10月22日(土) 晴れ

出席者
かおりん・丸さん・桐さん・マモルさん・中ちゃん・じゅんじゅん・そしてわたくしひかるの計7人。
また、じゅんじゅんのお父様が見学で参加されました。
ロマンスグレーのとってもダンディなお父様!

13:30〜 オリエンテーション
13:45〜 建築実習
16:30  温泉(と酒屋さん)経由、シャンティクティへ移動
18:30〜 そば打ち体験、夕食
20:15〜 コミュニティビジネス・大町街づくりの取り組み 傘木さんのお話
21:30〜 交流会
23:00  就寝

(1)建築実習の続き
  グループ分け
  *内壁チーム;かおりん・丸さん
  *外壁チーム;桐さん・ひかる
  *屋根チーム;マモルさん・じゅんじゅん
  *窓チーム;中ちゃん・いねこさん

外壁・・・真壁(柱を見せる壁)。
     外壁の板張りが終わらないと次回の壁塗りが出来ないので、ここはとにかく急ぐべし!!!
     柱と柱の幅の長さに材をカットして(現場合わせで長さを決める)、釘で間柱へ打ち付けていく。
     上下の板は土台と梁にくっつけて打ち付けるが、間に入る板は上下1cmずつくらい離して打つ。 
     国王から教わった、早く釘打ちするコツ。
     釘を打つ場所は板の両サイドと真ん中の間柱部分で、それぞれ上下二本ずつ打つ、
     つまり一枚の板に6本のくぎを打つことになるのだが、
     6本全部打ち終えて次の板を張るのは効率が悪い。
     なので、例えば左右どちらかに一本と真ん中に一本だけ、
     それも板が落ちない程度に釘の長さの半分くらい打ち付けて、とりあえず全ての板を仮留めしていく。
     それから残った釘と仮留めした釘を順番に打っていくと、早く仕上がる。

 



内壁・・・大壁(柱を見せない壁)。
     内壁の内壁は板を組み合わせて作ってゆく。

 



屋根・・・屋根の縁にからくさを打ち付ける。
     からくさは屋根から伝わる雨水を水切りする役目を持つ。

 


窓 ・・・中ちゃんの職人技で頑丈そうなステキな窓枠が完成!

 

 

(2)蕎麦打ち体験

蕎麦打ち名人、たちばなきさん(普段は”こねこねハウス”でそばやおやきを作っていらっしゃるそう)に二八蕎麦の打ち方を教わった。

材料(3〜4人前、初心者が打つのに扱いやすい量)と道具

蕎麦粉 400g
中力粉(地粉) 80g
水 250ml(粉の重量の約1/2。正確には46%)
打ち粉 適量(蕎麦の実の中心部分の粉で、白くてサラサラしている。そば粉を引いた時、一番最初に出る粉、らしい。なければ蕎麦粉で代用可)
捏ね鉢またはボール、のし棒、計量カップ、大きな鍋、ざる、氷

@粉を合わせてふるいにかける。ふるいにかける方が全体に良く混ざるのできちんとふるうこと。

 

A蕎麦を打つ。
 蕎麦は熱と(風)乾燥に弱いので、蕎麦打ちは手の冷たい人がよいとも言われるそう。

 まずは、捏ね鉢に入れた蕎麦粉を指先でしっかり混ぜ合わせる。
 今回使用した粉は北海道産の新蕎麦の全粒粉。粉を混ぜ合わせただけで辺りに蕎麦のよい香りが漂う。
 混ぜ合わせたら平らにし、その上から水の半量を回し入れ、水のかかったところにまわりの蕎麦粉をかける。



B粉を練らないよう、指先でざっと混ぜる。また、捏ね鉢のそこにくっついた生地をきれいに落とす。
 ほおっておくと乾燥して落としづらくなるので、今のうちにしっかり落としておく。

 手に付いた生地もよく落とす(手の熱で乾燥が進むので)。
 水を入れて捏ね始めると香りがいっそう強くなる。


C”水まわし”
  水回しは蕎麦打ちで最も重要な工程で、水分を粉全体にまんべんなく行き渡らせること。
  粉全体を手で包むようにして持ち上げ、サラサラになるようにすりあわせる。
  名人の手の中で、粉がどんどんサラサラになってゆく。
  簡単そうに見えるが、私達初心者がやるとダマになったところがなかなかほぐれない。



D軽く平らにする。
 残った水の半量をかけて、その上からまわりの粉をかける。
 指先でしっかり混ぜ合わせ、鉢の底やまわり、手に付いている粉もしっかり落とす。


E水回し二回目
 既に水分を含んでいるので、今回の水回しでは粉はサラサラにならず、フレーク状になる。

 

F水回し三回目
 残った水を全て加え、粉を下から上に手ですくい上げるようにして混ぜる。
 途中かたまりが出来ても、繰り返しやっていると均一に混ざってくる。
 蕎麦には「これ以上水を足せない」という限界があり、今がその状態。
 ざらざらしていた生地がもちもちしてきて、だんだんとまとまりも出てきて団子状になる。



G練る
 練る作業の前に手をチェック!
 水回しを終えた手は乾燥した粉まみれになっているはずなので、練る前に手をよく洗うか、人を替える。

H生地の向こう側から手前に折り込んでいく。
 丸い生地を折り込んでゆくとだんだんと細長いロールパンのように横に長い形になってゆく。
 ある程度まで長くなったら90度角度を変えてまた向こうから手前に折り込んでゆく。

 ゆっくりやると手の熱が伝わってよくないので、手早く200回ほど。
 すると、表面がつるつるに変わってくる。
 今回の蕎麦粉の場合、全粒粉で甘皮が入っているため、
 名人がいつも打っている粉(甘皮が入っていないもの)に比べて表面がガサガサしているそう。
 また、新蕎麦は水分調節が難しいのも特徴。
 生地に水が多いと感じたら、木の板(まな板など)の上で捏ねると、余分な水分が気に吸収される。



I”菊ねり”
 捏ね鉢の側面のカーブを使って、菊の花のような形にこね上げてゆく。
 手の親指の付け根当たりで、生地を上から中に入れるようにこね、一回捏ねるたびに少しずつ横に回しながら捏ねてゆく。
 これも見ている分には簡単そうなのだが、実際にやってみると難しい。
 菊練りを続けていると、生地がしっとりした感じに変わってくる。
 この練り上がりの状態を自分の感覚で確認する・・・そう。この辺はやはり熟練の技と勘がものを言うところなのだろう。

 


J”へそだし”
 菊ねりが終えた状態の生地は円錐型をしていて、折り込んでいった生地の真ん中にへそが出来ている。
 このへそから、中の空気を抜くようにへそだしをする。
 円錐型を横にして、片手でへそ側の面を包むように持ち、もう片方の手で円錐型のとがった方を包むように持ったら、
 生地を回しながら台にかるく押しつけるようにして空気を抜き、上から押さえて平らにする。



K打つ
 生地を自分の両手が乗るくらいの大きさに手で平らにつぶす。
 のし棒を猫の手のように持ち(ぎゅっと握りしめないで、軽く持つ)、その中で棒が回転するように延ばしてゆく。
 打ち粉を振りつつ、延ばしてゆく。
 のし棒を手前から向こうに転がし、時計で言うなら5分くらいずつ生地を回しながら少しずつ力を入れながら延ばす。
 この工程も、生地の表面積が広くなっている分乾燥しやすいので手早くやること。
 すぐに打たない生地は乾燥しないようラップにくるんでおく。



L伸ばした生地の手前1/3辺りにのし棒を置き、手前の生地をのし棒にかける。
 かけたらのし棒を少し手前に巻き戻し、巻きがゆるまないようにする。
 そのままくるくるとのし棒を向こうに転がして生地を巻き付け、両手でのし棒の真ん中を軽く握り、左右にずらす。
 その後、巻いた生地をそのまま手前にきゅっと引く。
 このとき、最後に手前に引くときだけ力を入れること。生地を巻き付けるときや、手を左右にずらすときには力を入れない。

 


 生地を広げ、のし棒を対角線に(斜めに)置いて(生地をいろんな方向から均一に延ばしてやるため)、
 同じように生地の1/3をかけて・・・を繰り返してゆく。
 最初にのし棒に生地を巻き付ける際、
 生地をたるませないようしっかり巻き付けることが大切(ゆるむとそこから破れてしまうため)。
 この作業をなんどか繰り返し、最終的に直径70cmくらいまで延ばすと、ちょうどよい厚みに延びているはず。
 
M切る
 生地の上半分に打ち粉を振り、手前半分をのし棒に巻き付け二つ折りにする。
 その半分にまた打ち粉を振り、二つ折り(90度の扇形になる)。 
 その半分に打ち粉を振って、さらに二つ折りにする(一辺だけ丸い長方形になる)。 

 



 蕎麦は、包丁の重み(1kgくらい)で切る。包丁を押したり引いたりしない。
 2mm幅(マッチ棒位の太さ)を目安に、コマ板(蕎麦を切る際に生地を押さえておく板)に沿って包丁の刃を真下に落とし、   そのまま包丁を少し左に傾けてコマ板を左にずらしながら切ってゆく。
 生地の切り終わりは切りにくくなるが、包丁を斜めに倒すようにして切ってゆくと、最後まできれいに切れる。

 

N茹でる
 沸騰したたっぷりのお湯で、30〜40秒茹でる。
 蕎麦をぱらぱらとお湯に落として、一旦沈んだあとお湯が吹いてきたら茹で上がり。

 

 十割蕎麦だと火の通りが更に早く、10〜20秒ほどでOK。
 茹で上がったらたっぷりの水にさらしてぬめりを取り、ざるにあけて氷水で必ず蕎麦をしめること。

 (3)夕食タイム

今回は名人があらかじめ十人前の蕎麦を打って持ってきてくださったので、
それも一緒にいただきました。
こちらは全粒粉ではなく、普通の蕎麦粉で打った蕎麦だそう。
新蕎麦で、正真正銘うち立ての蕎麦なんて、もしかしたら生まれて初めてだったかもしれません。
しこしこっとした食感と、蕎麦のよい香りが何ともいえず、まさに至福の夕食をいただきました。
蕎麦の他に、ちらし寿司ときのこの炊き込みごはんも用意していただきましたが、
こちらも大人気でお代わりの嵐でした。
おつけものもおいしかったです。
もちろん、最後の蕎麦湯も・・・



(私個人のことですが、西日本出身の私には蕎麦湯を飲むという習慣がまったくありませんでした。
そもそも初めて”蕎麦湯”なるものを知ったのも二十歳を過ぎてから、学生時代を過ごした栃木県にいた頃です。
その時には正直「なんでこんなものがおいしいんだ???」と思ったものですが、
今では蕎麦を食べ終わったあとに「蕎麦湯をどうぞ」と出されると、
例えばお昼のランチを食べ終えて、食後席を立とうとすると「コーヒーがついてますよ」と言われたような気分になって、
「あ、そうそう蕎麦湯があった・・・」てな具合ににへらっとしてしまいます。
子供の頃は嫌いだったものや、昔は食べなかったものも年齢が上がるにつれおいしいと感じることが多くなりました。
年を重ねるのも悪くない、と思う今日この頃です)
それにしても、茹でる前だと私達の蕎麦とプロの蕎麦は見た目がそう変わるわけではないのに(もちろん名人の蕎麦は太さが均一で、私達のは太いのやら細いのやら色々でしたが・・・)、
茹で上がるとその差は一目瞭然。
名人のは細く透明感のある麺がざるの上でぴかぴか輝いているのですが、
素人軍団のはブツブツと切れてしまっていて食べるのにも一苦労。
「蕎麦打ちは一日にしてならず」ですね。。。

(4)コミュニティビジネス・大町街づくりの取り組み 傘木さんのお話
     傘木さんは長野県大町市にてNPO地域づくり工房・菜の花農業生産組合を主宰。
   ホームページ 
http://npo.omachi.org/
     菜の花(菜種油)を使った地域産業の推進や、
  街をあげての水力発電を通して、市民の手による環境・福祉・学びあいの仕事おこしを行っている。
  著書『地域づくり ワークショップ入門』 1700円

*発足から現在まで*

2002年10月1日に仕事おこしワークショップとして発足。
『地域の課題を、住民の学びあいを通して市民の仕事として取り組むことを考えていく』ことを目指した。
それまでの大町は、オリンピック開催や企業の誘致など、街の外からの力の恩恵を受けることが多かったが、
これからの街のありかたは、これら外発的な力に頼るのではなく、内発的な力を付けることが大切だと考えた。
そこで、当初の参加者約30名で、まず最初に大町の中で利用されていない(生かされていない)資源を挙げていくことからスタートし、生かされていない資源を生かすためにはどうしたらよいか?を半年間で6回のワークショップを通して、実現に向けて話し合いを重ねた。
その時条件として出したことが「行政頼みをしない」こと。
また、設立時の資金は約100万円あったが、このうち半分の50万円はこのワークショップから生まれたプロジェクトにあてることを最初に宣言した。
参加者はまず6つのグループに分かれワークショップを重ねていったが、アイデアはどんどん出てくるものの、いざ実行するとなると難しいものばかり。実現不可能なものは淘汰され、だんだんとグループが集約されていき、最終的に二つになった。
それが現在の「ミニ水力発電」と「菜の花プロジェクト」。
いずれも、市民からの地域おこし・・・行政任せではなく、自分たちの力で地域づくりをすすめる・・・と、
地域の資源を生かす・・・今まで見捨てられていたもの、生かされていなかったものを利用する・・・という二つの原則に則って行われている。
なお、団体名に”NPO”と入れてはいるが、これは”市民の手による団体である”ことを表すために使っているに過ぎず、
実際には法人格の申請をしていない。
もともと設立当初から、組織の形を整えるよりもまずは地道にスタートし、
自分たちにふさわしい組織形態はそれから自然に形作られるはずだという思いがあったことに加え、
法人にしてしまうと内部留保(今期の税引利益から、税金、配当金、役員賞与など社外に払い出される分を差し引いた、残りの部分のこと)が出来なくなるなどして、資金を柔軟に活用することが難しくなり、
NPO法人であることによって逆に自分たちの首を絞めるようなことになりかねないため。

そのため、税務署への申告も白色申告(白色申告とは、青色申告を申し込んでいない個人事業者の税金申告方法。白色申告では原則として帳簿作成の義務はないが所得が300万円以上の場合には簡単な帳場作成の義務が発生する。しかし白色申告は、青色申告のような税制上の様々な優遇措置が受けられない。つまり経営規模が小さく、経理処理にあまり時間をかけたくないという場合は白色申告でよいということになる)で、その屋号が”NPO地域づくり工房”。
傘木さんの所得として申告している。

今日はプロジェクトの紹介ビデオを見ながら、街の取り組みを詳しく説明してくだった。
 

 



@ミニ水力発電・・・現在街の三カ所にあり、ビデオではそのうちの二カ所を紹介。
 75000円でベトナムから輸入したごく簡単な作りの発電機を使用中。
 日本製の発電機は同程度の出力のもので約100万円することから考えると、非常に安価である。

 *くるくるエコプロジェクト*

 先人が築いた水路を資源に。
 大町はその地形的、気候的特徴から、昔から農業用水路が網の目のように張り巡らされており、
 その長さは220kmにも及ぶ。
 またこの水路は大町という勾配の多い土地に設けられているにもかかわらず、水の流れが緩やかである。
 これは、わざわざ水がほぼ水平に流れるように水路を造り、50mおきに50cm〜1mの落差を設けて、
 小さな滝のように水を落として流れを作るという方法を採っているため。
 水を水平に流すことで水流を緩やかにし、落差をつけて落とすことで水を撹拌し空気を含ませ水温を上げるためで、
 こうすることでそのままでは流れが速く低温すぎる水を農業に適した形に変えるという先人の知恵である。
 これらを利用して何かが出来ないだろうか?と考えた。
そこで・・・
  1)電気を起こして
  2)地場産品作りに生かし、
  3)遊び場として活用し、
  4)新名所にもしよう!

ところがここで二つの障害が・・・
  1)水力発電の技術的問題
   すみません、この技術的問題がどんなものだったのか、またこれをどうやって克服したかが、
   レポート係である私のノートからすっぽり抜け落ちていました。
   どなたか覚えていらっしゃったら、教えてください。
  2)水利権問題
   水路を発電に利用する場合、法律上は国土交通省に申請し、しかるべき手続きを踏んで許可を得ることが必要になる。
   ただ、これまで個人が小規模の自家発電等に水路を利用する場合、
   殆どは”勝手にないしょで””つけちゃった者勝ち”的に、こっそりなされているのが現状であった。
   そこを傘木さんたちNPOが国交省に対し真っ向から申請したため、「前例のないケース」ということで国交省も困り果て、
   なんと大規模公共事業であるダム建設の場合と同じ書式での申請書を要求。
   傘木さんたちは膨大な量の書類を用意し、一年半かけてようやく許可が下りる。

   「こっそりやればできなくもないだろうが、NPOの事業として公に立ち上げる以上、正攻法で」という信念の下、
   全国で初めて国の許可を取って行われた民間の水力発電が誕生し、全国から視察が殺到した。
   
   が、水力発電建設に関して地元土木会社の協力申し出を受けてしまったことから、予期せぬ事態を招いたものも・・・

   *小西水力・・・ビニールハウス用電気の供給を目的に作られた。
            建設にあたり、地元の土木会社より支援の申し出があったため協力を仰ぐことになったのだが、
            なまじ土木のノウハウを持つ専門会社のやることゆえに規模がどんどん大きくなり、
            当初の土地改良区申請以上のものになってしまった。
            その結果、「最初の話と違う」と区長の抗議を受け、それ以上の実験が不可能になってしまった。

   *川上水力・・・野猿対策として作られた螺旋式水車。出力300w。
            川上家は自宅にオール電化を採用し夜間電力を貯めて昼間使用している(夜間電力は7円程度)。 
            現在、全消費電力の三割を水力発電で賄っている。

*子供達の学びの場としての水力発電*

目標は「市民実験から市民事業へ」・・・ダムの保証金で作られたものの、経営がうまくいかずに閑古鳥の鳴いていた釣り堀(漁協所有)の有効活用。
この釣り堀の後方には巨額の総工費を費やして作られた揚水型ダムがそびえたっているのだが、それと同じ場所に水力発電の原型ともいえる最も原始的な水車型水力発電を設置することによって、全てにおいて全く対照的な二つの形の水力発電を同じ風景の中に見ることが出来る。
揚水型発電とは、山間部の上下に2つのダムを造り、電気の余る夜間に10の電気を受け取って下ダムの水を上ダムに揚げ、電気が必要になる日中、上ダムから下ダムに水を落として7だけ発電するしくみで、
つまり、このダムは水力発電といいつつも、実は電気を「発」しない単なるバッテリーなのである。
それに対し約220万円で設置された水車の方は、小さいながらもちゃんと自力で電気を「発」している。
”公共事業とは?””水力発電とは?”と、子供達だけでなく大人にとっても様々なことを学ぶための格好の場所といえる。
尚、この場所にあえてクラシカルな水車を設置したのは、見て楽しい水力発電を置くことで観光効果を高める目的もあったから。
発電効率から言えば、この水車や川上水車のように水が回っているのが外から見える形のものは、効率を重視した作りのもの(外から水が見えない)より劣るのだが、”見て楽しい”という視覚的効果も、水力発電を考える上で大切なのではないだろうか。
水車の設置に関して漁港と交わした契約は、セットアップ(設備投資220万円)をNPOが請け負う代わりに、発電で生じるメリット(安くなった電気代)を還元金として10年間支払ってもらうというものである。

本年度の水力発電プロジェクトは、商店街の暗渠(地下に潜った水路)で電気を供給すること。
今後水力発電を10カ所くらい増やしたいと考えている。
 

A菜の花エコプロジェクト

    夏場のスキー場
    つぶれたスキー場              →街にあって有効活用されていないもの。もったいないもの。
    休耕田(荒廃地)
    旅館やホテルから出る生ゴミ・廃油
    
    障害者の働く場
    冬場の建設労働者の働く場        →街に欲しいもの
    お年寄りの働く場

   *BDF精製*
    ここから生まれたのが、まず菜種油からBDFを作ろうという試みだった。
    商店街の空き店舗を4ヶ月間だけ借りて「菜の花ステーション」を開設し、
    ・廃油回収の受け皿
    ・BDF精製作業の拠点
     ・学習会
    などを行い、活動を広めていった。
    また、共同作業所「ひまわりの家」も、商店街から廃油を回収しBDFを精製。


    現在、ホテルや飲食店約30軒から月に二回廃油を提供してもらい、
    多い時で月1800リットル、少ない時期で月700〜800リットルの油を回収している。
    BDFの供給方法は会員制を採っており、会員へは1リットル90円で、非会員へは1リットル100円で提供。    
    普通の軽油よりかなり安いため、需要が供給を上回っている状態。
    BDFは軽油と混ぜたりせず、100%のものを提供している。
    これは軽油取引税法上、軽油に何%BDFが含まれていようが関係なく、
    全体の量に対して一律に課税されてしまい、混ぜてしまうと税がかかって価格が上がりメリットがないため。
 
    *菜の花オーナーを募る*
    継続的に菜種油を生産していくため、菜種油のブランド化をはかる。
    そもそも家内制手工業的に最小限度の設備で生産しているため、
    以下の理由により一般的な流通経路に乗せるのは難しかった。

    ・脱濾・脱臭・脱色処理をしていない 
    ・絞り置きが出来ない
    
    ならば、これらを逆にプラス評価してくれる市場があるのではないか?

    そこで、東京のフレンチレストラン「クイーンアリス」の石鍋裕シェフに試食をお願いしたところ、
    石鍋氏が10年かけて探し求めてついに見付けられなかった理想の油がここにある!と大絶賛をうけ、
    レストランで使用されることになった。
    氏の理想とする菜種油は、まさにここで生産されている「注文してから搾ってくれる脱濾・脱臭・脱色処理していないもの」であったため。
    氏によると、ヨーロッパの一流レストランは皆、独自に契約を結んだオリーブオイル農家を抱えていて、
    生産地から風味豊かで新鮮なオイルを必要なときに必要な分ずつ直に手に入れて使用しており、
    日本でもそのような油を手に入れられないか、と長年望んでいたのだそう。
    その後、油だけにとどまらず大町産の野菜などもレストランで使われるようになっている。
    
   *ブランド化へ*
    石鍋シェフも絶賛のこの菜種油、
    手に入れるにはクイーンアリスで食事をするか、大町に来るか、菜の花オーナーになるしかない!とアピール。
    →生産量に限りがあり、一般には流通していないということが、逆にブランドとしての付加価値を高めている。

((3))地域通貨”アルペン”
    全国から大町へエコプランの視察に訪れる人たちに、
    ツアー代のなかの昼食代500円を550アルペン(50アルペンは地元商店街の協賛)にしてお渡しする。
    一ヶ月50〜100人ほどの人が週二回ペースで視察に来るので、
    この人たちに商店街で食事をしてもらうことによって、地域通貨がより多く循環する。

((4))傘木さんの考える地域づくりの姿
    『国家を単位とした世界の構造が、現代の様々な問題の原因になっているように思います。
    人も物も一極に集中し、都市と農村はまるで全く違う世界のものであるかのように分断されていますが、
    本来は都市と農村をセットにした一つの共同体に再編することが大切なのではないでしょうか。
    街と農村が支え合う、そのためには共同体が他からの援助(例えば国からの助成金など)なしに、
    自分たち共同体の中で自立すること、そして周囲の共同体とも連携することが必要なのではないでしょうか。
    そのために一番重要なのは、地域のパワーを掘り起こすこと。
    私の座右の銘はニーチェの「ひるむな、足下を深く掘れ。そこに泉湧く。痴人(しれびと)はいう。”そこは地獄”」
    という一節です。
    これは「知ったかぶりする人の中には、地域の問題はやっかいでドロドロとして本当に大変だ、などと言う者もいるけども、決してひるんではならない。問題解決の糸口は遠くの街や自分からはるか離れたところにではなく、自分のすぐ足下にある」という意味です。
    私の一ヶ月の給料は7万円ほどです。何故7万円かというとこれが源泉徴収されない上限だからです。
    現在事務所には自分を含め4人のスタッフがいますが、全員がこのお給料です。

    私と同年代の男性の年収を360万と仮定し、それを4で割ったのが私達一人当たりの年収です。
    「よくこんな薄給で食べていけますね」と言われますが、実は大町には”かすみ”があるのです。
    お米だったり、野菜だったり、お金以外の色々な形で、私達の事務所には毎日のように”かすみ”が届きます。
    地域の色々な人が事務所を覗いて”かすみ”を置いていってくれるのです』
    
お話しを終えて・・・
    これだけの取り組みが、市民の中から自発的に行われ、自分たちの生活の中にしっかりと根ざして進められているということに驚きました。まるで、ドイツかどこかの環境問題先進国の取り組みの話を聞いているようで、とても日本の話とは思えない・・・との感想を持った人も多かったと思います。また、これだけのプロジェクトの中心人物である傘木さんは、その活動の斬新さや大胆さから(私が勝手に)想像していたのとは違って、終始にこにこと笑みを浮かべているとてもおだやかな語り口の方で、うまく伝えられませんが、”柔をもって剛を制す”という言葉がぴったりくるような方だという気がしました。またお話し中何度も「自分は何もしていない、みんなでやったからできたこと」とおっしゃっていました。レポートでは活動内容は伝えられても、”傘木さんご本人からにじみ出てくる言葉以外のなにか〜プロジェクトに対する熱意とか、まわりの人たちに対する感謝とか〜”をお伝えできないのがもどかしいです。

(5)交流会
  いつもより人数も少なく、どちらかというとしっとりと時間が過ぎていきました。

  臼井さんの奥様が作ってくださった、蕎麦湯の寒天寄せがほんのり甘くて意外なおいしさ!
  こんな蕎麦湯の食べ方があるなんて・・・と目からうろこでした。
  私はかおちゃんに小児鍼のやりかたを伝授してもらいました。
  それでは11時、明日に備えておやすみなさい・・・


 

2006年10月22日(日)晴れ



<スケジュール>
07:00 池田出発
07:30 観察実習
08:30 朝食
09:15 農業実習
10:30 建築実習
12:00 昼食
13:00 建築実習
15:00 ふりかえり

07:30 雑草たちの生き残り戦略

梅崎さんの講義、たくましい雑草たちは生き残る戦略を持っており、3タイプに分かれる。

 

1)植物の戦略3タイプ

 ◉ Cタイプ(Competitive)競合型

  ・資本主義経済の論理で生きているような植物。競争に打ち勝つために生育旺盛なものが多い。
  ・作物より生長の早いものがこのタイプに多い。
  ・作物でこのタイプにあたるものは蕎麦、雑草 より早く生長する。
  ・木は芽が出て生長を始めるが、年々生長した所から再出発できるため有利、このタイプの典型。
  ・安定した環境に強く、変化の激しい環境では弱い。

 ◉ Rタイプ(Ruderal)撹乱耐性型

  ・環境の変化に強く、移り変わりの激しい環境下で有利。
   畑や道端など、環境が絶えず人の手によって撹乱される場所に生えることができる雑草はこのタイプ。

 ◉ Sタイプ(Stress tolerant)ストレス耐性型

  ・乾燥、日照不足、低温などの苛酷な環境ストレスに耐える力を持っている。
   サボテンや高山植物など、養分が十分でなくても育つのがこのタイプ。

 ◎食中植物はどのタイプか?
  ・やせた土地で生育するものが多く、栄養分の少ない中での生き残り戦略と考えればSタイプでは。
   モウセンゴケ等

2)雑草の伸び方

 ◉叢生型

   ・チカラシバなど、短い茎や葉をたくさん群がらせて株を張るタイプ。
    成長点を株元に持つことで、刈り取りや草食動物により地上部を摘取られても、影響を受けない。
    踏みつけにも強い。

      ⦿成長点:植物の根や茎の先端部分にあり、特に細胞分裂の盛んなところ。
       根や茎のもとのほうにむかって、次々に新しい細胞をつくりだしている。
       根では根冠をかぶり、茎では小さな葉の様なものに包まれ、保護されている。
       根の成長点のことを根端分裂組織、茎の成長点を芽頂分裂組織と呼ぶことも多い。

  ・成長点を刈られても枯れるものと枯れないものがある。
   チカラシバは多年草のため根がしっかりしており、株元で刈られてもまた生えてくる。

 ◉ほふく型

  ・カラスノエンドウ、シロツメクサ、カタバミなど、茎を横へはわせて伸びるタイプ。
    横に伸びるので踏まれても茎は折れにくく、踏みつけに強い。
    踏みつけの強い環境で生育できる植物は少ないので、背が低くても太陽の光を十分受けることができる。

 ◉直立型

  ・ハルジオンなど、主軸となるしっかりとした茎を持ち、縦に伸びながら枝や葉をつけるタイプ。
  ・撹乱のおこる場所、踏みつけの強い場所には弱い。

 ◉ロゼット型

  ・タンポポ、メマツヨイグサなど、茎がごく短く叢生型と同じく成長点が低い。
    成長点を中心に地面に沿ってバラの花びら状に葉を広げる。
   この形で冬をこすものも多い。(地温をもらうため地面に沿って葉を広げている)

 ◉分枝型

  ・ゲンノショウコ、ハコベなど、茎が下部から枝分かれし、主軸がはっきりしないタイプ。


3)種をつけるための戦略

 ◉ハコベ型:比較的短期間で生育を終える小型の雑草に多いタイプ。
       季節を問わず短い生育期間で花を咲かせ、実をつけて一生を終わる。

 ◉シロザ型:成長の度合いに拘らず、日照時間により花を咲かせ種を付けるタイプ。
       発芽した時期に拘らず開花の季節が決まっているため、発芽した季節によって
       生育の度合いはまちまちになる。
       メマツヨイグサ、ワタ等

❖草と木の違い:一般には草は小さくて木は大きいと思われるが、木のように大きい草もあれば、
        普通の草より小さい木もある。草と木の区別は厳密には難しいこともある。
        専門的には草のことを草本、木のことを木本という。

 ⦿草(草本):地上にある茎は生存する期間が短く、木化したり肥大成長することがほとんどない。

 ⦿木(木本):地上の茎は1年を超えて生き続け、木化し肥大成長する。

   ⦿木化:細胞壁にリグニンという物質がたまって厚くなり、その組織が堅く丈夫になること。

   ⦿肥大成長:木は草と違って、シーズンが終わっても茎の主要部を残し、翌年それに上塗りする
         ような仕組みで新たな組織を作り太くなって行く。

 ⦿竹は草本と木本の性質を合わせ持つ植物 
       竹の茎は高く伸び、何年も生存する。茎には年輪がなく、年々太くなるということはない。
    これは草本の性質であるが、木化して堅くなることは木本の性質でもある。

❖雑草って何?

 ◉人間にとって利用価値の比較的少ないもの・・?

 ⦿日本雑草学会の捉え方
   「農業生産をはじめとして人間生活に負のイ ンパクトを与える植物郡」
   「新石器時代に人類が定住を始め、撹乱・乾燥・肥沃化した環境に適応してきた植物群」
    社会一般では、「栽培する作物以外の種々の草。特に、畑や庭などで、
       いくら取り除いてもすぐに生えてくるような生命力のたくましい草」 
      そのような生命力のたくましい人のたとえなどにも使われる。

 ◉雑草を知る事により、自然農での対応の仕方も変わる上、その土地の土壌の性質を判断することが
  可能となる。

 



08:30 朝食



09:15 農業実習

 実習の前に稲子さんより、パーマカルチャー的農場に関する講義

 パーマカルチャーの畑とは、森のような生産性を持ち、人間の生活の質を高めてくれる持続可能なもの。

1)森のようなとは?

 @構造的には

  ・重層的な空間:植物や動物などの森の構成要素が多数の機能を営んでいる。
  ・多様性のある空間:複雑な地形が微気象を作り出し、それぞれ条件に適した植物、動物が住んでいる。
  ・個性ある部分の集合体:中心になる要素(植物または動物)のまわりに集まった種のあいだの密接な
   つながりによって構成される様々な仲間集団(ギルド)がある。
     ギルド同士にエッジ (接縁:2つの環境条件の接触面)が存在しており、多様で生産性が高い。

 Aシステム的には

  ・総体的に安定しているが常に変化している。 (極相を構成する樹種が中心)

  ・水やエネルギーが循環している。

  ・動物、植物などの関連性が高い。

  ・独自のフィードバックシステムを持つ。(循環している)

2)パーマカルチャーを生かした畑作り

 @小規模、多品目栽培で植物の多層化

  ・1年生の作物(野菜)から多年草(果樹、薬樹)まで重層的に植える。

  ・自然生態系の共存関係を取り入れる。

  ・1年生から多年生の植物への自然遷移を利用 し生産性を高める。
            高木   :5m 以上      
  :ウメ、アンズ、スモモなど果樹
       低木   :5m 位       
  :ユスラウメ、ニワトコなど果樹
       灌木   :2m 位       
  :スグリ、キイチゴなどベリー類
       多年生草本:1.2m 以下      
   :ニラ、ショウガ
       地衣植物 :地面を覆う
  :キンレイカ、ミント
       蔓性植物 :他の木に絡まって伸び る 
:キウイ、ブドウ、インゲン 根菜   
  :ダイコン、ニンジン

 Aエネルギーの循環(つながりのある配置)

  ・水、光、熱、植物、動物などを循環させるように、
      要素(装置)はつながりを意識し、インプットとアウトプットがうまく流れるようにデザイン(関連づける)する。

  ・できるだけ、その場のものを利用し小さな範囲で循環を作る。

 B生物の利用、廃物の利用

  ・動物:チキントラクター、合鴨農法、ヤギ、 ミミズ

  ・植物:コンパニオンプランツ、マルチ、緑肥

  ・廃物:新聞紙、ダンボールマルチ、タイヤ ガーデン

 C多様性を作る

  ・協調的に働く(植物、動物)要素の仲間集団(ギルド)を作る。

  ・コンパニオンプランツ(共栄作物):植物同 士が助け合うので生産性を高めることができる。
     臭いを出し虫を追い払う      
 :マリーゴールド、ネギ、ニラ、ニンニク 囮になる             
 :ナスタチウム、チャイブ
     益虫の棲処になる         
 :ディル、エンバク、カラスノエンドウ
     お互いに有益な関係、空間の住み分け
 :トウモロコシ、インゲン、カボチャ
     植物同士相性の善し悪しがある   
 :トマトとジャガイモ⊗、レタスとニラ⊗

 D自然界のパターン(エネルギーの流れる形)を利用したデザイン
  ・なだらかな起伏
  ・キーホール
  ・スパイラル
  ・波形
  ・自然界に直線はない
  ・接縁効果
  ・微気象

  ⦿接縁効果:二つの生態環境が接触するところ (陸と水、森と草地、河口と海、畑と果樹園など)は
        両方からの資源が利用できるため生産性が増大する。

 Eゾーニング

  ・人間が多くの時間を過ごす近くに、手入れが必要なもの、摘取り野菜(苗、ハーブ類、果菜類)など
   を配置し、 手入れが要らないものや収穫を 一斉に行うもの(果樹、麦、ジャガイモ、大豆など)は
   遠くに配置する。

  ・地形をもとに住居や畑、池などを配置する。
 
(傾斜別、高度別)

⦿梅崎さんよりまとめ

  ・草原から森に移り変わる生産性の高い部分を畑の中で再現することで多種多様な植物を利用して食べ物
   を得る事ができる、それは自然の力を最大限に引出すこと。
   太陽の熱を利用するために、廃物を利用したタイヤガーデン(黒いので集熱をする)や、ロック
   スパイラルガーデン(比重の大きい石は蓄熱する)で地温を高め植物を育てたり、平面でなく立体的に
   することにより、日向と日陰、乾燥(上)と 湿気(下)など微気象が生まれ、エッジも生まれる。
   すごく小さな面積で多種多様な環境を作り出し、そこに多様性を生み出す。
   パーマカルチャー的農場とは、エネルギーの流れ、物質の循環、人が動くときの効率的な配置を念頭に
   ミクロ(作付け等)とマクロ(ゾーニング等)の視点を持ち、1年、3年、10年先の計画をたて、
   今何をすべきかを考えながら作ってゆくこと。

◉本日の農作業は、葉もの野菜の間引き、雑穀類の収穫、夏野菜の整理

稲子さんより間引きの仕方を習います。

 ◉葉もの野菜の間引き:葉と葉がふれあう程度に間引く
            水菜は根元を鎌か鋏で切る。
            抜かない理由は根を傷めるし、抜いた部分からの乾燥を防ぐため。

 ◉カブ、大根など根菜類の間引き:葉と葉がふれあう程度に間引く
                 指で根元を押さえ引き抜き、抜いた後の土を押さえる。

 ◉ホレンソウはまだ間引くには早い、葉が4〜5枚になってから。

各班に分かれ、夏野菜の収穫、整理、支柱のかたずけ、間引きなどを行う。

 ◉モチアワ、タカキビ、ヒエの収穫

10:30 建築実習
12:00 昼食
13:00 建築実習

 

 ◉次回の塾で外壁の仕上げ(左官)ができるよう、皆もくもくと頑張っていました。

 ◉人数が少ないなか、なかなか進んだ感じです、外壁のガラ板(木摺)は終了、外壁大壁部分の  板張りもほぼ終了、内壁の板張りも順調です、が問題は屋根の仕上げが手つかずの状態です。

 ◉今度が最終日となりますが、屋根、トップライ ト、窓、ドア、そして外壁の左官仕上げ  なんとか最後まで頑張りましょう。

 ◉小杉さんが、ふりかえりの時に言われた、皆が 仕事としてやっている訳ではないのに、  生き生きと楽しそうに作業をしている姿が、本 来の仕事の形ではとの言葉が印象的でした。

                       
           レポート:桐沢

ルーフィングを張ってラス網を張りました。