ると都会的な感覚に戻ってしまう。自然と暮らす感覚を少しずつ戻していきたい。
・今回学んだことを分かり易く絵本にして人に伝えたい!

「2グループ」(ひーこ)
・世の中のシステムを見直さなきゃいけない。
・大手メディアの影響は強いが、正しい情報を広く伝えていきたい。
(蛇足:この日の前日、首相官邸で反原発の4万人デモがありましたが、主要メディアでは全く扱われていませんでした。)

「3グループ」(ぶっちー)
・日本は自給率が低い。他の国のお陰で成り立っている。
・自給率が高い村もあるらしい。そういう所をモデルにしていったら良い。

 

皆がそれぞれ日本の現状を勉強してみて、改めてPC塾で学んでいる内容と
これから自分達がやりたいと思う事がリンクしていることを再確認出来た気がしました!

そして梅崎さんから、今回の宿題は・・・なし!
みんな、相当「ホッ」としてたね(笑)☆

しかし、その代わりに『卒業制作』の発表がっ!!

『パーマカルチャー的生活を送る為のツール(道具)』制作に決まりました(?)!!

なかなか難しいテーマだけど、すっごく面白いアイディアが生まれそうで
今からワクワクします☆☆


…こうして1日目が終わり、恒例のフリートークへ。

と、思いきや、
数名から「TOMO君の発表がスゴかったから、皆で続きが聞きたいっ!」との声が。
急遽、TOMO君のエネルギーに関する発表を皆で聞くことに☆
アイスランドのエネルギー事情やデンマークの税金・社会保障のことなど、
詳し〜く情報を良く調べていて、とっても勉強になりました!
でも、一番面白かったのは、資料を持つのを手伝ってくれたタンちゃんの名アシスタントぶりが、
まるで”良く出来た教育バラエティ番組”のようで一同大爆笑っ!!

そんなこんなで、また夜は楽しく更けていくのでありました☆

☆おしまい☆


2012624日 (日) 記録:小久保裕史(ひーこ)

630よりヨガ。新緑のなか朝日を浴びながらヨガ。気持よし。

700農実習

まずは、玉ねぎの収穫。玉ねぎの収穫期は茎の根元から折れます。畑全体の2/3倒れたら収穫時期です。

収穫は晴れた日がよいです。半日乾かして、風投資のよいところにつるして保管します。

9月に種をまき、11月に苗を植えます。

大きい苗で越冬させるととうがたつことが多いです。とうがたつと食べられるけど、中に固い芯ができます。

倒れたものを休ませ、秋にまた植えると花が咲き種をつけます。

種とり用の玉ねぎの選び方。

大きさではなく玉ねぎの健康に育っているか虫に食われていないか、形がよいかなどがポイント。すべて同じようなものではなく違うものを選ぶとよいです。

新たまねぎは保存がききません。特徴としてはみずみずしくやわらかい味。葉っぱもおいしいです。

葉っぱが倒れる前の少し若いときに収穫するのが新玉ねぎです。

えんどうの収穫

片手でとらないで丁寧にとります。

グリンピースとしても食べられますが、グリンピース用の品種があります

カキチシャの収穫

外から葉っぱをとります。葉っぱを少しのこすとまた内側から新しい葉っぱがでてきて何度も食べられます。(8月ごろまで)

サニーレタスの収穫

サニーレタスは株から収穫します。

少し葉っぱを残すと脇から葉っぱが出てきます。

キクイモの葉の収穫

この時期は葉っぱを収穫します。芋は秋ごろより収穫です。

かぼちゃのつるの誘導。

行きたい方向につるを誘導します。

先月植えたモチキビ、タカキビの間引き。

晴天のなか植えかえると乾燥して根が傷むので、午後3時過ぎたころがよいです。曇りや、雨の時は午前からでも大丈夫。土が乾いていたら水をまいて湿らせてから間引きや移植をします。

30cmに10本くらいに間引きます。雑穀は強いので間引いたものは再度植えても大丈夫!

大豆の種まき

かっこうが鳴いたらまく時期です。6月頃。田んぼの畦にまく方法もあります。水を好みます。

2粒まき。間引かなくて大丈夫です。(2本立て)

豆が腐ってしまうので、土をかぶせた後あまり押さえなくて大丈夫です。

晩生の大豆は大きくなるので、間隔は大きくします。

畝間7080cm

株間50cm

小豆の種まき

今回まく種は紅白の花嫁小豆。小豆はまく時期は7月に入ってからまきます。

今回は3粒ずつまきました。

畝間50cm

株間4050cm

人参の種まき。特に人参は発芽率が悪いので多めにまきます。今回はばらまきで種をまきます。

ばらまきの手順

@    鍬で表土、草を削ります。削ったものはその都度脇によけながら。

A鍬を土に入れ根を切ります。耕すのではなくさして抜くだけです。この時は前に進みます。

B後づさりながら鍬を前後動かし平らにならします。

C鎮圧します。鎮圧すると水が上がってきます。(毛細管現象)

D種をまきます。指と指の間から種をまきます。以外に難しい。一往復し均等にまきます。

E鎌の背でたたきます。

F鎮圧。人参ダンス。みんなでダンス。粘土質の土で雨がで濡れている場合は草をひいてからダンス。

G草を乗せます。今回はもみ殻を使用しました。(草のほうが湿気をたもってくれます)

 

サトイモの土をかぶせる

4月に植えた里いもの土をかぶせる作業。

種いもの上に親芋ができ、親芋の周りに小いも、孫いもが出来てきます。

葉が隠れない程度に土をかぶせましょう。

  

にんにくの収穫

最初に、にんにくの芽をとります。(実が大きくならないため)

ちなみににんにくは実ではなくて球根ですね。(・・・揚げ足取り?()

それから、にんにくの根っこをつけたまま、丸ごとにんにくを揚げて食べるとおいしいと、ちひろちゃんが教えてくれました!

塾では収穫の時に芽を取りましたが、本当はもっと早いうちにとっておきます。

根は切って保存。根を切った方が乾きやすいため根は切って保存します。

 

各グループの畑作業。

ブランチ

<メニュー>

コリンキー入りのサラダ

インドでは定番カリフラワーの入りのアルゴピ(アル→ジャガイモ、ゴピ→カリフラワー)

まりもちゃんの大根葉を使用したクミンシード炒め

コロッケ〜ヨルダン風〜朝でもヨルダンみたいな〜

玄米、大麦、トマトのスープ。大麦は2日かけて茹でました。

収穫したてのえんどう

キクイモの葉っぱペーストカレー風味

キクイモの葉っぱペーストカレー風味(ともこさん)

作り方

@マスタードシードとクミンシードをフライパンで炒めます

A香りがでたらにんにくとしょうがを入れます。

Bターメリックとコリアンダーパウダーを入れます。

Cミックススパイスまたはとうがらしだけでも大丈夫。

D塩で味を調えます

Eゆでたキクイモの葉をミキサーにかけ上記をまぜできあがり(^−^)/

 

建築実習前に10期生全員で記念撮影。みんないい顔しているね〜

 

センターポールが建って雨よけのシートが張られています。今日の作業の説明

外部柱の皮むき作業 現地にあったカラマツとアカシアを柱にすることにしました。
桁も丸太で作るので皮むきをしました。

アースバックに有刺鉄線を置いてアースバックを重ねます。

アースバックに入れる土は現地の土を入れていきます。
もう1段で天場になるのでレベルで高さをみて調整

室部分 土に4分の1くらいセメントを入れて練ったものをアースバックに詰めます。
V字形にしてアーチ部分を積んでいきます。鉄筋も3本斜めに入れました。
最後に水をかけて完了です。

畳を3分の1に切たものを現場に運びます。
鉄筋を入れて基礎部分をブレのないようにします。

畳のござをはがし3分の1に切断 台形に切っていきます。

藁くずとほこりが出て大変な作業です。
丸のこで挑戦しましたがうまく切れず畳み用のジグソーで切っています。

アースバックから湿気があがらないようにアスファルトルーフィングを張って畳を重ねていきます。

畳は5寸釘で止めていきました。

皮むき作業も順調に進んでいます。

入り口の型枠をセンターポールと固定してよろびをみて固定

だいぶ積み上がってきました。

お疲れ様でした。これで地ならしをして外部柱の基礎作り 刻みをすませれば登り張り桁 垂木を張ることができます。

この2日の振り返り

 土曜日の自然農研究センターにいったのが遠い昔のように感じるほど内容の濃いあっという間の2日間でしたね。日差しが強く、真夏って錯覚ほど暑いなかみんなで協力しながら楽しく声をだしたり踊ったりしながら学べましたね〜 また来月もよろしくお願いします!