パーマカルチャー塾10月23日

10月23日(土)晴れ

久しぶりのフル参加の”月ねえ”こと朝見の初レポートです。

1:30シャンティクティに集合。

ただでさえ人数少ない第8期ですが、今月は、仕事で来れない、やっちゃん、ゆきちゃん、ゆうすけ、結婚式でお休みのゆかちゃん、直前に体調を壊して急遽お休みのケイさん、同じく体調不良で遅刻の桂ちゃん、仕事で明日から参加のすみちゃんと・・何と7人も欠席で、さびしい10月のパーカル塾スタートです。

まずは、建築実習。

健さんが毎日頑張って作っているロケットストーブ型ペチカを横目に、私達は、ツナギを着て、モルタルを塗ります。

ラスカルという、何だか可愛い名称のモルタル材は、砂とセメントが既に混ざてある、便利な材料です。

これに、水を加えてネリネリすれば、私達初心者にも、簡単にモルタルが出来上がります。

それぞれ、バケツにモルタルを入れ、コテ板とコテを持って足場に上がって塗って行きます。

4つの隅っこ’(角)がむずかしい。隣でボトボト、モルタルが落ちる音がする。いっちゃんだ!杉山棟梁も「いっちゃん大胆やなぁ。」と何度もヘルプに見回りに来る(笑)

こういう作業は性格が出ます。でも楽しい。棟梁でさえ”腱鞘炎”になったように、普段使い慣れない筋肉をかなり使った。

作業途中でウッキー&ちゃやかが合流。モルタル塗り班で大きな面塗りで頑張るちゃやか。

約3時間のモルタル塗りと天井の断熱材を入れ天井板を打って行く作業を終え、温泉に、出発。

いつもの露天風呂がすでに暗くなってる。

日が短くなったなぁ。

落ち葉がブランコの下を埋めています。秋の風情です。

パーマカルチャー建築実習 ガーデンハウス作り

ガーデンハウス 今日はモルタルの壁塗り みんなでつなぎに着替えて記念写真
モルタルを練って塗り方の説明 コテ板にモルタルを取ってコテにのせます。




ラス編みにモルタルを塗っていきます。足場を作って塗っていきます。
端はマスキングテープを貼って養生しています。 



塗り終わった後 腰の強い刷毛でチリ掃除 水を切って刷毛できれいにしていきます。



モルタル塗り完成 次回はこれに珪藻土を塗る予定です。
大工仕事は天井張り つきねえから戴いたヘンプの断熱材を入れて張っていきます。
完成した天井 来月壁塗りと温室を作れば完成です。

お風呂から戻り、今回は夕食のお勉強。

藤田正弘さんの「快医学」の講義です。

ここから、桂ちゃんも合流。(体調がよくないのでしんどそうである/気をつけて!)

今年は、「操体法実習」は翌朝なので、この時間はヒロさんのお話のみを聞きました。

ヒロさんは長坂で快医学療法と操体法で治療や、勉強会などをひらいています。

小淵沢/身曾艤神岐神社の神主もされている。

のっけからどんな興味深い話が伺えるやら興味津々です。

 

快医学もその主となる操体法の基本は「気持ちのいい方向に動く(痛くない方向)ことによりカラダが治る」。

快医学の基本理念は「嘘まぎれのない快方向へのたゆまぬ全身運動」・・・ちょっとむずかしい。

「同時相関相補性」・・・やっぱりむずかしい。

要は、自分のカラダに「どちらが具合がいいか?悪いか?」を聞けばいい・・ということらしい。

ヒロさんの話は、おしっこ(飲尿)療法論争や、彼がこれから重要視していくであろう「カタカムナ」の話とどんどん広がっていく。

とても一時間で聞ける(理解できる)範囲ではないかも・・・苦笑

私達8期生は、なぜか、医療関係のヒトが多い。

医者、薬剤師、カイロ治療師、鍼灸治療師、etc,,,,

 終盤、その医学班から質問がヒロさんにとぶ。

<いっちゃんのQ>どこが痛いか悪いか分からない人への対応は?

<ヒロさんのA>本人が(自分が)よくなりたい!と言う気持ちを持っているか?自分が置かれている状況を改善したいと思っているか?そういう人が前提。

今の人は、どちらかが病気の親子として、親と子がその病気と、双方に向き合えない。すぐに医者に頼り、依存し、任せてしまう。それでは本当の解決にならない。自分で決断し、自分でやれることを自分自身で見極めれるようにならなければいけない。

 次に・・・

<なぎちゃんのQ>自分のところに治療に来る人の中に”自分でどちらが気持ちがいいのかわからない人・・自分で判断できない人が多い”けどヒロさんは、そういうヒトが来たらどうしているの?

<月ねえからなぎちゃんにQ>なぎちゃんはどうしているの?

<なぎちゃんのA>判断できない人には、自分が決めてあげている。

<ヒロさんのA>それは絶対できない。決して自分は言わない。あくまでも本人に答えを出してもらう。肝臓をやんでいる人は依存が強いからね・・・触ってあげて思い起こさせるなどしてあげる。操体治療は両方(やる人もやってもらう人も)がよくならなければならない。それでないと真実ではないと思う。頭で判断することは原始での細胞レベルでの判断とは違う。

次に・・・

<ちゃやかからのQ>玄米に関して、良い悪いの色んな情報があるが、自分はおいしく食べれるなら良し!と思い食べているがどうですか?

<ヒロさんのA>病気をしてるということは「混乱してるということ」なので、「要求が何なのか?」をまず自分に聞くこと。絶えず判断力を持つ。「これでいいんだ」と思い込まないこと。原始感覚にたどり着こう!僕らの細胞レベルに戻ろう!

 ここでヒロさんが今後、広めて行きたいと思ってる「カタカムナ」の話がふたたび。

カタカムナとは。。。「カタチあるものはカタチのないものの分身である」・・・わかったような・・やはりむずかしくってよくわからない。苦笑

お腹も減って、思考能力が激減して来た。

夕食時間を少しすぎたので、ここらで中締め。

お腹減った〜〜〜〜〜〜〜!!

待ちに待った民さんのごはん。

ハヤト瓜とマコモ茸の炒め物

タイ風の春雨とキャベツの炒め物

タイ風野菜のあんかけ

ガーダのスープ

ごはん

臼井家の筑前煮

リンゴのグラタン(デザート)

民さん

いつも美味しい食事をありがとうございます・

時間も少しずれ気味

20:30からは卒業制作のためのグループワークの時間です。

ですが、冒頭に報告した通り、欠席者の多い今回は人数も少なくてさびしい感じです。

せっかく来た桂ちゃんも夕食をいただかずに帰って行きました。ちなみに桂ちゃんの卒業制作は「種の風船」です。

もう一度グループを確認。

■パーカル24節気のカレンダー/いっちゃん、ああや、ケイさん(お休み)

■パーカル絵本/ちゃやか、すみちゃん(一日目はお休み)

■パーカルオリジナルTシャツ+モノ作り/なぎちゃん、ぽぽちゃん、ゆきちゃん(お休み)、ゆかちゃん(お休み)

■種の風船/桂ちゃん+ボランティアメンバー

■8期卒業アルバム製作/ウッキー、ざわさん、月ねえ

※やっちゃんとゆうすけは、まだ、どのグループワークに参加するのか表明していないですよ。

○カレンダー班は、見本のページを作って来て写真をピックアップすれば、けっこう進んでる感じでした。

○絵本班はちゃやかが一人でプラン練ってました。

Tシャツ班は、新たにリユーズの裏返しTシャツ案も出て一歩前進か?

○風船の桂ちゃん・・・消しゴムはんこを作るとか?作らないとか?

○アルバム班は、台割を24ページから20ページに減少。手書きや手張りで一ページずつ作ろうか?!と行ってたところに、健さんの「鶴の一声(一冊)」心地よい暮しのMacで製作した卒業アルバムを見せられて・・・。きれいだし、簡単だし。。。あれ?一気に決定→解決か?笑

来月は初の全員参加を目指しましょう!!

全員写真を撮るよ〜〜〜!!来ない人はお葬式写真みたいな囲みにしちゃうぞ〜!

もうすでに11月は前泊後泊をして卒業制作に挑む声が出ています。皆やる気ですね。

それより、11月は8期パーティーがあり、「一人一芸」の発表と、将来のビジョンのプレゼン発表が突然、詩さん、梅ちゃんから発表があり、卒業制作よりも頭が痛い!という声も多数。

泣いても笑ってもあと2ヶ月。有終の美を飾ろうではないか!!

 

レポーターby月ねえ(朝見りえ)

 


二日目。朝5時過ぎに起床。

夜のうちに、ちゃやかとウッキーが帰京したので、ホントに少ない人数でのスタートです。

5時半 日の出と大カエデ見学ツアー

シャンティクティの上の大峰高原に、日の出と大カエデを見に行きました。最初の予定では6時発だったのだけど、前夜「日の出を見るなら5時半出発!」とケンさんが言うので、早起きしました。みんなちゃんと起きて5時半に玄関でスタンバっていたのに、時間を過ぎていちばん最後に降りてきたのはケンさんでした〜!?

車で上に上がっていくと、目に入ってきたのは眼下に広がる雲海!ものすごく綺麗でした。残念ながら雲が多くて、日の出を見ることはできなかったけれど、この雲海を見ることができただけでも早起きした甲斐があったなあ。

大カエデは草原のまん中に、神々しくそびえたっていました。紅葉がところどころで始まっていて、赤や黄の葉っぱが綺麗〜!朝早くから、たくさんのカメラマンがこの風景目当てに来ていました。私たちも木の近くに行って記念写真。人がいると、この木の大きさ、見事さがよーくわかりますよね。

時間があればこの木のそばで、ぼーっとしていたかったなあ。

 

7時 操体法実習

成就院へ移動。

本堂をお借りして、昨日講義のあった「操体法」の実習です。

二人組になって、操体法をおこないました。

1.まず後ろから、左右の肩の位置や腰の位置、耳の位置などをみてみます。人によりますが、片側が上がっていたり下がっていたりします。

2.ひとりが仰向けになって、からだ(たとえば足)を左右や前後に動かし、どちらが動きやすいかを確認します。

3.息を大きく吸い、ゆっくり吐きながら動きやすい方にからだを動かします。
    その時パートナーに抵抗を与えてもらいます。

4.もう一度大きく息を吸って、一呼吸おき、からだの緊張感を味わったら、一気に息を吐いて脱力〜。

5.そのままで、息を吸って、ため息を吐きます。

6.その後、からだの変化を確認します。

実際にやってみると、からだが楽に動くようになりました。
ぽぽの場合、立ち上がってみると、地にしっかり足がついているような感じがありましたよ。
こういう体操で、健康維持ができるといいですね。

実習が終わって、成就院さんでお茶とキノコ(クリタケ、チャナメツムタケ)の煮つけ、お菓子をいただきました。
おいしかったです。ごちそうさまでした!

10時 成就院から移動。シャンティクティへ戻る。

10時半 ブランチ

ここから、すみちゃん合流〜。

この日のメニューは

・揚げ春巻きの中東風。松の実とホウレンソウ入り。

・豆とバルサミコのサラダ

・かぼちゃとキノコのフジッリ

・ドイツ風スープ

・ごはん

・パン

・黒豆きな粉のペースト

 

今日もおいしかったー!!ついつい食べ過ぎてしまいます。民さん、いつもありがとうございます!

 12時 農業実習

[グループの畑の手入れ]

・大根の間引きは、株間2030cm、筋間5060cmにするとよい。

・葉ものの間引き

・ピーマンは全部収穫して、片付け。葉っぱは葉とうがらしになるよ!

・トマトも収穫して、片付け。青いトマトはピクルスにするとおいしいし、スライスして天ぷらにしてもおいしいんだって。ナス科なので、おイモっぽくなるんだって。

 

 

[みんなの畑]

・さつまいもの収穫・・自然農的さつまいもの掘り方は、根元をさがして、おイモがあったらあたりをつけて、シャベルで掘る。掘った後の穴はきちんと埋め戻しましょう。

畑がやせているので、また草をたっぷりかけておいてやると、来年いい状態の畑になります。

おイモを保存しておきたいときは、ひとつひとつバラバラに離さないで、つながった状態で陰干しするとよいです。

さつまいもの葉柄を採りました。きんぴらにすると、ほのかにおイモの香りがあっておいしいんですよ〜。

 ・バラ蒔き菜っ葉の畑・・前回小松菜や青梗菜や春菊などの種をまぜて、蒔いてから草刈りしたところ。草はすっかり朽ちて、菜っ葉はしっかり芽を出していました。簡単だったのに、種の力って、すごいなー。

 

・落花生の収穫・・花が落ちて地面の中にマメができます。根っこの団粒菌が窒素を固定してくれる役割をします。

おやつに塩ゆでして食べました。手が止まらないおいしさです!

 

[苗植え・種まき]

・玉ねぎ・・株間15cm、筋間20cm。大きくなったところを想定して、間隔を空けましょう。畑の草はよけるのではなく、切るようにして。3cmの深さで、根っこが広がるような感じで、生長点のギリギリのところで植えます。収穫は来年の6月。次期塾生へのおみやげでーす。

・キャベツ・・キャベツのように結球するものは、株間は大きくとりましょう。ポット苗を地面すれすれで植えました。これも収穫は来年の春。

・麦まき・・おさらいですが〜@クワで表面の草をかいて(あとずさり)、A土を切り、Bでこぼこを馴らして、平らにする。(その時はもうふんずけないで〜)C指の間から種をまく。往復して均等になるように。Dカマの背でたたく。Eクワでおさえる。F草をかける。

以上〜これは葉ものや人参、共通の蒔き方です!みんな覚えたかな〜?

[種採り]

参考図書の紹介。

「にっぽんたねとりハンドブック」「岩崎さんちの種子採り家庭菜園/岩崎政利」「自家採種入門」「野菜の種はこうして採ろう/船越建明」

 

・あずき、いんげん系・・さやが茶色くなったら、さやごと採る。さやのままで天日に干して、豆を出したらまた天日干し。

 

・菜っ葉、大豆・・枯れたら株ごと刈って干す。

 

・かぼちゃ・・収穫して1カ月追熟させる。かぼちゃの種はバケツに入れると浮く。わたがついているとカビやすいので、とる。わたはネットに入れて揉むと、とれやすい。種は紙の上に広げて、良く乾かすこと。

 

・ズッキーニ・・水に入れると、種は沈む。浮いた種は捨てること。かぼちゃ同様、紙の上でよく乾かす。

・きゅうり・・ズッキーニ同様。種の周りのゼリー状のところがとれにくい。

・トマト・・木の上で真っ赤に熟させるたものを、1週間追熟。中身をビンの中に入れると23日で発酵してくる。水を入れて、浮いた種は捨て、残りは干す。

 

・ピーマン・・これも赤くなるまで木に。追熟させて、実を割って、そのまま種を採り出し乾かす。

 

・とうもろこし・・カラカラになるまで木で乾かす。

 

・なす・・木の上においといて、さらに追熟させる。トマトのやり方で採ってもいいし、そのまま採ってもいい。

 

採った種を紙に干す理由は・・ちいさな種でも、紙にくっついてくれるから。

紙にくっついたいろんな野菜の種をみて、これがまた来年、おいしい野菜になるのね〜と思ったら、何だかとっても愛おしい存在に思えてきました。

今まで私は、できたものは全部収穫してしまったけれど、こうして残して、また次へつないでいくこと、つないでいけることって素晴らしいなあ!と感じました。

今回、参加人数がとっても少なかったけれど、次回こそ、みんな揃うことができますように。こんな素敵な経験を、みんなで分かち合いたいです。

レポーターは、ぽぽでした! 〜中安敬子