安曇野パーマカルチャー塾 第3回 
5月24日 土曜日 くもりときどき雨
 
出席者
あっちゃん、あめんぼ、かずちゃん、カッツー、かなちゃん、きーちゃん、さとりちゃん、せまちゃん、ナカちゃん、ねぎちゃん、ひでさん、やよいさん、ゆいちゃん、りえ
 
欠席
コーヘー君、みかちゃん、ゆかさん、よりちゃん、るりちゃん
 
一日目レポート
今回は、第3回目のパーマカルチャー塾。3回目となると気も抜けて、松本駅で何人かと、会えた時はホッとするようんな感じでした。そしてみんな、リュックやカバンから、差金とノコギリが飛び出していました。電車の中もわいわいゆられながら来ました。
ちょっと早く穂高駅に着いてしまったので、電車組み女の子軍団は、穂高駅のちょっと先にある、あっちゃんオススメの天然酵母のパン屋さんに行きました。
パン屋さんの中に入ると、あれ?もしかして?
びっくり、さすがあっちゃん。私たちより先に、あっちゃんとさとりちゃんが、パンを食べていました。
でも、毎回寄りたくなるのがわかるきがするほど、もちもちしていておいしいパンでした。
 
13:00  穂高駅集合
       シャロムへ出発
 
13:30  農業実習
      4月来た時よりも、安曇野はあたたかく緑や虫、
      動物達が動きはじめていた。
 
      春に種をまいた野菜達が苗床で大きくなり、そ
      ろそろ畑に移し変えるころだと言う事で、はじめ
      にレタスとキャベツの苗床に向かった。
      
      苗床では、小さなレタス&キャベツがびっしりと       
      育っていた。
      健さんが言うように、幼少期の頃は人も野菜も
      葉と葉がくっつきあいながら育っていくんだよ。
      と言う言葉がそのままのような、小さくかわいい    
      保育園のような苗床でした。
      その他にトマト、きゅうり、ピーマン、な
      すの苗も持ち、いざ畑へ向かいました。
      
      畑はと言うと、見違えるほど緑!!!
      どこに、どこまでが自分達の畑だったのかわか 
      らいぐらいの、雑草の育ちのよさ。すごいなァー
      けど、ちょっとのぞいて見ると、4月に植えたじゃ
      がいもやチンゲンサイの芽はしっかりとで出まし
      た。
      そこらで、ちょいとじゃがいもの芽の周りの雑草
      を刈りました。幼少期の頃は、雑草に負けてし
      まうみたいです。
      すると、ちょっと刈っただけでミミズが3匹ぐらい       
      いて、 こんな気持ちのいい土ないでしょー。
      と言わんばかりに、土はやわらかい!
      冬に眠っていた、虫達はこんな土のベットだっ
      たら、気持ちよかっただろうな。
 
      次にレタスとキャベツの苗を畑へ植え替えしま
      した。
      植え替えるときは、急に違う土に移るとビックリ
      しちゃうから、植える所に水をかけるそうです。
      
     次にさつまいもとさといも、同じいも類だけど植え
     方はぜんぜん違いました。
     さといもはじゃがいもと同じに芽を上にして、土に
     植えます。
     
     さつまいもは、土でうねを高く作りさつまいもの苗
     えを植えます。
     さつまいもは乾燥しているほうが好きだそうで、い     
     つも保湿のために置く雑草も置かないわけなん   
     です。
     
     次に、なす、トマト、きゅうり、ピーマン。
     ビニールハウスですくすく育った苗を畑に植えま
     した。
     4個の苗をあるていど、距離を置いて四角形に植
     え、風やらに負けないため、人間の手をちょっと
     かけました、竹をそれぞれの野菜の根元にさし、
     4本を、インディアンのテント、ティピみたく立てひ  
     もでしばります。
     あと、野菜と竹ともひもで八の字に結びました。
     
     今回は、雨が途中でパラついたり、健さんの集合
     の声で、いつもよりすばやく、そくざにいくつもの、  
     苗と種を植えました。
 
     今回植えた野菜たち
     レタス、キャベツ
     さといも、さつまいも
     なす、トマト、きゅうり、ピーマン
     えだまめ、おくら、もちきび、のざわな
 
    来月、どうなってるか楽しみです。
   
    種をまくときに、健さんが言っていたある言葉です
    。ひとつは鳥に
     ひとつは大地に
     ひとつは人間に
    生きると言う事は、まさにこの事なんだなと感じます。
    ふと北海道のアイヌの人たちの事を思い出しまし
    た。アイヌの人たちも、狩りで獲物をとった時は、同
    じ事をしていたそうです。
    健さんが、自然界はウソをつかないと言うように、
    昔の人たちは、自然界からのストレートなメッセージをちゃんと受け止めていられる余地を守っていたのだろうな。
 
16:00   アースオーブン見学
       明日からの建築実習に備え、あらためてじっく
       りと、シャロムのアースオーブンの周りをぐる
       りと見て周りました。
 
17:00  お風呂到着
       
18:30  シャンティクティ 夕食
      今日の夕食は、ヘルシー手巻き寿司!
      魚やらの動物系がなくても、野菜だけで十分お
      いしくて、しあわせです。
      アボガドで生わさび醤油おいしい
 
19:30  国王より、お話会
      在来工法の説明
            在来工法とは、伝統的な昔の家の作りの事。
     継ぎ手と言って、のみで木を掘りそこに木を差込
     組み立てていく。
     差し込むだけだと、弱いので、すじかいと言って、
     金具みたいな物を打つ。
     
     在来工法の弱点
    ・大工さんの腕によって良し悪しが大きく左右する。
    ・継ぎ手が弱い
    ・作るときの加工のやり方によっても大きく変わる。
 
    国王が、ミニチュアの在来工法の家を、持って来て
    くれて、それを見ながら説明してくれました。
    見ながらだと、とてもわかりやすかったです。
    最後に、実物材として丸太で作るつぎての部分の
    物を持って来て見せてくれました。
    
   「 はっきり言って、丸太で作るのは大変です。けど
    覚えれば、誰でも作れて、丸太が宝の山に見え
    ますよ」と言ってました。
   
   すいません、レポートの内容が不十分なので、
   詳しくは国王にお願いします。
 
20:30          我が家のシステムデザイン!
        発表
        ・水
        ・エネルギー
        ・栄養分
       この三つを中心にデザインを発表しあい、ま
       たはいつかやりたいシステムデザインも有り
       でした。
 
       やっぱり、水の使い道や、エネルギーの意識
       的な部分は、同じデザインをしている家は多  
       かったです。
       中には、おもしろいアイディア方法があった
       り、ナカちゃんのヒッチハイク通勤でエネルギー消費、と言うのは驚きました。
      実行した、暁には感想をぜひ聞きたいです。
     
      この宿題をしていて、きずいたことは、私の家で
      は、畑を始めたことによって、少しずつサイクル
      が見えてきたように感じます。
      梅ちゃんが言っていたように、自分の生活の循環を知る事が大切なのだと言ってました。
 
21:00   交流会
       今回もワイワイやりました。
       女の子は、タロットカードに夢中でした。
      
23:00    おやすみなさい
 
 

2008年5月25日(日)  2日目 雨のち曇り


7:00 国王による講義

     今回の丸太での建築は軒桁、梁周りを先に決めないと柱の長さを決められないとの事。上から下へ。

     角材の時は柱からできる。下から上へ。

     軒桁に使う丸太は垂木をのせる口開きを加工するためなるべくまっすぐな物を選ぶ。

     実際丸太を見て丸太にお前はどこの材料になりたいの?と会話をして決めていくそうです。(適材適所)

余談


丸太の加工ができれば何でもできる!!みなさんしっかり覚えて自分の家は自分で造っちゃいましょう。

30坪の建物なら柱は約60本必要だそうです。

墨付けは3,5,7寸は使うが4,9寸などの縁起が悪い数字は使わないそうです。

角材より丸太の方が繊維を切断していないので強度があるそうです。

丸太は森林組合から格安で購入できるはずとの事です。

丸太はいい事ばっかりです!!


8:30 小雨の降る中、外へ出て約1年前に切り出した落葉松を10本選びました。おおよその長さにチェーンソーで切断。すごい音と切りくずにびっくり
  思わずジェイソンを連想してしまった・・・。

10本をデッキに運び一斉に皮むき開始!!雨で皮がむけやすくなっていた為かとてもスムーズに進みました。最後はノミの端できれいに仕上げ。(健さん曰く今日の実習は皮むきで終わるんじゃないかと思っていたそうです。)

いよいよ実践!!国王が目をつけた1本が選ばれ馬にのせられ、

@小口を切り 垂直出し 一方の端に垂直の線を引き差し金を立てる。

墨付けの道具類 墨壺 差し金 

大工道具紹介
http://www2u.biglobe.ne.jp//tyouken/dougu/top.htm

丸太小屋の墨付け
http://www2u.biglobe.ne.jp//tyouken/koyamaruta/koyamaruta.html

材木を中心が高いように据える 小口の半分に印を付け垂直に墨を打つ


反対側にも差し金を立て目視にて合わせる。いよいよ墨付け。

墨壷の針に糸を一巻きし垂直だししたところに固定。
墨壷の糸を伸ばし反対側の垂直だししたところへ。糸を真上から落とし墨付け。(天気のいい日や夏場はすぐに乾いてしまうので糸を伸ばしたらすぐに墨付けをしないとつかないそうです)これでこの丸太の運命が決まったと国王。

ちなみに墨壷の墨は雨に中でも消えないようになっており洗ってもなかなか落ちないそうです。実習終了時みんなの手は黒や赤の墨がいっぱい、中には顔まで墨が・・・。

A水の墨付け 水とは峠から2寸下がったところ。今回は2寸勾配(一般的な日本建築は4寸勾配だそうです)ですのでその形にカットした物を垂直線にあて水の位置を決める。水の位置での墨付け。これで丸太の側面には垂直線2本と水の線2本の計4本が墨付け完了。

B口わきの墨付け 峠の線を垂直にし、赤色の墨で墨付け2箇所。

尺五寸間隔に墨を打ち 垂木部分1寸5分の所に墨を打つ  
 軒桁に垂木が架かる部分、赤い墨を打ってノミで欠きます。この部分に垂木が乗ります。口わき(くちわき)
 “口わきの深さ”などと言います。

みんな実習に夢中になりすでに時計は11時近く。さすがにお腹も限界になりブランチへ。

11:00 ブランチ

 メニューをとるのを忘れました。すいません。あっという間に完食!!これで午後からも元気モリモリ頑張れます。


12:15 午後の実習スタート いつの間には雨も上がっていました。

    午後一番は、のみのかつら合わせ。(使っているうちに金具が取れてしまわないようするため?)

@      のみの柄の部分ついているリングの金具を外す。


A      金具の着いていた木部を少し削る。


B      金具に引っかかりがある時は金属用やすりで削る。


C      金具を木部に戻し、金具より木部が2、3mm出るくらいにする。 釘抜きを利用すると良い


D      木部をかなづちで金具にかぶさるように外側にたたき出すイメージでたたく。完了!!

 

13:00

    墨付けの続き。

  自然に3班に別れていて、軒桁2本と棟桁1本に墨付けの続き。早い班はのみとかなづちで墨付けしたところを削っていました。国王が見本で実践してくれる手つきはさすが職人!!あっという間に出来上がりますが、実際やってみるとまったく上手くできません。

 

14:00 20分ほどちょっとひと休み。

14:20 ラストスパート。

柱の部分をノミで削り取り桁の完成です。 水墨から柱の乗る部分を水平に削り取ります。

15:00 実習終了。

15:15 最後にアンケートを書き、感想を発表し終了。

実習内容を必死でメモをとりましたが、レポートを書いていると???・・・内容が間違っていたらすいません。

それではまた来月元気に会いましょう。お疲れ様でした。

                                        レポート  鈴木 克彰