第4期 安曇野パーマカルチャー塾

 



日時:平成18年4月22日・23日
天気:曇り・晴れ
残念ながら欠席:稲垣さん・安藤さん(2日目は参加)



タイムスケジュール:
@ 13:30 シャロムヒュッテ集合
A 13:45〜15:15 講義 
    再生可能なエネルギーの実践事例
    柏崎ニューエネルギーリサーチ 前田ひろみさん
B 15:15〜16:30 森の家の宿題発表
C 16:50〜18:00 温泉・休憩
D 18:00〜20:00 夕飯
E 20:15〜21:45 森の家 平面図・立面図の完成
F 22:00〜24:00? 交流会という名の飲み会?


@ シャロムヒュッテ集合


今回はカーシートシェアリングが前回より増えまして・・・
・桐さん車→落合さん・福井さん
・藤井まどかさん車→中村さん
・丸山さん車→藤井ともえさん
・としやん車→永綱さん・梅崎さん・山神さん・内山

名札はニックネーム or 呼んでもらいたい呼び名で記載
永綱さん nagaso  
落合さん  じゅんちゃん
梅崎さん なみちゃん 
藤井友恵さん もえ 
藤井まどかさん まーちゃん
山神さん まもる  
内山さん ゆうこ  
池上さん としやん
桐沢さん きりさん
村上さん むらさん 
安藤さん (2日目、名札付けてましたっけ?)
福井さん ともちゃん  
中村さん なかちゃん 
東矢さん ひーちゃん 
稲垣さん (なんて呼んでもらいたいですか?)
丸山さん マルチ 

A 講義 再生可能なエネルギーの実践事例


     柏崎ニューエネルギーリサーチ 前田ひろみさん



(HPより・・・)
私たち「ニューエネルギーリサーチ」は、新潟県柏崎市に事務所を置く異業種のメンバーによって構成された団体です。


そのメンバーの発想から生まれたプランが、地域産業とエネルギーとの共存共栄。
柏崎市は世界最大の原子力発電所を有しております。しかし、エネルギー体系は原子力に止まらず、「風力発電」「植物油の廃油から抽出した軽油質による燃料発電」「ソーラー発電」と、現在様々な発電方法が模索されているところです。
原子力発電も含め、私たちはあらゆる観点から総合的にエネルギーを捉え、それを活かし、ついては地域産業の発展に反映させたいと考えております。

前田さんは「夢見るおじさんのグループですよ」とにこやかにお話しをして下さいました。

HPはこちら。→http://www.vr-plan.co.jp/energy/


<風力>
風力発電は「効率が悪い・お金がかかる・ものにならない」と言われている。では実際に自分たちで実践してみよう、と取り組み始めた。



風力発電の天敵は「雷」。1年で180〜200回雷が落ちる。現在はデンマーク製の機械を使用している。構造上は雷も大丈夫と言われているがヨーロッパとは雷の落ちる回数・破壊力が違うと。

現在の風力発電の機械は「第三世代」のもの。お台場にあるようなものは「第四世代」で日本製。日本製の性能が向上し最近はヨーロッパのものと比較しても見劣りしない。

現在は風力発電の機械があってもほとんど稼働していないのが現状。この風力発電機は風力4メートルから発電を開始し、25メートル以上の強風を10分間以上記録すると停止する仕組み。風速4メートル以下の微風でも風車は回りますが発電はしない。機械の修理にも莫大な費用がかかること、風が雷対策が万全でないことから稼働率は低い。これらが解決されれば45%程度の稼働率になるのではないかと言われている。現在の稼働率は15%。日本の平均風速の平均は4m程度であるため発電が厳しい。

風力発電はその他の電力に比べれば微々たるもの。私たちは使用している電力に1W20円程度支払っているが原価は1W5円程度と言われている。原子力での原価は1W7〜8円程度、風力は9円程度。前田さんのところで出来る風力発電の電力は11.5円で売電。採算が合わないが現在はこの売電価格が高いことでなんとかなり立っている。

1つの家庭がまかなえる分だけの電力を自給することを考えると、発電の機械(バッテリー・レギュレーター・配電装置等)を準備するのに20〜30万円あればいい。問題はバッテリー。1年から1年半程度しかもたない。完全に充電しても1日もたない。車のように充電しながら発電出来る仕組みならいいが。キャパシターというバッテリーに替わるものの開発が進んでいる。キャパシターは一瞬にして電力を貯めて自由に出力調整をすることが出来る、軽くて小さいものでコンデンサーの一種。今後実用化するのではないか。

今の生活で電力がないと困る。簡単に電気を引いてもらえると思っても山奥など立地によってはなかなかそうはいかない。→だったら自分で作ろう。それは充分可能なことだと思う、と。

日本は他国に比べるとエネルギーに関して少々変わった歴史である。現在→石油 昔→炭。日本は炭をエネルギーとする生活を他国より長く営んできた。日本はエネルギーが枯渇しない方法論の中で生きてきたはず。昔の農家の人達は米よりも炭を作り、売ることで生活を支えてきた。

日本人は平地で畑をやった方が簡単なのにどうして段々畑を作ったか。→平地で治水が整っていないと一回の嵐や洪水などの天災で全ての作物が被害を受けてしまうが段々畑なら被害が少なくてすむ。平地よりも天候に左右されない場所だから。
現在の日本の地名は「半田」「五分一」「どぶけ」など昔の土地を表す地名がたくさん残っている。

「水」に関しては@水が足らないA水が多すぎて田畑がダメになる、の2点において争いが絶えない。

豪雪地帯は若い人が水を自宅まで引いてきて雪を溶かしている。

エネルギーは自然のものを活用することで作り出せるのでは。


<ソーラーシステム>
 1つの家庭で必要な電力は(年間?)3Kw
 以前のソーラーシステムだったら  1Kw 200万円
 現在のソーラーシステムだったら  1Kw 70〜80万円

価格は徐々に下がってきているので手に入れやすくなってきた。
屋根だけではなく壁材に組み込まれるようになればさらに低価格に。安いエネルギーを手に入れる方法論としては期待が大きい。
自宅でソーラーシステムを導入するメリットとしては室内にある売電メーター(余剰電力は電力会社に買い取ってもらう仕組みがある)を家族が意識することで無駄な電気を使わなくなること。実際使用する電力が1/4になった家庭も。

ホームセンターなどでソーラーパネル・豆電球等を購入し配線すれば誰でも簡単にソーラーシステムの導入が可能。非常灯にしたりと自宅で使用している人もいる。
新潟は晴天率が低いが安曇野は日本でも有数の晴天率。ソーラーシステムの導入には適した土地といえる。

風力もソーラーシステムも「時」と「場所」を選ぶことが大切。


<水力>
・自給の電力としては一番役に立つ方法ではないか。
・安定していてお金がかからない。
・水利権というものがあるので勝手に河川を使用するのは×。

調べてみました・・・水利権とは河川の流水、湖沼の水などを排他的に取水し、利用することができる権利。私権であり、占有権である。大きくは「慣行水利権」と「許可水利権」に分けられる。 水利権は水量が安定的に利用できる場合が原則で、これを安定水利権といい、この他に暫定水利権、豊水水利権、暫定豊水水利権がある。

・水車は大きな回転力で落差が1.5mあれば発電可能


趣味でニューエネルギーについて取り組もうと思うなら水力かBDFがいいのではないか、と。


<BDF>

]
BDF・・・あらゆる施設から廃棄物として処分されている「廃食用油」を回収し、それを精製して、ディーゼル燃料や発電機燃料などに再加工されたもの。バイオ・ディーゼル・フューエルの略。BDFはディーゼル油と異なり、食用油のエッセンスを抽出しているので、発生するイオウ酸化物、煤塵も少なく、クリーンで再生可能エネルギーと言われている。



作成方法は配付資料参照「実験の仕方とコツ」

・廃油で石けんを作っても、それほど大量に使うものではないので消費量に限りがある。

ディーゼル燃料であれば消費量も多い。
・ディーゼル車に乗っていて今後BDFを燃料としていきたいなら申請をする必要があるがそれはとても簡単で車検証に「軽油もしくはその他の燃料」という記載が増える程度。手続きも500円くらいで出来る。


・石油は二酸化炭素を排出するから現在は排出量を減少させる動きになっているが生物起源の燃料であれば石油が起源の二酸化炭素より害が少ない。
・現在1バレル50ドル程度の石油が今後1バレル100ドルまであがる可能性がある。1ドル70〜80ドルであればBDFの方が安いと言える。
・ヨーロッパでは進んでいてドイツ・オーストリアではディーゼル車が全体の70%を締めている。
・BDFは精製が悪いとエンジンに悪影響があるが、経由と混合して使えば特に問題ない。
 ただし、混合するとBDFにも軽油引取税が課税される。
・軽油に何十%かのBDFを混ぜて使用するのがいい。10%程度であれば車が壊れることなく使用が可能。
・BDFを燃やしても、植物が空気中から吸着した二酸化炭素が再び空気中に戻るだけなので、化石燃料を 燃やしたときに比べて二酸化炭素の排出量を抑えることができる。
・BDF使用を使用する場合、日本向けの仕様だとパッキンなどの部品が劣化する不具合が生じるが、BDFの普及しているヨーロッパでは、BDFの使用を前提とした仕様になっているので問題は生じない。
・日本でも今後、軽油にBDFを混合した燃料が当たり前になっていくのではないか。


日本は電力を長距離送電しているが、送電によって生じるロスは約3%。(ちなみに、電圧を高くすることによって、送電ロスを低減しています)


東ドイツではコジェネレーションが普及しているが日本では普及していない。

調べてみました・・・コジェネレーション:発電とともに発生する廃熱を有効に活用する自家発電システム。発生した熱をそのまま環境中に排出してしまう既存の火力発電所の熱効率は40%程度。それに対して、コジェネレーションの場合は80%以上の熱効率を可能に。その廃熱は給湯や暖房などに利用され、石油や天然ガスなどの一次エネルギーの消費を半分近くまで抑えることができる。地球温暖化対策のために産業部門などへ の導入が望まれている。


<グリーンツーリズム>
・ヨーロッパの農業環境保全を一体化した政策の1つ

調べてみました・・・グリーンツーリズム:起源はドイツで酪農・畜産が盛んな地方において、農業条件の悪いことから過疎問題、嫁不足、さらには農業規模の拡大が難しいため、州政府独自の農業政策として始められたと言われている。経済的負担の多い農業機械などへの過剰投資をおさえ、小規模の家族農家が協力しあい農業・酪農・畜産の体験観光(ツーリズム)が生まれた。

調べてみました・・・日本でいうグリーン・ツーリズムとは、
『都市生活者がゆとりのある余暇の過ごし方を求めて、緑豊かで個性的地域文化に囲まれた美しい農村に滞在することを目的とした旅行(「日本型グリーン・ツーリズム」都市文化社)』というもの

<生ゴミをリサイクル>

新潟にある工場で生ゴミをリサイクルし、腐敗臭のない有機堆肥 (コンポスト)化。この有機肥料を一般に販売中。この有機堆肥化にあたり、機械を動かしている発電機は、廃食用油を原料に作られたBDFを軽油代替燃料として利用。



堆肥化のプロセスはHPを参照してください。
http://www.vr-plan.co.jp/energy/


<ミミズの飼い方> 赤ミミズ・シマミミズ
・65cmの蒸し器を3段くらい使用 ぬれた新聞紙を入れる
・18度で2週間すると200〜400匹のミミズが数千匹に
・3日間ぐらいで生ゴミを有機堆肥にしてくれる

完熟堆肥を使用しすぎると土は悪くなる。肥えすぎると土が硬くなってコンクリートのようになってしまう。

日本ほど豊かな土地はないと思う。ダイアモンド以外の様々な鉱物が採取できる。



B 森の家の宿題発表


前回からの宿題であった「森の家」について発表しました。
今回欠席の稲垣さん・安藤さん、前回欠席だったもえさんの考える「森の家」も気になります。。。

私見も含めて記載してみます↓

ひーちゃん:階段を「スペースを狭くするもの」ではなく、「楽しく遊べるスペース」に。子供たちの絵もほんわかしていて
かわいかったなぁ。

桐さん:土間・ファイヤースペース・草屋根・引き込み戸・トップライト・壁面緑化等実現可能そうで実用的なデザイン。絵
もすっきりしていてほんとに見やすい・わかりやすい。

ゆうこ:コンセプトは「わ」。日本を感じる「和」は建築でなんとか取り入れられないか。「輪」は人と人とのつながりや人
と自然とのつながりや循環を感じられないものか。

なかちゃん:「主張しない家」隠れ家のような家。見た目、わからないようなカモフラージュを。なかちゃんの絵も見てみたいです。

まーちゃん:思いっきり変な形にしてみる「遊び心」。六角形や円形。らせんの階段や天窓からの星空観測。ロッククライミ
ングの壁面など遊び心満載。

マルチ:「明るく暖かい小屋」。PC的設備満載。光ダクトや蓄熱等わかりやすい解説付き。システムデザインも記載してありPC的「森の家」を頭に描きやすい。

としやん:亀をモチーフに。スローライフ。六角形で顔の見える空間。のんびりくつろぐ。家の中でも土を感じる土間。亀の形で見ただけでも楽しくなる絵も。亀・スローライフ、いいですね。

じゅんちゃん:「遊び心満載の憩いの家」。二階が出入り口。
木を利用した空中デッキ。天窓・上り下りのポール。いろりやストブ。秘密のからくり引き出しや扉、滑り台。遊び心を感じるアイデアがたくさん。

ながそー:「開放感いっぱいの知の宝庫」重い思考を解き放つ・想像力を解き放つ空間。絵が素晴らしく、そのまま飾れそう。自分の図書館のような空間、秘密基地にはぴったり。

むらさん:「大人も子供も楽しめる遊び心満載の家」森の家に戻ってきて体を休める場所・ふらっと来てくつろげる場所。心地よい狭さからくる非日常の快適さ。文章も絵もとってもわかりやすく読んでいると勉強になります。

まもるさん:「ついつい語りたくなる憩いの家」。小屋にいながらにして解放感・キャンプ気分を味わえる空間。火を囲んで普段は言わないような話をしてしまうような空間。こんなこと、ありますよねぇ。

なみちゃん:「普段着でくつろげる家」。皆で輪になって座ることが出来る談笑用ラウンドピットが特徴。格子戸やペアガラス、光を和らげる布など光の取り入れ方が様々。(旦那様が描いてくださった絵が素敵でした)

ともちゃん:グループコンセプトは「基地」。建築アイデアとして「メッセージが入った床」が特徴。色も絵もメッセージも
様々なボードを床に並べていくことが出来る。訪れる人が描くことで家に対する思いが増し、「いこいの家」につながると思うとのこと。

小杉さん(国王と呼んで欲しいとのこと):一晩で描き上げたと。(一晩といっても、お酒を飲みながら3時間ぐらいかな、
とのこと)。プロの仕事です。何も言うことはありません。
 



C 温泉・休憩
前回とは別の温泉へ 350円は安い!湯も良くてお肌つるつるに。

D 夕飯

山菜の天ぷら(のびる・はこべ・菜の花・ふきのとう・たんぽぽ・よもぎ・たらの芽・にんじん葉とにんじんと玉葱のかき揚
げ・こごみ) / にんじんのサラダ / のかんぞうのぬた和え / 小豆の玄米ご飯 / スープ

 


E 森の家 平面図・立面図の立案

梅さんが皆の発表した宿題をもとに話を進めてくれました。

3月の復習として・・・(詳細は3月のレポートや本参照)

パーマカルチャーのデザインは、
・コンセプトデザイン:その場所をデザインするときの基本になる考え方、方針
・システムデザイン:水・栄養分・エネルギーなどの流れ・循環についての関係性のデザイン
・アイテムデザイン:建物など、構成アイテムの具体的なデザイン(設計)
・ランドスケープデザイン:敷地全体の配置計画
などありますが、今回、皆さんの持ち寄った宿題から考えるとコンセプトに共通するのは「遊び」「くつろぎ」「語らい」で
はないかと思います。これを元に・・・

・1階をどうするのか
・2階をどうするのか
・高さは?
・電動工具は使うのか
・2階への階段やはしごは?外階段は?登り棒は?
・ベランダは?
・のきは出せるか?出せるとしたらどのくらいか。
・煙突は?
・2階の入り口は?

ここで施主の臼井さん登場。「シンプルイズベスト!!!」とのことで余計なものはいらないと。

その後も一応、話は続き・・・

・塗り壁はやるのか
・天窓はつけるのか。開閉式か。開閉無しか。
・通気性は?
・2階の窓は?
・屋根は?

などなど、最終的にはどうなったか書き取りきれず・・・すみません。

桐さんと小杉さんで話をまとめてきてくださることになりました。




F 交流会という名の飲み会?
内山は顔を出すこともなく眠りに。いったいどんな話がされていたのか気になります。噂ではたくさんのお酒があったと。次回こそは・・・・。


    

             nd Perma Culture                                   2006 4 23 永綱記

           

     テーマ 第二回農業実習

  前回畝立てに続いて、畑に収穫できる種を蒔いていきます。 

    

@ジャガイモを畑に植える   

  種類は エンレイ 男爵 アンデスレッドです。 

   大きいジャガイモは 半分に 芽が3から4個あるようにようにカットします。 

        サブシステム 一つの芽が虫や霜でやられてしまった場合でも後半出る芽が生き残る 

 

カットした断面に灰をつける 灰が切り口を乾燥させ細菌が繁殖できなくなります。

自然のままにしておくと芽が沢山出てそれに小さな芋が実ります。 
発芽した4〜5本を 芽欠きをして2本くらいにしてあげると大きな芋ができます。

                

 植え方 鎌で表面の雑草を刈ります。(くわでざくりと7cm地表をめくるのも楽) 

 地表から7cmくらいのところへ植える   株間は30センチ 畝間は40センチくらいです 。

A 葉ものを畑に植える    

  植え方

                         植えるところの草を刈ります。 

刈った草は植える隣に置きます。ここで堆肥を作るのと同じです。また草は沢山の草(有機質マルチ)があるために生育できません。

表土をを1pほど削り取ります。耕さないと土の表土に草の種があります。普通これを耕してしまうので草が出るのです。 鍬でなく三角ガマでのデモンストレーションも行われました。素人がするには三角がガマも便利なようです。

自然農の畑は柔らかく根穴構造ができ団粒構造になっているので耕す必要はありませんが一般の畑は固く 土はいつも手を結んでいます。この手を広げてあげることが必要です。
土にとって手を広げることはどうするかというと空気層を作ってやるということです。
これが耕すと言うことですね。

鎮圧して種を蒔きます。このままにしておくと鳥に食べられてしまうので土をかけます。
土のかけ方はいろんな方法があります。

鎌の背でたたく方法 手の指で押さえる方法 草の種がない土をかける方法など多様です。

土をかけ鎮圧します。鎮圧することにより雨だけでなく大地から水分がやってきます。
鎮圧をしないと空気層があるために乾燥して発芽率が低下します。

 自然界には土がむき出しのところは砂漠や崖崩れ以外のところはありません。
草を刈って種の上に伏せてやります。保水と乾燥を防ぎます。また草がこんなところで役に立ちます。  
 

B枝豆を植える

    種の種類 大豆の種でもよいが今回は早生の枝豆用のものを使用

       

蒔き方

   このときもサブシステムを思い出して一カ所に4粒ほど蒔きます。

   一つは虫の為に、一つは鳥のために、一つは自然のために、そして最後に人間の収穫のためにという感じで。

発芽がそろわないことがあるので4粒ほどまきます。全部出たら移植してやってもいいですね。

株間は30センチほど、畝間は50センチほどとり、種と同じくらいの深さに土を堀り種を蒔き土を被せて鎮圧します。
 

C 畑を豊かにする。

  土地がやせている場合は米ぬかをまいて肥料を補ってやりますが豆はやせた土地の方がよく実ります。
肥えた土地では葉や茎が大きくなって種を結ばないことが多いのです。
また大豆は根粒菌が窒素を固定して土地を豊かにします。

まとめ 

「失敗から学んでゆこう、失敗を恐れるな」「学んだんだことは忘れる、体験したことは思い出す。発見したことは腑に落ちる」という臼井さんのアドバイスがとても心に残っています。

マニュアル化した現代の世の中で失敗という評価を恐れてなかなか発言できなかったり、自分で考えず、自分で体験せず、マニュアルに沿ってしまうことが多い。サラリーマン病ですね。
そんな中で農業実習は体験を通して、自分で汗をかいて、悩んで考えて、しっかり腑に落ちた感じがしました。  

  

  

自分に投資 ムラカミファンド

2                                   4 23 永綱記


          2nd Perma Culture

,                  テーマ 第二回建築実習 在来工法を学ぶ   

           在来工法とは、、日本が受け継いできた工法の一つ   

  @ プリントにて構造部材の呼び名等を確認。同じ部材、同じ断面でも組み立て方向により名称が異なり、同じ漢字であっても読みなが違うのが特徴でしたね。

   A 尺間法 在来工法では尺間法が用いられる、現在でも日本建築は尺がメイン

     ベニヤ規格もすべて尺が用いられる 

      一尺=30,mm 一寸=3.03mm   一間=六尺

   3×6(三尺×六尺 俗にさぶろく板と呼ばれる)= 一畳 

   三尺(909mm)×六尺(1810mm)が一畳のサイズになるわけですね。     

Bさしがねの奥の深さを学ぶ

http://www2u.biglobe.ne.jp//tyouken/sumigi/sasigane.htm

      尺と√表記がさしがねにはされている、これだけで本一冊ができるほど

      奥が深い。 詳しくは『大工差し金塾』理工学社にて

   C 継ぎの基本を学ぶ http://www.path.ne.jp/baumdorf/knowhow/shiguchi1.htm

 

   

 

   D 番付表基本を学ぶ

       地方によって番付が違う(人に伝えることが大切なので現場で柔軟に)

   


書く向き統一する。梅崎さん(なみちゃん)のご近所さんの現場はこれが見事に統一されずに、図面と南北逆転され礎が組まれたそうです、その結果は想像できますね、、。

       部材の呼び名が明確であると現場でも作業が楽になります。たとえば

       (お〜い七番前の柱がないぞ!)と呼べば説明しなくても的確に部材の渡しができます。

       去り番 図面を正面にして去ってゆく数字表記は去り番と呼びます

  番線上にない呼び方は図面を正面にして数字表記の奥の方を「むこう」とよびます。たとえば「のむこう」       

 

   

E       図面の注意点

      部材の中心線から中心線までの距離が表記されています
      部材からの中心までの距離ををマイナスせずに材料を切り出すと部材大きすぎて入らないのでご注意を。

F       伏図 柱の構成図 

       立て付けわかりやすくするために図面に工夫があります。

G       その他 マメ知識

   通柱(とうしばしら) 一般に強いと思われがちだが一番弱い。 
台持 最も強い継ぎ手    勾配 水平10に対して高さの比率

    矩計図(かなばかりず) 建物の床高・天井高など、高さ関係を示す建築図面。   

       みんなの真剣な姿、、。番付けまちがえるなよ〜


                                2006 4 23 永綱

2nd Perma Culture                                  テーマ 第二回建築実習  

                              概要 レベルを計り水盛り 基礎地盤ををつくる

   講義で頭がパンパンになったところで、体を動かして基礎作りです。

体験を通じて学べるのは本当に貴重です。建築ともなるとなかなか体験する機会が少ないからですからね。
今回はコンクリートを使わず土を押し固めて作る版築に挑戦します

版築とは、堅固な土壁をつくるために用いられる古来から伝わる工法です。

 日本では土塀や地盤改良、古墳の墓室や大寺の基段などに用いられており、一般に土、石灰、にがり、魚油などを配合する。型枠に土を入れてそれを半分のかさになるまで叩き締めて土を固める。押し寿司のようなつくりかたで す。

 1層は50mm程度で型枠が一杯になると上へ型枠を足すか、型枠を上にスライドさせて壁体をつくっていく。

 版築造の場合、構造は塗壁のように木柱でなく、土そのもが構造体となり、版築壁そのものが外壁材、内壁材、全ての役割を果たすのが特徴である。

 中近東やブータンなどでは建築に使われており、いづれも耐用年数が長い。
日本では建築工法としては数少ない。

 現在深刻となっている地球環境の問題やシックハウス問題に有効な素材であること、調湿調温機能があることなどから、ここ数年で版築造は見直され、海外だけでなく、日本においても積極的に取り入れる試みがなされている。

版築研究所のページ

http://www.kobe-du.ac.jp/env/kimura/hanchiku/main.html

自然に優しい基礎。

建築用語大辞典

http://www.fukuicompu.co.jp/fcmweb/daijiten/main.asp

 【用  語】水盛り
【よみがな】みずもり
 

意  味】
 建物の水平を決める作業のこと。元来水を使って水平を出したところから、この名称がつけられた。

 

 @ まずは計画予定敷地の外周に杭を立てます これは建物を造る位置から1メーターくらい外にだいたいの位置に打ちます。

A          レベル高さをを計ります 。見た目と実際ではかなりの差があります。ここでは機械のレベルを使いましたが ホースに水を入れて 水の高低差ではかることもできます。また小さな建物だったら水平機を抜き板に当てても可能です。昔は水を使って作業したことから水盛りと言うのだそうです。

 

レベルで高さを決めて印を付けます。この工程を水盛りといいます。

B          印にあわせて水平な板 抜きを打ち付けます。

これまた余談なのですが沖縄の大工は測量機材などは使わずに、あの青い海の水平線と杭を照らし合わせて、水平を計るそうです、素敵ですね。

 

建物の位置を決めて水糸を張ります。杭は直角に打たれているわけではないのでまず釘を打って水糸を1本張ります。この水糸を基準に直角に水糸を張ります。この時に3対4対5で直角の大きな木の定規を作ると正確にできます。水糸から基礎の位置 今回は1間半の位置に釘を打って水糸を4方向に張り 直角と長さを確かめます。

   

 

C          水平に打ち付けた板から地面の距離が一定になるよう、基礎部分を掘り下げます。

 

D          完成までもうすこしみんな頑張れ!

 

E          邪魔だった根っこも掘り出して、、。みんな顔がほころんでますよ。

 

F版築部分の基礎の根堀が完成!次回はこれに型枠を作り版築の作業になります。


                                2006 4 23 永綱

2nd Perma Culture                                  テーマ 第二回農業実習 

概要 夏野菜の苗の植え替え(定植)    

   前回、種を植えた夏野菜がスクスクと芽を出しています。

ポットに苗を移し替えます。この作業を移植といいます。

少しおさらい、、なぜ夏野菜だけ温室で先に発芽させるのでしたっけ。

信州などの寒いところでは 自然ばえだと発芽が遅くなり夏野菜の収穫が9月になってしまいます。そこで暖かな条件を作ってやり早めに発芽させて収穫時期を早めます。シャロムでは温室や踏み込み温床を利用しています。

夏 レタスを発芽させるときは冷蔵庫などに入れて発芽させると夏でも育つそうです。でも旬の物は旬に育てた方が虫の害や病気にもかかりにくい  発芽温度が高いもの 低い物などがあります。これに休眠期間などがあり発芽する時期を植物は自分で判断して発芽を迎えます。

@ ポットに土を用意する。このときの土は森の腐葉土や踏み込み温床の土をふるいにかけたものや畑の土などを使います。

 A 定植の前にはしっかりと水をなじませてやる。そうすることで根が落ち着くそうです。

 

B フォークで根をちぎらないようパットから苗をとりだします。

C ポッドに苗を移し替え、タップリ水をあたえます。下はトマトの移植です。

 

  次回には畑に定植できそうです。寒い信州では5月連休過ぎでないと畑に霜が降りるため定植できません。


昼のランチ風景 暖かな日差しが心地よかったですね。この後振替りの時間を持って充実した時間が過ぎました。

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