第1回あづみ野カントリーウォーク             権田 英定

4月25日(日)曇り一時雨
 雨は上がっていたが昨日より雲は低い。今日は春秋3回ずつ開催する「カントリーウォークあづみ野」の第1回。地方紙・市民タイムスやインターネットなどで舎爐夢ヒュッテの臼井さんや山浦さんが呼びかけたところ、40人ほど連絡があったとのこと。
 臼井さんの車で集合地の北細野駅に着くとすでに何人か待っていた。北細野駅はホーム一面だけの無人駅。ホームに待合室はあるが駅舎はなく、周辺には商店もないというカントリーウォークにはうってつけのところである。
 少し雨が落ちてきたが参加者は続々と到着する。松本、穂高、豊科など地元の人が多いのでほとんどが車。受付けて地図やパンフレットを配る。3〜5人ずつに分け、やまさん手づくりのカメ、ウサギ、子ぶた、コアラ、カニなど絵入りのゼッケンを首から下げてグループごとに順次出発してもらう。
 私は最後の電車が着く10時25分近く、舎爐夢の若いスタッフ、漆原さん、松葉さんとカエル組を組んでスタートする。
 田んぼの広がる線路沿いに進み、松葉さんが知らないと言う火の見を目指す。見たことはあるが火の見と呼ぶことを知らなかったようだ。豊富に流れる前の川に沿って鈿女(うずめ)神社に行ったら東から臼井さん一家のグループが来た。
 銅葺き屋根、白木づくりの真新しい拝殿。修理に出す太鼓の梱包材を用意していた人に聞くと、3月27日に再建したばかりとのこと。勧められるまま拝殿の中や奥の古い本殿を見せてもらう。本殿の周囲は精巧な木彫りの彫刻で飾られていた。社殿の額と鳥居横の厚い一枚石の石橋は村の文化財。昔(昭和初期?)は県内各地からの崇敬を集め、北細野駅も参詣客のために開設された駅だという。
 鈿女神社の祭神は天の岩戸を開いたアメノウズメノミコト。それにちなんだブロンズ像があるというので行ってみる。甫場整備記念碑のある小公園に、タジカラオノミコトが天の岩戸を開けようとしている「開門の碑(力の根源)」という力強いブロンズがあった。
 すぐ西の乳川左岸に上がる。ヨモギがたくさんあったのでやわらかそうなのを少しずつ摘む。大泉寺橋の上流で30人あまりの釣り人が乳川に糸を垂れている。聞くとニジマス釣りだとのこと。
 イヌナズナがたくさん咲く稲荷神社旧址を抜け、神戸(ごうど)開田石碑のある県道有明大町線を横切る。開花間近なリンゴ畑の脇からサイロのある牛舎の横を抜け、甫場整備された広い棚田の間を進む。ところどころにある桃畑が花盛り。
 エノキ茸の苗床に使ったおがくずを運んできて畑に撒いていた。2〜3年かけて有機肥料にするという。そばに、この辺は鈴虫の里といい有機低農薬によるりんりん米の栽培地との看板があった。
 柔らかで食べごろのアスパラ畑の先がゴールの有明山社の森。12時16分に最終組で着く。すでに大半の人が開放された神楽殿や芝生で昼食を終えていた。
 昼食後、参加者40人余りが芝生に輪になり、組ごとに短い自己紹介と感想を述べ会う。
 「知らぬ者同士で放り出されたような気がしたが、歩くうちにコミュニケーションが出来てよかった。」、「ワラビやヨモギなど山菜採りを楽しんだ。」、「私は(山菜ならぬ)五菜採った。」、「安曇野を歩くのは遠足以来、また歩きたい。」、「大学の卒研テーマにカントリーウォークを選んだのでウォークマップをつくりたい。」、「積極的な中年パワーに圧倒された。」(若い人)、「地元の人と懇意になり、お茶をごちそうになってきた。」など、ほとんどの人がはじめてのカントリーウォークに満足したようだ。
 やまさんから手製の旗を広げながら、この歩きを「みち93(くさ)」にすると発表があり、記念写真を撮って13時頃解散した。
 東側の松川神社にはまだソメイヨシノの花が残っていた。そばにある安曇野ちひろ美術館に入り、いわさきちひろや世界の絵本作家の作品を見る。乳川の東に出て田んぼの中の農道を北細野駅に戻り、15時前の電車で帰途についた。