安曇野パーマカルチャー塾2009第7回レポート

今回の時間割は下記の通り。

 9月26日(土)          (レポート担当:かとしゅん)
  13:30 オリエンテーション
  13:40 農業実習@
  15:00 お話「自然とつながる暮らしの実践」(岩波金太郎さん)
  16:30 温泉
  18:00 そば打ち講座(岩波金太郎さん)
  19:00 夕食(そば)
  21:00 フリータイム
  23:00 就寝

 9月27日(日)          (レポート担当:けいこさん)
   6:30 農業実習A
   8:00 建築実習@
  10:00 ブランチ
  11:30 建築実習A
  13:10 卒業制作のためのグループワーク
  15:00 ふりかえり&まとめ
  16:00 終了・解散


■農業実習@

 ○各班、めいめい収穫の時間です


○うたさんによる、さつまいもの収穫実習



  @つるをかき分けるようにして、根っこの場所を探す
  A根っこの位置を見つけたら、かき分けたツルを戻す
  B根っこについてるつるを、ひとまとめに集める
  Cツルはひっぱてもとれないので、カットする。ツルの葉は食べられる
  D根っこの部分に埋まっている芋は、一個ずつ切り離すんじゃなく、まとめて掘る。保存に適します。
  E芋が埋まってそうな場所のだいたいの見当をつけて、
  F破壊しないように周りからスコップで掘り起こす

   ※芋を掘った後は、どうしても土が痩せてしまう
   ※芋は晴天の続いた後に収穫するといい


■お話 「自然とつながる暮らしの実践」〜ニホンミツバチを中心に〜

 岩波金太郎さん(諏訪)
 http://www.hachimiya.com/

○金太郎さんが今やっていること

  生計を成り立たせて15年。今は八味唐辛子がメイン。
  みつばちや、そば打ちで、楽しくお気楽な生活をしている

  テレビがない。新聞はおつきあいでとっている
  ラジオは天気予報くらい。伊藤みゆきの天気予報がいい
  http://blog.livedoor.jp/oa_miyu/

今、ラジオのテレホン人生相談にはまっている
  http://www.geocities.jp/telsoudan/

 ・八味唐辛子
  「麻は地球を救う」のコンセプトから、大麻を栽培し、
  七味を超えた「八味唐辛子」を製造している

奈良の川口由一さんが農業実践の普及のため開催している
  「妙なる畑の会」の平成12年の全国大会で
  うちの畑が会場になって、麻畑の見学をした

  麻は、花の部分が、副作用のない良薬。実は、油がとれる。
  神社では、神主が体にまく。神道では邪気をはらう。
  生分解性プラスチックの原料にもなる。くきは繊維になる。
  1/4で全世界の紙の消費量をまかなうことができる
  麻の栽培は、土壌改良し、連作障害を防ぐ。草もはえず、畑がふさふさ。

  ・竹炭
  特に埋炭。土地の中に炭をまとめて埋めること。
  埋炭をすると、「いやしろ地」になる

   いやしろ地(弥盛地):
    土地の電気の流れが下向きで電流量が多い
    マイナスイオン効果がある。生命力が旺盛で元気になる

   けがれ地(気枯地):電流が上向きで少ない。生命力を減退させる

  炭は、精神的なものにきく。
  松の炭は陽性で元気になる。竹の炭は陰性で癒しを与えられる。

○金太郎さんの半生

 自分の年代は、臼井さんの全共闘世代の後で、マイルドになってきた世代。

 福岡さんの自然農に出会って、社会の裏街道へいって、もう30年になる。
 無農薬、耕さない。世間の常識との大きなギャップの中で生きてきた

 5、6年前、スーパーに有機野菜の冷凍食品が並んでるのをみて、
 世の中変わったなあ、と感慨にひたった。
 みなさんのように健全に育ってきた若い人たちが、
 こんな所に参加してるのをみると、泣きたくなる

 福岡さんの想いだけで、45、6才まで生きてきた。
 天啓に打たれた時に、「人間は何もしてこなかった。人間はいない方がいいかも」
 という想いを持った。

 学生時代は東京の三鷹に住んでいた。
 断食明けに、井の頭公園で水を飲んだら甘かった時代。
 井の頭公園を四足で歩いたり、メチャクチャなことをしていた。

 「母が教えてくれなかったゲーム」という本を読んだ。
 地域社会やグループは、ピラミッド型で、お互いにしゃべらない暗黙のルールがほとんど。
 たとえば、先輩にはたてつかない、社長は頂点、など、小さなころから自然に身に着く。
 そういう、ビジネスの世界での暗黙のルールを説明してくれた本。

 ※『母が教えてくれなかったゲーム』 ベティ・L. ハラガン著
  http://blog.goo.ne.jp/vergebung/e/7f09b40fa73de21d3bfcd4da9d077667

自分はそういう、地域共同体や、男同士のルールに染まらずに、
 はなから、人付き合いをしてこないで、
 福岡さんの想いだけで、45、6才まできた。

 ある日、家内の甥っこと、愛犬の行動が、ダブルでせまってきた。
 甥っこは、保育園の先生が「お絵かきやろう」「おいで」と呼んでも行かない。
 うちの犬「ブル」は、シッポひとつで、近所の人を誘惑し「かわいいね」とエサをもらう

 自分に正直でいいんだ、というのを教わった

 食物連鎖の森の頂点はオオカミ。オオカミがいなくなって、森の秩序が乱れている。
 海の頂点はシャチ。そして、すべての頂点は人間。
 人間は地球のガーデナー。

 自分は生きてていいんだ、と思えた。それが7−8年前のこと。

 それ以来ふっきれて、ミツバチやそば打ちの先生をやっている。

 そば打ちの社会は、師匠を中心とする、ピラミッド。
 老舗では昔からこうやっていた、江戸打ちはこう打つ、と決まってる。
 いかに、上手に見えるように打つか、で染まっている。
 だから、ソバのおいしさを知らないうちに、名人になる。
 むずかしいソバに挑戦せずに、名人になる

 自分は、ピラミッドに入らなかったから、いろんなところに行けた。
 「おいしいソバはどう打つんだろう」というスタンスでずっときて、
 初めての人が、おいしいソバを打てるようになれる講習会をずっとやってきた
 水回しの瞬間の3分を突き詰める。初めての人でもつながる。

○ニホンミツバチを飼うきっかけ



 12、3年前に、セイヨウミツバチの養蜂家に習いに行った。
 気性が粗い、とか、
 病気にかかりやすいため化学薬品をたくさん使う必要がある
 などの話を聞いて。やめようかな、と思った。

 でもそこで、ニホンミツバチは、飼うのが難しいけどいい蜜がとれる
 という一言を聞いて、これだ、と思った。、
 
 ニホンミツバチは、当時注目されていなかった。

 飯田の隣の中川村にある、「信州日本みつばちの会」に早速入会した。
 会員番号18番。今は600人くらいの会員がいる。
 http://nihonmitubati.com/

盛岡の藤原さんの「日本みつばちの会」の会員にもなった
 http://www.nihon-bachi.org/

※(参考)「銀座ミツバチプロジェクト」の話
    http://www.flintstone.co.jp/20071118.html

NPOグリーントープという団体が、
 諏訪赤十字病院精神科の社会復帰支援をしていて、
 http://blogs.yahoo.co.jp/suwa_ya/36649963.html

ハーブガーデンで、ニホンミツバチを飼うことを提案した。
 蜜さえとれればいい。どうすればいいか?
 いかに簡単に、楽しく、手を加えずに、を考えてやってきた。

○セイヨウミツバチとニホンバチ

  ニホンミツバチは、トウヨウミツバチの北限の亜種で、一回りか二回り小さい。
  セイヨウミツバチとトウヨウミツバチは、遺伝子が違うので交配しない。

  セイヨウミツバチは、大きくて気性が粗くて、すぐに刺すので、庭ではかえない。
  高温多湿の日本の風土に会っていない

  セイタカワダチソウなどは、戦後、養蜂業者が花粉源として広げたのかも
  http://www.insects.jp/konguideseitaka.htm

 セイヨウミツバチは、人間に依存しているため、巣箱から逃げない。
  それをいいことに、養蜂業者はいろいろやっている
  最近の消えたミツバチの問題は、携帯電話の電磁波が原因はとも言われているが、
  よくわかいない
  http://kanemasa-web.hp.infoseek.co.jp/data4/mitubati.htm

 もし、ミツバチが飛ばなくなったら、3年で人間は滅びるだろう。
  セイヨウミツバシが日本に入ってきた明治初年から、110年の歴史があるが、
  無理はどこまでも無理。今は、問い直しの時期がきていると思う

  それにひきかえ、ニホンミツバチは、小さくて刺さない。集団で戦う。温和な気性で、働きもの。
  ミツの量は、西洋みつばちの 1/5から1/10だが、味は極上で、いやな後味がしない。
 
  日本の女性と一緒。世界一美しくケンキョ・・・

  蜂のダンスで、偵察バチに、位置、方角を教える
  物事を多数決で決める。女王蜂がいなくなると、秩序がなくなる
 
  一万5千前後の群れに大きくなると、分蜂(ぶんぽう)する
  http://homepage3.nifty.com/jhb/bunpou.htm

○ニホンミツバチの生態と養蜂

巣箱は、木の箱(下は空洞)を重箱式に何段か重ねたもの。
 採蜜の時は、上の部分だけをとる。圧力をかけずに、下に落ちるのを待つ

 冬〜春にかけて、7.8つに分蜂する。
 蜜源の量で、群れの数は限定されるので、春を迎えられるのはそのうちの一つ。

 ハチの側から見ると、ミツを舐めて生き続け、一番寒いときに子供を産む。
 4月の中旬には、花が咲くのに合わせて、数が爆破的に増える。
 舐めたミツを全部おなかの中に入れて、分蜂する
 女王バチは、女王バチのたまる場所に集まり、そこにオスが集まってくる
 1匹の女王バチが20匹のオスと交尾。一生分の精子をもらい、一生子供を生み続ける。
 1日に2千匹生む

 女王バチは、子供のころからローヤルゼリーをずっと食べて大きくなった

 分蜂は、1匹の女王バチとたくさんの働きバチが、一緒に巣を出ていく。
 女王バチの出ていく順は、母->長女->次女->3女。若いものが残る
 働きバチがすべて管理している。働きバチはすべてメス。

 8月には、オスはいらなくなり、巣から追い出される。
 母系社会の最たるごとく。

 ハチの社会は、計算しつくされた社会。
 群れ全体がひとつの生き物で、一匹一匹が細胞の一つのようだ。

 働きバチはよく働く、最後は喜びの中で死んでいく。過労死ではなく、殉職という感じ。

 9月末に採蜜をすると、ハチはがんばってに蜜を集めにいく。まだ間に合う。
 それより遅く11月に採蜜すると、ハチは蜜を集められず、死ね。
 ハチを殺さずに、家賃をもらう程度に分けあうには、この時期が最適。味もフルーティ。
 また、それより早いと、暑いため、巣から逃げやすくなる。
 9月だと少し寒くなるので、通いなれたこの場所にいよう、という気分になって逃げない

 ニホンミツバチの養蜂は、日本の本州ならだいじょうぶ。
 九州でもやっている。でも北海道では無理。
 人間と同じで、乾燥していて温暖で風が吹いていないのがいい。
 飛行機の離着陸の条件とも似ている。

 街中でもOKだし。住宅地でもOK。分蜂の時期だけ大騒ぎになるので、それには注意。
 適巣箱を設置したら、ほっとけば、ニホンミツバチはやってくる

○ニホンミツバチのよさ



 インド6千年のアーユルベーダの知恵。
 ハチミツは、おなかのすいているときに、単独で取るのがよい。
 甘いものは、通常は体を冷やすが、生の加熱していないハチミツは、体をあたためる
 お酒と一緒。薬効が高く、解毒してくれる

 冬の晴れた日、ニホンミツバチを見ていると、心が洗われる。ホントにカワイイ。
 人間に慣れ、人の気持ちがわかる
 また、群れの意思疎通が早く、賢い。群れ全体が一匹の高温動物ともいえる。

○金太郎さんおすすめの参考図書

 佐々木正巳 「ニホンミツバチ − 北限のApis cerana」海遊舎 <- 主に生態的なことが詳しい
 http://www.tamagawa.ac.jp/hsrc/books/book_cerana.htm
http://www.athome-academy.jp/archive/biology/0000000161_01.html

農文協 「日本ミツバチ」 <- 主に養蜂の技術的なことが書かれている
 http://shop.ruralnet.or.jp/b_no=01_454099252X/

■そば打ち講習と実演 (引き続き、岩波金太郎さん)

 メモの必要はありません。絶対忘れない、一番の勘所を説明します。

 @ まず準備
 
  粉を計りボールに入れる。(1kg)

 ※高山製粉(諏訪)の「霧ヶ峰」を10割
  http://www.takayamaseihun.co.jp/home-new.html

水を計る。(500ml)
  10割の場合は加水率505、と粉の袋に書いてある通りにする。

 A 一番肝心な、水回し

  ソバ粉とお水が出会った時。キライなもの同士はくっつかない。
  ムリヤリはだめ。すぐ混ぜちゃだめ。
  ネバネバしたノリ状になるまで待つ。じゃまはしない。

  大きく、手早く、全体に混ぜる。やさしく。力をいれるところはない。
  時間をかけて何度もまぜると、つながる。

  お見合いは回数が大事。そのうちに、幸せな家庭ができる。
  打ちうち溶け合った社会になる。地域がつながる。国境がなくなる。

  ここまでで、大事なところは終わり。


 
 Bあとは、練り、のし、たたみ、切り。普通のそば打ちと同じ。

  最初の水回しがうまくいってないと、ゆでてからぶつぶつになる
  つながっていれば、もうだいじょうぶ。どんな切り方をしても、食べられる

  切るときは、なるべくスライドさせる
  まっすぐ押すと、おいしくなくなる
  最初の1,2本を集中して切れば、あとはうまくいく



 C金太郎流そば打ちとは

  この粉は、粗い。こんな打ちにくい粉は普通は打たない。
  こんなやり方は誰も信じない。

  2:8は。小麦粉のグルテンを生かしてつなぐが、
  10割は、糖分をじゃましないようにする
  初心者でも、最初から10割で打ってほしい。この感覚を覚えてほしい

  手打ちの技術は、一度失われたが、若い人ががんばっているので、これから発展していく。
  時代は、製粉技術が進んでいるのに、打ち方がついていってない

  将来、そば打ちには「祈りの時間」が必要になるにちがいない
 

26日(土)のレポートは以上です。かとしゅん


安曇野パーマカルチャー塾 レポート 2009 927()

2日目のスケジュール

630 農業実習

800 建築実習@

    上棟祭

1000 ブランチ

1130 建築実習A

1310 卒業制作のためのグループワーク

1500 ふりかえり&まとめ

1600 終了・解散

 

農業実習

 ネギ・ホウレンソウのすじ蒔き、野沢菜のばら蒔き、にんにくの植え付け、キャベツの点蒔きなど

 たくさんの秋野菜の種まきを体験!   (夕方にはちゃんと恵みの雨が・・・    )

ネギのすじ蒔き

草を刈って、表土を軽くかきとり、鎮圧します。しばらく雨がなく土がカラカラに乾いていたので水を撒きました。

草刈りがまの背で7p間隔ですじをつけます。

 種と種が1p間隔になるよう指を捻るようにして蒔きます。

土をかぶせて鎮圧。もみ殻(薫炭でもOK)をまいて乾燥をふせぎます。
 

 

稲こき菜(野沢菜)のばら蒔き 往復して種を均一に蒔きます。

ばら蒔きをした後みんなで草刈り。草を刈ってねかせていくことで、種が地面に着地します。

自然に近い種まきですが、春にこの方法をとると雑草の勢いに負けてしまいます。

     もちきび               もちあわ             そば

   小豆            ピーナッツ       藍

 

  キャベツ           藍

種まきの後、サツマイモを一株掘ってみました。まだ、ミニサイズでしたので、残りは来月のお楽しみ。

この時つる先の葉柄も収穫し、うたさんがキンピラにして、ブランチに出して下さいました。意外においしくてびっくり!

さて、サツマイモやゴボウを掘り起こしたあとは土がやせてしまうそうですが、梅ちゃんからシンプルな質問が。

Q. なぜ、耕すと土がやせるの?   

(自然農=耕さない までしかわかっていなかったので、頭の中は???)

A. 土を掘り起こすと空気にふれることによって、有機物が一気に分解されて、無機物になってしまいます。

植物は無機物を栄養分にしているのでその年の作物はよく育つ。しかし、有機物を食べて暮らしている土の中の細菌、

土壌動物が生きられず生態系として貧弱になってしまいます。有機物がいつもあるように耕さないことで、土の地力保つ

ことができます。   (解説 梅ちゃん うたさん)

足の甲に深い傷を負いながらもかけつけて下さった梅ちゃん。毎回実習中の鋭いご指摘ありがとうございます。

早く完治されますように。


建築実習

  生かそう庫 2009.9.27

 
 今日の予定

   筋交い 間柱入れ  5名

   ガラ板うち 裏板うち

用意するもの 金槌 釘 筋交い 間柱 ガラ板 裏板 曲尺 鉛筆

のこぎり ノミ

まず筋交いを入れる その後 間柱を筋交い部分を欠いて釘で打ち付ける

外は大壁(柱がでない) 内は真壁(柱がでる)

壁塗りの下地作り 外部 間柱が付いたら板厚くらいをあけてガラ板を打つ 

                内部は裏板を寸法に切って打ち付ける
 

前回建前した後 よろびを見てないので建物が垂直か確認してみます。先ず水糸を垂らし柱から上下が5センチ離れているか確認します。


 さんぎ 5本 ガラ板4坪分 裏板4坪分  安曇木材
 アスファルトルーフィング 5900円 3本 唐草 3000円 コクや 0263-82-2011
 

仮筋交いをとりよろびを直して再度仮筋交いを打ち付けよろびをなおします。よろびが直ったら本筋交いを入れます。筋交いは建物の揺れを押さえます。

本筋交いが入りました 揺れもなくなりしっかりしました。

カタツムリストローベイル玄関


 今日の予定

   壁塗り   外  4名  内  4名

    養生テープを基礎と天井部分に貼り付け 足下はシートを敷く

コンテナの土をワラの上からぬっていく 

ワラを土と混ぜ詰めて補修 塗る

  用意するもの つなぎ 手袋 ワラ 押し切り 手板 コテ 養生テープ  シート
 

土を塗るためにストロベールの養生をします。マスキングテープや養生シートを敷きます。

 

手配した壁土を手板に乗っけてベイルに塗りつけていきます。


土壁は長野の小坂商会  電話 0262−82−4095 壁土 コンテナ10個分 3990円

以前は松本の業者から手配していたのですが需要がなくなって廃業 今は長野まで出かけています。もちろん自分で作るのが基本ですが山から粘土をとり シートに水とワラを混ぜて 発酵する作業は大変です。ちなみに壁土軽トラック1台分で3990円という安さです。小坂商会でも需要が少なくなって仕事が減ってきているといっていました。跡を継いでおばちゃんが一人で頑張っています。
 

壁土の良さが見直されるといいですね。下のコンテナにビニールをひいて運搬しました。コンテナ1個400円くらいです。

 

隙間のあるところはワラと土を混ぜて塗っていきます。入り口部分はラス網を張ってモルタルで仕上げる予定です。

ペール缶で抜いた丸窓の部分です。ここはステンドグラスを入れる予定です。

ひたすら土をぬっていきます。この感触にはまってきています。
最初から素手でチャレンジです。
セメントのように手が荒れるということはなくむしろ美肌効果あり  でも顔まで付けなくてもいいですね。

外部 内部で7人が土壁と格闘しています。顔に付いたり服に付いたりでつなぎ服姿は正解でした。

泥パックの美女達?

カタツムリストローベイル玄関

屋根 板張り  3名 案内を見て釘の長さを考えて打ち付ける 下地は1寸

       割ってある方が上 

これが屋根材 林友ハウス工業 0263−82−3388 屋根材2坪分 32000円

杉板を割ったもの 屋根材シェイクと呼びます。これをルーフィングの上に重ねて打ち付けていきます。葺き足 ふきあし22pで打ち付けていきます。葺き足とは重ね部分をのぞいた屋根表面が現れる葺き材 の長さのこと 最初のシェイクは2枚重ねで唐草から5pでるように張ります。

板の両サイドに釘を打ち 次の板が重なるので釘は見えなくなります。板は手で割ったもの 割ると木口がでずに水に強い材ができる。

上棟祭  2009.9.27 池田 シャンティクティー
 

 

 上棟祭は「むねあげのまつり」といいますが、普通は「じょうとうさい」または「棟上げ・建て前」ともいいます。基礎工事が終って、柱が立ち棟木があがったときに行う神事です。
 建物の新築あるいは増改築等に際し、棟木を上げるに当たり、家屋の守護神並びに工匠の神をまつり、末長く禍なく、良き建物として栄えることを祈るお祭りです。このお祭りは、建物に関わるお祭りとして、最も重要な神事です。

 


御祭神(お祭りする神様)
・産土大神(その土地の守り神、氏神様)
・屋船久久遅神・屋船豊受姫神(家屋の守り神)
・手置帆負神・彦狭知神(工匠の守り神)

 

 地鎮祭と違うところは、上棟、槌打、散餅、散銭の儀があることです。
槌打の儀というのは、「千歳棟」「万歳棟」「永々棟」のかけ声とともに、木槌で棟木の元末を打ち堅める儀式です。
 散餅・散銭の儀というのは、屋根の上より、餅と銭を撒く儀式で、方位の神様へのお供え物とも、また福を頒ける意ともいわれています。
 

 『此(コ)れの所を厳(イツ)の磐境(イハサカ)と斎(イハヒ)定めて招(ヲキ)奉(タテマツ)る、掛(カ)けまくも畏(カシコ)き産土(ウブスナ)大神を始めて、大地主(オホトコヌシ)大神・埴安姫(ハニヤスヒメ)大神、また屋船(ヤフネ)大神等の御前に恐(カシコミ)み恐みも白(マホ)さく。この度、「シャンティクティー 臼井健二朋子」が新しい家居生かそう庫カタツムリストローベイル玄関を「パーマカルチャー安曇野塾の面々」が請負ひ建てむとして、此の所の荒草木根(アラクサキノネ)を刈除き大石小石を拾ひ均(ナラ)して、今日の生日(イクヒ)の足日(タルヒ)にしも地鎮(トコシズメ)祭を慎み敬ひ執行(トリオコナ)はむと、種々(クサグサ)物を献(タテマツ)り御祭(ミマツリ)仕奉(ツカヘ)る事を平らけく安らけく聞食(キコシメ)して、今行先此の事に関係(アヅカ)れる工匠人(タクミビト)等に手の躓(マガ)ひ足の躓(マガ)ひ有らしめず、工業(タクミワザ)は飛騨人の打つ墨縄(スミナハ)の速けく事成(コトナ)さしめ給ひて、建上(タテア)げむ真柱(マハシラ)直(なお)く正しく取葺(トリフ)かむ甍(カワラノ)の高く美はしく、踏馴らす土平(タヒ)らかに築(キズキ)上げし磐盤(イハクラ)の弥(イヤ)固らかに、雨風の災害(ワザハヒ)は更なり地震岩壊(ナイイハクエ)の損害(ソコナヒ)無く、弥遠永(トホナガ)に些(イササ)かの異(ケ)しき事危(アヤウキ)き事も有らしめ給はず、安(ヤスラ)けく平(タヒ)らかに常磐堅磐(トキハカキハ)に子孫(ウミノコ)の八十続(ヤソツヅ)きと共に立栄えしめ給へと、恐み(カシコミ)恐みも称辞申鎮納(タダヘゴトマヲシシズメヲサ)め畢(ヲ)へ奉(タテマツ)らくと白(モホ)す』

海の物 野菜 塩 水 果物 お菓子 お酒を 神前にお供えして上棟祭が行われました。

諸々の罪汚れを払いたまえとかしこみかしこみ申す 神様をお呼びして神事が始まりました。

2礼 2拍手 1礼 榊を奉納して弥栄(いやさか)を祈願します。

 

槌打の儀というのは、「千歳棟」「万歳棟」「永々棟」のかけ声とともに、木槌で棟木の元末を打ち堅める儀式です。 ヤヨイッチが代表して行いました。これは棟梁が司る儀式です。

散餅儀というのは、屋根の上より、餅を撒く儀式で、方位の神様へのお供え物とも、また福を頒ける意ともいわれています。 半分のメンバーが 交代で屋根に登り紅白のお餅をまきました。

計画から7ヶ月ようやく建前にこぎ着けました。おめでとうございます。

原野製菓 0263-82-2340
投げ餅 2臼 90個 4200円 
紅白饅頭 25×2 4968円 1個80円 計9168円

棟梁の杉山さんの元 みんなの力が結集して良き日を迎えることができました。

感謝です。この日ばかりは雨が降らないいい天気でした。
                           おめでとうございます。

自然に拍手が湧き起こりました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/直会

直会のお祝いです。天と地と作ってくれた人に感謝して戴きます。みんなの顔も満足げです。

悟空 プラサードとしてお供え お餅も焼いて戴きました。

【建前の感想】
素人の自分がみなさんとともに、「あ〜でもない」「こうでもない」と言いながら、健さんに「たわけもん」っと愛のある注意を受けながら、創ってこられました。
 
基礎ができ、柱が立ち、屋根がつき・・・
1つ1つ形になっていく様子に感動します!
 
これからも、みなさんとともに楽しく作っていきたいです
ありがとうございます  つちゃん

建前、おめでとうございます!
すごいですね〜。
玄関屋根、完成して頂いてありがとうございます。
きれいにカットもされて素敵になってます。
杉山さんご指導のもと、健さんが段取り準備等も考えて下さり、
ワークキャンプ含め、皆さんの力が合わさってここまで出来た事は
大変嬉しく、忘れられない経験です。
また完成した姿を見られるよう、頑張りましょう〜。かめちゃん


建前おめでとうございました
いつものように、手作りとあり合わせの小物類で
ケンさん神主さまによる本格的で楽しい上棟式でした
ワークキャンプまだ未定ですがどこかで参加したいと思います
ステンドグラス作りも挑戦してみたいです

ナツキータ クッキーおいしかったよ
もえちゃんのおやきもおいしかった  しん


午後の部に突入です。1部を残しましたが7割方屋根を張ることができました。

 

自然素材は本当に美しいですね。

ストロベールの土壁塗りも終わりチリ掃除に入りました。はけで塵を濡らしてきれいにしていきます。

完成して晴れやかな顔です。でも顔やあちこちが泥だらけです。

養生シートをはずして残りのベール 土を片づけます。シートも洗って乾かします。後かたづけが肝心です。
ワラは畑に持っていって敷きワラとしました。畑があると無駄がないですね。

生かそう庫チームは筋交いを入れ間柱を入れる作業です。

目に見えて進む作業です。下地ができたのでラス板を張っていきます。

どんどん進んでいきます。作業冥利に尽きますね。

1番広い面積 2坪分が完成しました。満足です。

生かそう庫チームです。お疲れ様でした。

カタツムリストローベイル玄関の前で記念写真 次回は窓部分 セカンドレイヤー 漆喰を塗る作業です。

生かそう庫の前で記念写真です。笑顔がいいですね。

建前 棟上げ おめでとうございます。

9/29 屋根をふきおえました。

卒業制作のためのグループワーク

今回は残念ながらお休みも多くなかなか進展が・・・・

一番、形ができあがってきているレシピーチームからサンプルのメイプルシュガー入りサツマイモお焼・クッキー、またナツキ―タさんからも手作りクッキーの差し入れをいただきました。萌ちゃん、ナツキ―タさんありがとう。

インプットとアウトプットのバランスのとてもよいパーマカルチャー塾。やっぱり、アウトプットする時のほうが頭をいっぱい捻っています。大変で、ついつい食べるほうに集中してしまいます。(脳に栄養を送るためとか)

食・自然農チーム アニメチーム    レシピ本チーム    飛び出す絵本チーム       地域通貨チーム

☆地域通貨チームは12月のギャザリングの際に提供できる有形・無形のもの「こんな物があるよ。」「こんなことができるよ。」 を募集中です。

まとめとふりかえり

建築実習ではワークキャンプで作業をうーんと進めて下さったメンバーに感謝の声、いよいよみんなが力をあわせた作業の成果が目に見える形になってきた喜びの声が、またお月見(半月でした)をしながら金太郎さんの手打ち蕎麦に感激の声が聞かれました。金太郎さんの絶妙なお話を伺って、蕎麦打ちしたい人、日本ミツバチを飼ってみたい人が急増中です。追加講座お願いします。わたしもぜひ巣箱をおいて日本みつばちを眺めながらその賢く、繊細な生き方に学びたいと思います。

建築実習のレポートは健さんが書いてくださいました。上棟祭ではお餅まき・お餅拾いのほうに気持が集中してしまいましたが、わたしたちはさまざまな神様から見守られ、これからも建物を守っていただくんだということがよくわかりました。空間のほうにまでうーんと意識を広げ、自然と溶け込むような感じ、感謝の気持ちを引き出してくれる日本の伝統はすばらしいと思います。ありがとうございました。

おみやげにお供えとお福分けの紅白まんじゅうやお餅、梓川村の北澤さんの完全無農薬リンゴ、畑からの新鮮インゲン豆などたくさんいただき実りの秋を実感しました。このメンバーでの講座は1011月とあと2回のみとなりました。このつながりを大切にしたいです。また来月みなさんにおあいできますように。

2日目れぽーたー     けいこ